転生するにしても回りくどくありませんっ?!

あたまんなか

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会話〜

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「あんまりじっくり見られるのはやっぱ恥ずかしいもんだなー」

突然後ろから聞こえた声に自分がこの場にどのくらい立ち止まってたのかわからず慌てた

「す、すいません! ど、どうぞ!!」

サッと横に避けて急いで場所を譲ろうと振り返った先には、継人がいた
照れくさそうにニコニコして…

「詩や俳句や川柳とかってさクラブの活動としては地味だよねー。 いざこうして展示してもさスペースもこんなにちっさくて」

「そんなことありません! 素敵だなと思います」

突然話しだした継人は どうしてだか自虐的とも言える発言をしてた

「そう! 素敵なんだよね、だってこれだけを書くのには自分の想いが溢れてこなきゃ書けない!そのための時間を僕は文芸部で大切な仲間たちと過ごしてきた」

わたしはポカンとしながらも頷いていた

「高校生活なんてたった3年なんだよ? あっという間って思った時にはもう終わる! 大切に過ごせよ、後輩!!」

ハハハと笑って立ち去って行った継人
わたしじゃなかったら絶対『変なやつ』認定されてるだろう…

だけどわたしには継人にとって文芸部は大切な場所だったんだろうなと感じた
受験が近づいたり、卒部したりと肌で高校生活の終わりを感じちゃってるんだろう
おセンチになってるってとこかな…
後になって あの時、あの場所 なんて思い出すことなんていくらでもある
まさに今の継人にとっての文芸部がそれだってこと

⋯てか、さっき声かけたのわたしってわかってたのかな⋯?


文芸部を出て文化祭の出し物も一通り見て回ったわたしは茶道部へと続く廊下を歩いていた
たくさんの学生たちの喧騒も心地良く感じながら…

廊下の窓からは中庭を挟んで向かいの校舎が見える
ん?わたしは向かいの校舎に見え覚えのある人物が歩いているのに目が行った
ユミだ… ユミが男子と一緒に歩いていた
そっか、もしかしたらもうこの頃からユミは佐伯《さえき》となんかしらあったのかもしれない
佐伯《さえき》ってのは佐伯《さえき》博史《ひろし》ってB組の男子なんだけど後々ユミとつき合ってた
二学期の終わりにユミから相談されたことがあったのを覚えてる
ここからは男子が誰かまではハッキリ見えないけど、もしかしたらもしかするかもね
どっちにしても後一ヶ月ないうちにわかることだろう
やっぱ高校生ともなると異性関係は中学の時よりもなにかと賑やかになる
当時のわたしは高3でマキから継人を紹介されるまでなーんにもなかったんだけどね…こんなにかわいいのに?

高校生活に慣れてきた二学期、立て込む行事にみんな急激に親密になってく感じがした
それだけクラスの一体感も増して、だけどそこに上手くハマれない子もいたりする
一口に成長と言っちゃうには多感すぎるこの時期
身近な友だちに起こる変化はわたしに時間が進んでいることを再認識させてた
青春って言葉はとても美しく輝いてる反面、時に残酷だなと思わせる

そんな青春を、やっぱり俯瞰して見ちゃう自分がいた
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