転生するにしても回りくどくありませんっ?!

あたまんなか

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団欒

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両手の指を絡めて腕を前に伸ばす
腕を両方前に思い切り伸ばすことで肩甲骨が開くのを感じることが気持ちよかった
んんーーーーーっ!!! 気持ちいい~~~!!

んっ? ふと右腕に目が行く⋯
あれ… 消えてる…
指をほどいて右腕の内側を見ると、今朝あったはずの三本線が二本になってた

思った通り⋯ どこかで引っ掻いて痣みたいになってたのが消えてきてるのね… 
若いってこういうことなんよねー

なんて若さを実感してみたりする

お風呂からあがると父が帰ってきていた
その後みんなで夕飯を食べ、団欒を過ごす…

「うん、美味しい!」
懐かしい母の料理に舌鼓をうつ
母の味、おふくろの味、いろんな言い方があるけど
どの言い方を取っても郷愁を誘う…
娘の舞《まい》も嫁に出る前にわたしにいくつかレシピを聞いていたのを思い出す
そのわたしの味の元は やはりこの母の料理だ
わたしは結婚してから食べることのなかった母の料理を何十年ぶりかに味わうように、一口一口噛み締めながら食べる

「今日はずいぶんゆっくり食べるんだね」

「だって かあさんの料理美味しいから!」

母は嬉しそうに微笑むと おかずへと箸を伸ばす
一口おくちへ運んで満足そうに食べてた
父はテレビを観ながら黙々とごはんを食べてる
あれ?テレビを観ながら食べるの行儀悪いって言われて育った記憶あったんだけどなぁ… 誰に言われてたんだろ?

「ほら、美紗緒 ピンクレディー出てるぞ」

父は嬉しそうにわたしを見ながらテレビを指さす
テレビには現在《いま》をときめくピンクレディーが映しだされていた

「ほんとだぁ~ 懐かしい~ やっぱり若いね!」

キラキラとした衣装に身を包んだ二人を見て思わず声が出る

「なに言ってるんだ?」

父は箸をとめ目を丸くしてわたしを見る
母も横目でチラチラと見てくる
いけね… 思わず考えもなしに声がでちゃってた…
さっき気をつけなきゃって思ってたとこなのに

「が、学校でお昼休みに話してたから! あはは… お昼休みの盛り上がり楽しかったなぁ~⋯」

苦し紛れの言い訳でも なんの疑いも持たない娘の言葉に ハハハと笑いテレビを観ながら箸を進める両親
わたしもしばし画面に釘付けになった

食事中でもわたしは両親を観察していた
懐かしさに浸りながらも これからのことを考えながら…


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