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第2章
中身が出るほど(前編)
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凍結スクロールを撃ち込まれた台風は、少しずつその形を崩していった。
まるで矢を撃たれた魔物が、その身をよじっているようにも見える。
凍結による急激な温度変化によって、あたりの空気が一気に不安定になった。
乱気流が発生し、ホウキが大きく揺さぶられる。
「よし、あとは帰るだけだ。実験しながら戻ろう」
ミライアの言う『実験』とは。
全速力で飛びながら色々な方法でモチコのオーラを利用して、さらに最速を目指すことだ。
果たして今日は何をさせられるのだろうか。
ミライアが口を開いた。
「モチコ、私を思いっきり抱いて」
「……はい」
こんな夜中にふたりきりで言われると、情熱的な言葉にも聞こえる。
が、そうじゃないことは分かっている。
身体を強く密着させてオーラを練ったら、速さが増すかどうかの検証だ。
モチコは黒ぶちメガネが飛んでいかないよう、両手でしっかりとかけなおしてから、ミライアの言う通りにした。
「こんな感じで、どうでしょうか……?」
モチコはミライアを後ろから強く抱きしめた。
先輩の体温。それから百合のような香り。
先輩はいつもいいにおいがする。
「モチコ、もっと強くして」
「はい!」
抱きしめている腕にさらに力を込める。
ぎゅ、という音が聞こえそうなくらい。
「まだまだ強く」
「はいっ!」
「もっともっと強く。私の中身が出るくらい」
「は……えぇっ!?」
中身が出るくらい?
モチコは指でつまんだブドウをぎゅっと押して、中身がにゅっと飛び出すのを想像した。
「こ、これ以上は怖いんですけど……。中身出ちゃったらどうするんですか?」
「ん? モチコにあげる」
先輩がそう言うならいいだろう。
モチコは息を大きく吸って一旦止めたあと、めいっぱいの力をこめてミライアを抱きしめた。
ぎりぎり、とお互いの身体が軋む感触がする。
「いいね! このまま全速力を出すよ!」
ミライアがそう言うと、その身体から黄金色のオーラが噴き出した。
密着して至近距離で浴びる先輩のオーラが眩しくて目を閉じる。
ホウキが猛烈にスピードを上げて突き進むなか、モチコは全力で抱きしめ続けた。
先輩の身体の弾力が伝わってくる。
やわらかい肉の部分と、かたい骨の部分。なまなましく収縮する筋肉。
そのなかに満ちるゆたかな体液。
なんというか、先輩の肉体を感じる。
先輩の中身っていったいどんなだろうか。
先輩がくれるなら、いつか見てみたい気もする――。
「モチコ!」
ミライアの叫ぶ声が聞こえて目を開けた。
実験開始の合図だ。
モチコは身体にマナを循環させ、オーラを練る。
もちろんミライアを抱きしめたまま。
緑色のオーラが夜空を照らし、泡のように消えていく。
「……っ!」
数瞬ののち、前からの強烈な圧力を感じて、モチコは息を吐いた。
ホウキが瞬間的にものすごい加速し、その風圧に身体が押しつけられる。
少しのあいだその圧に耐えていると、いつの間にかホウキのスピードは落ちていた。
「うーん。速くはなったけど、前回と同じくらいだね」
ミライアが実験の結果についてそう分析する。
モチコはミライアを抱きしめていた腕の力を抜いた。
ずっと強い力を入れ続けていたせいで、腕がぷるぷると震えている。
あとで筋肉痛になるかもだな。
「こんなに強く密着しても変わらないとなると、強さは関係ないか……」
先輩は何か考えながらぶつぶつ言っている。
「制服が邪魔か? 直で肌に触れば……」
なんだか先輩から怪しいつぶやきが聞こえてくる。
次回の実験が怖いんですけど……。
ホウキはスピードを落として飛び、もうすぐタワーの光が見えそうなあたりまでたどり着いた。
モチコはふと、後ろの台風がどうなったのか、気になって振り返る。
台風の大きな雲はさっきより陸地に近づいてはいるものの、ひとまわりほど小さくなり、形も崩れていた。
最初に間近で見た印象よりも、だいぶ弱っているように見える。
「先輩、どうして台風を完全に破壊しないんですか? もう1発でも撃てば消えそうですけど」
モチコは浮かんだ疑問をミライアに投げかけてみた。
台風なんて消してしまうに越したことはない。そのほうが街も安全なはずだ。
そう考えていたモチコに返ってきたのは、意外な答えだった。
「ああ、完全に消したりはしないよ。台風が必要な人もいるからね。シグナル3以下に落とせればひとまずオーケー」
「……台風が、必要な人……?」
そんな人もいるのか、と新鮮な驚きがあった。
「たくさんの雨や風が必要な人もいるんだ。農業には雨が必要だし、工業には風が必要」
台風の通り道であるこの街は、風の街とも呼ばれていて、海沿いを中心にたくさんの風車が並んでいる。
風車を使って製粉や製材などの加工を行うのだ。
つくられた加工品は王都を中心とした近隣の都市への重要な輸出品となっていた。
「それに、飲み水だって時々は大量の雨が降らないと足りなくなる。特に王都はね」
「なるほど、王都の飲み水……」
たしかに、北の王都のように人口が飛び抜けて多い都市では、水の確保は死活問題だろう。
「台風を消してしまったら、困る人がたくさんいるんだ。だからほどほどにやる」
「勝手に攻撃すると法令違反になるのは、そういう理由なんですね」
リサが台風を分析したデータを、シズゥが集めてきた様々な情報と照らし合わせて、どこまで台風を攻撃するかを決めるそうだ。
雨と風のもたらす利益を左右するため、シグナスとしての政治的な判断が求められる、なかなかに責任の重い仕事だといえる。
そんなことを話していると、耳元から透き通った声が聞こえてきた。
「――こちらタワー。聞こえる?」
イヤリングを通してリサから通信が入る。
通信圏内まで戻って来たようだ。
「台風はシグナル2までダウンしたわ。ふたりともよく頑張ったわね」
「このくらい楽勝だよ」
「……私はあんまり役に立ててないですけど」
申し訳ない気持ちでモチコはごにょごにょとつぶやいた。
スクロールを外してしまったので気まずい。
今日の失敗を思い出して落ち込み始めたモチコに、ミライアが声をかける。
「初めて撃って台風に当てたんだから、モチコは大したもんだよ」
「あら、今日はモチコちゃんがスクロールを撃ったの? すごいじゃない!」
「……そ、そうですかね?」
「みんな最初は、スクロールを撃てるほどの魔力をうまく練れなくて失敗するのよ」
「そうそう。魔力不足で標的まで届かなかったり、そもそも発射すらできないっていうのが、新人の通過儀礼みたいなものだから。モチコ、もっと自信持っていいよ」
「ふふ、私の後ろでおシズも万歳三唱して喜んでいるわ」
タワーで何度もバンザイしているシズゥの姿を思いうかべて、モチコとミライアはホウキの上で笑い合う。
チームのみんなが褒め上手なので、モチコの落ち込んでいた気持ちも復活してきた。
チーム白組、最高じゃん。
そうこうしているうちにホウキはタワーへと辿り着いた。
屋上展望台へ着陸し、ホウキを降りて螺旋階段を下っていく。
「ただいま。帰ったよ」
ミライアが先に挨拶したのに続けて、モチコも挨拶をする。
「ただいま帰りまひ? ぁふごっ!?」
(中編へ続く)
まるで矢を撃たれた魔物が、その身をよじっているようにも見える。
凍結による急激な温度変化によって、あたりの空気が一気に不安定になった。
乱気流が発生し、ホウキが大きく揺さぶられる。
「よし、あとは帰るだけだ。実験しながら戻ろう」
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果たして今日は何をさせられるのだろうか。
ミライアが口を開いた。
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「……はい」
こんな夜中にふたりきりで言われると、情熱的な言葉にも聞こえる。
が、そうじゃないことは分かっている。
身体を強く密着させてオーラを練ったら、速さが増すかどうかの検証だ。
モチコは黒ぶちメガネが飛んでいかないよう、両手でしっかりとかけなおしてから、ミライアの言う通りにした。
「こんな感じで、どうでしょうか……?」
モチコはミライアを後ろから強く抱きしめた。
先輩の体温。それから百合のような香り。
先輩はいつもいいにおいがする。
「モチコ、もっと強くして」
「はい!」
抱きしめている腕にさらに力を込める。
ぎゅ、という音が聞こえそうなくらい。
「まだまだ強く」
「はいっ!」
「もっともっと強く。私の中身が出るくらい」
「は……えぇっ!?」
中身が出るくらい?
モチコは指でつまんだブドウをぎゅっと押して、中身がにゅっと飛び出すのを想像した。
「こ、これ以上は怖いんですけど……。中身出ちゃったらどうするんですか?」
「ん? モチコにあげる」
先輩がそう言うならいいだろう。
モチコは息を大きく吸って一旦止めたあと、めいっぱいの力をこめてミライアを抱きしめた。
ぎりぎり、とお互いの身体が軋む感触がする。
「いいね! このまま全速力を出すよ!」
ミライアがそう言うと、その身体から黄金色のオーラが噴き出した。
密着して至近距離で浴びる先輩のオーラが眩しくて目を閉じる。
ホウキが猛烈にスピードを上げて突き進むなか、モチコは全力で抱きしめ続けた。
先輩の身体の弾力が伝わってくる。
やわらかい肉の部分と、かたい骨の部分。なまなましく収縮する筋肉。
そのなかに満ちるゆたかな体液。
なんというか、先輩の肉体を感じる。
先輩の中身っていったいどんなだろうか。
先輩がくれるなら、いつか見てみたい気もする――。
「モチコ!」
ミライアの叫ぶ声が聞こえて目を開けた。
実験開始の合図だ。
モチコは身体にマナを循環させ、オーラを練る。
もちろんミライアを抱きしめたまま。
緑色のオーラが夜空を照らし、泡のように消えていく。
「……っ!」
数瞬ののち、前からの強烈な圧力を感じて、モチコは息を吐いた。
ホウキが瞬間的にものすごい加速し、その風圧に身体が押しつけられる。
少しのあいだその圧に耐えていると、いつの間にかホウキのスピードは落ちていた。
「うーん。速くはなったけど、前回と同じくらいだね」
ミライアが実験の結果についてそう分析する。
モチコはミライアを抱きしめていた腕の力を抜いた。
ずっと強い力を入れ続けていたせいで、腕がぷるぷると震えている。
あとで筋肉痛になるかもだな。
「こんなに強く密着しても変わらないとなると、強さは関係ないか……」
先輩は何か考えながらぶつぶつ言っている。
「制服が邪魔か? 直で肌に触れば……」
なんだか先輩から怪しいつぶやきが聞こえてくる。
次回の実験が怖いんですけど……。
ホウキはスピードを落として飛び、もうすぐタワーの光が見えそうなあたりまでたどり着いた。
モチコはふと、後ろの台風がどうなったのか、気になって振り返る。
台風の大きな雲はさっきより陸地に近づいてはいるものの、ひとまわりほど小さくなり、形も崩れていた。
最初に間近で見た印象よりも、だいぶ弱っているように見える。
「先輩、どうして台風を完全に破壊しないんですか? もう1発でも撃てば消えそうですけど」
モチコは浮かんだ疑問をミライアに投げかけてみた。
台風なんて消してしまうに越したことはない。そのほうが街も安全なはずだ。
そう考えていたモチコに返ってきたのは、意外な答えだった。
「ああ、完全に消したりはしないよ。台風が必要な人もいるからね。シグナル3以下に落とせればひとまずオーケー」
「……台風が、必要な人……?」
そんな人もいるのか、と新鮮な驚きがあった。
「たくさんの雨や風が必要な人もいるんだ。農業には雨が必要だし、工業には風が必要」
台風の通り道であるこの街は、風の街とも呼ばれていて、海沿いを中心にたくさんの風車が並んでいる。
風車を使って製粉や製材などの加工を行うのだ。
つくられた加工品は王都を中心とした近隣の都市への重要な輸出品となっていた。
「それに、飲み水だって時々は大量の雨が降らないと足りなくなる。特に王都はね」
「なるほど、王都の飲み水……」
たしかに、北の王都のように人口が飛び抜けて多い都市では、水の確保は死活問題だろう。
「台風を消してしまったら、困る人がたくさんいるんだ。だからほどほどにやる」
「勝手に攻撃すると法令違反になるのは、そういう理由なんですね」
リサが台風を分析したデータを、シズゥが集めてきた様々な情報と照らし合わせて、どこまで台風を攻撃するかを決めるそうだ。
雨と風のもたらす利益を左右するため、シグナスとしての政治的な判断が求められる、なかなかに責任の重い仕事だといえる。
そんなことを話していると、耳元から透き通った声が聞こえてきた。
「――こちらタワー。聞こえる?」
イヤリングを通してリサから通信が入る。
通信圏内まで戻って来たようだ。
「台風はシグナル2までダウンしたわ。ふたりともよく頑張ったわね」
「このくらい楽勝だよ」
「……私はあんまり役に立ててないですけど」
申し訳ない気持ちでモチコはごにょごにょとつぶやいた。
スクロールを外してしまったので気まずい。
今日の失敗を思い出して落ち込み始めたモチコに、ミライアが声をかける。
「初めて撃って台風に当てたんだから、モチコは大したもんだよ」
「あら、今日はモチコちゃんがスクロールを撃ったの? すごいじゃない!」
「……そ、そうですかね?」
「みんな最初は、スクロールを撃てるほどの魔力をうまく練れなくて失敗するのよ」
「そうそう。魔力不足で標的まで届かなかったり、そもそも発射すらできないっていうのが、新人の通過儀礼みたいなものだから。モチコ、もっと自信持っていいよ」
「ふふ、私の後ろでおシズも万歳三唱して喜んでいるわ」
タワーで何度もバンザイしているシズゥの姿を思いうかべて、モチコとミライアはホウキの上で笑い合う。
チームのみんなが褒め上手なので、モチコの落ち込んでいた気持ちも復活してきた。
チーム白組、最高じゃん。
そうこうしているうちにホウキはタワーへと辿り着いた。
屋上展望台へ着陸し、ホウキを降りて螺旋階段を下っていく。
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