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7.塊を生み出す
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「そこからも大変でさ、産んだら終わりじゃないんだよな。胎の中にある子ども育てるためのもの色々掻き出してやらなきゃいけないし、裂けたから縫わなきゃいけないし、そもそも叫ぶわ泣くわだから水分も摂らせないとだし、後片付けも山ほどあるし、証拠隠滅もしないとなんだよなって。目眩がしたよ。そこまで一気に考えて、で、ハッとしたのを覚えてるよ。こいつをどうにかしてやらなきゃって。だって泣かねえんだよ。せっかく苦労して生まれてきたのにさ。ていうかこんだけ俺が苦労しといて泣かねえとかなんだそりゃってなってさ、背中叩いたりして、でも泣かなくて、俺が泣いたよ」
なんでこんなに頑張ったのにこいつは生きようともしてくれないんだ、俺はこんなに嫌な世界でも頑張って生きてるのに。なんて八つ当たりのようなことを思った。
「そしたらさ、めちゃくちゃ弱々しく泣くんだよな。なんだよこいつ、俺が泣いてやらなきゃ泣き方もわかんねえのかよ、俺より馬鹿だなつて」
その泣き方は可愛いなんて言えたものではない生に満ちた泣き方で、それでも泣いているということそのものに安堵を覚えた。
「ああ、俺が守ってやんなきゃいけないんだなぁって。どうせあの人は途中で飽きるんだから、俺が守って教えてやらなきゃなって。そうしなきゃ泣き方もわからないようなぼうっとしてるやつ、生きていけないだろ」
目の前にいたあの人の存在を少しの間忘れるほど、俺はそいつのことばかり見ていた。
「あの人の世話もどうにかこなして、途中からあの人も自分で指示出してたし、どうにかなったよ。俺は子どものことばっかり考えてたけどな。あの人は疲れ果てて世話なんかできないから俺が抱っこしてた。俺が昔着てた服着させたりしてさ。だって新しいのなんか注文できないよ。足がつくもん。調べられてるからな、全部。お前の家赤ん坊いないのになんでベビー服買ってんだって言われたら言い逃れできないだろ? ああいう時は管理社会って面倒くせーって思ったよ。まあどうにかなったからよかったけど、あの人を宥めすかして乳だけはどうにかなったし。まあそこまでは勉強足んなくて大変だったけど、あれさめちゃくちゃ痛いんだって。やり方がおかしかったのか知らないけど。どう考えても産んだばっかりの人が産まれた人間の食料まで自分で自分を犠牲にして作らなきゃいけないのは人体の仕組みとしての欠陥だよな」
それを避けるための物を人間は作り出すことができたのに、あえてそれを選ばなかったあの人は本当に好奇心の塊だった。どうしてあんなにひたむきだったのだろう。
なんでこんなに頑張ったのにこいつは生きようともしてくれないんだ、俺はこんなに嫌な世界でも頑張って生きてるのに。なんて八つ当たりのようなことを思った。
「そしたらさ、めちゃくちゃ弱々しく泣くんだよな。なんだよこいつ、俺が泣いてやらなきゃ泣き方もわかんねえのかよ、俺より馬鹿だなつて」
その泣き方は可愛いなんて言えたものではない生に満ちた泣き方で、それでも泣いているということそのものに安堵を覚えた。
「ああ、俺が守ってやんなきゃいけないんだなぁって。どうせあの人は途中で飽きるんだから、俺が守って教えてやらなきゃなって。そうしなきゃ泣き方もわからないようなぼうっとしてるやつ、生きていけないだろ」
目の前にいたあの人の存在を少しの間忘れるほど、俺はそいつのことばかり見ていた。
「あの人の世話もどうにかこなして、途中からあの人も自分で指示出してたし、どうにかなったよ。俺は子どものことばっかり考えてたけどな。あの人は疲れ果てて世話なんかできないから俺が抱っこしてた。俺が昔着てた服着させたりしてさ。だって新しいのなんか注文できないよ。足がつくもん。調べられてるからな、全部。お前の家赤ん坊いないのになんでベビー服買ってんだって言われたら言い逃れできないだろ? ああいう時は管理社会って面倒くせーって思ったよ。まあどうにかなったからよかったけど、あの人を宥めすかして乳だけはどうにかなったし。まあそこまでは勉強足んなくて大変だったけど、あれさめちゃくちゃ痛いんだって。やり方がおかしかったのか知らないけど。どう考えても産んだばっかりの人が産まれた人間の食料まで自分で自分を犠牲にして作らなきゃいけないのは人体の仕組みとしての欠陥だよな」
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