33 / 50
第2章
中身が出るほど(中編)
しおりを挟む
「ただいま帰りまひ? ぁふごっ!?」
モチコの挨拶は、最後まで正しく発音されなかった。
どうやら口に巨大な何かが詰め込まれたらしい。
「モッチー初めてのスクロール発射記念~。おめでと~」
シズゥがそう言いながら、モチコの口にコロッケを詰め込んでいた。
大きなコロッケを。しかも2枚重ねて。
「食べ盛りのモッチーにいっぱい食べさせないとね~」
「ふご! ふごふごご、ふごぉ!」
大量のコロッケによりモチコの言語は奪われていた。
シズゥはコロッケをぎゅうぎゅうと押し込みながら、別の手には次なる3枚目も用意している。
「ふごっ! ふごぉぉーーっ!!」
これ以上のコロッケは致死量になりかねない。
モチコは両手で口を押さえ、追加コロッケを全力でお断りした。
「銀河屋のコロッケはおいしいでしょ~。やっぱり台風にはコロッケだよねえ~」
必死にコロッケを咀嚼して、言語の回復を試みる。
むりやり食べさせられたとはいえ、味はとても良い。
揚げてから少し時間が経っているようだったが、冷めても問題なくおいしい。
薄く仕上げた衣はサクリとほどよいクリスピーさが残っているし、じゃがいもの甘さと玉ねぎのコク、牛ひき肉の塩気のバランスもバッチリだった。
かじると中身が出そうなほど、具がたくさん詰まっている。
「とっへも、おいひいです」
コロッケを半分くらい食べ終わったモチコは、取り戻しつつある言語で感想を伝える。
そんなモチコたちを横目に、ミライアは「シャワーを浴びてくる」と待機室へ下りて行った。
今日は勤務時間としてはまだ半分くらい残っているが、あとの時間は台風が通り過ぎるまでタワーで待機となる。
いまはもうすぐ真夜中、というあたりの時間だ。
コロッケをようやく食べ切ったモチコは、あることに気付いた。
「あれ? おシズさん、こんな夜中にどうやってコロッケを買って来たんですか?」
「ふふふ~。極秘ルートで入手したんだよお~」
危うくモチコの口に詰め込まれるところだった3枚目のコロッケをかじりながら、シズゥがのんびりとした口調で言う。
コロッケに極秘入手ルートなんてあるのか? と思ったが、シズゥならあり得そうだ。
「台風が来るとコロッケが爆売れするからねえ~。特に銀河屋のは人気でなかなか手に入らないんだよ~」
この街の人々は台風の日にコロッケを食べる。
理由はよく分からないが、昔から伝わる風習みたいなものらしい。
タイフーンシグナルが発令されると、街中のコロッケ屋は大急ぎで大量のコロッケを揚げ始める。
それを街中の人々が買い込み、持ち帰って家で避難しながら食べるのだ。
台風が来ればコロッケが売れる。
これも台風がもたらす利益だと言えるのかもしれない。
台風が無いと困る人のなかには、コロッケ屋もあるようだ。
それからしばらくのあいだ、モチコは展望室の端にあるイスで本を読んでいた。
ミライアはシャワーを浴びたあとでいったん顔を出したが、下の仮眠室にいる、とだけ言ってまたすぐに行ってしまった。
リサやシズゥはまだ仕事があるので、モチコは邪魔にならないところで本を読むことにしたのだ。
家から持ってきていた本を読み始めると、ほどなくして台風が上陸した。
台風としては弱まったとはいえ、ただの雨風とは明らかに違う強い嵐がタワーを包む。
雨つぶがガラス張りの展望室の窓を叩く音が、絶え間なく聞こえる。
嵐に運ばれてくる雨の音は一定ではなく、風の強弱に合わせて大きくなったり、小さくなったりを不規則に繰り返す。
まるで波の音みたいだった。
その音が意識を集中させてくれたようで、いつの間にかモチコは読書に没頭していた。
「モッチー、お茶の時間だよ~」
声をかけられて気がつくと、シズゥとリサがテーブルの向かい側に座っていた。
台風は過ぎ去ったようで、展望室のガラス越しに夜明け前の穏やかな空が見える。
「ミライアとモチコちゃんのおかげで、今回も街に大きな被害は出なかったわ」
「それならよかったです」
リサの言葉を聞いて、モチコはほっとした。
初めての台風戦は無事に任務をまっとうできたようだ。
「残りの時間は魔女のお茶会だよ~」
シズゥがティーカップに注いでくれたお茶は、黄緑色をしていた。
紅茶にしては色がうすく、緑茶にしては黄みがかっている。
モチコが黒ぶちメガネを曇らせながらカップをのぞくと、湯気から甘い香りがした。
「このお茶もすごくいい香りですね。甘い香りがします」
「今回はリサが好きなお茶にしたよ~。何のお茶だと思う~?」
「うーん。前回のアールグレイじゃないことは分かります」
お茶に詳しくないモチコの精いっぱいの回答だ。
ひとくち飲んでみると、甘くてやわらかい香りがふわっと広がった。
この香りは、どこかで知っている香りだ……。ええと――。
「あ! 桃、ですね」
「正解よ、モチコちゃん。これは白桃烏龍茶なの」
「ハクトウウーロン茶。なるほど」
たしかに、言われてみるとウーロン茶だ。
最初にふわりと来る華やかな白桃の香りはスッと消えて、すぐにウーロン茶のさっぱりとした後味だけが残る。
桃のフレーバーもしっかり楽しめるのに、甘さが残らないから飲みやすい。
シズゥによると、茶葉の発酵度合いが低いと黄色っぽいお茶になるらしい。
そのあとは3人で世間話をしながら、コロッケの残りと一緒にお茶を楽しんだ。
残り2枚のコロッケのうち、1枚はリサが、もう1枚をシズゥとモチコが半分に分けて食べた。
リサ以外のふたりはさっきも食べたので半分で充分だ。
リサはコロッケを両手で持ちながら、小さい口で少しづつ食べている。
シズゥはひとくちごとに「うま~」といいながら、本当においしそうに頬張っていた。
揚げ物のコロッケと、さっぱりした白桃烏龍茶の相性が良くて、モチコもぺろりと食べてしまった。
そのあと全員がコロッケを食べ終わるころには、白桃烏龍茶をみんなで2杯ずつ飲み干していた。
「ありゃ~。白桃烏龍茶の葉っぱのストックが無くなっちゃったねえ~。隊長に今度きいてみるかあ~」
「隊長?」
「モチコちゃんはまだ会ったことがなかったわね。私たち白組を含めて、全部で6つのチームをまとめている隊長よ」
「隊長は赤組のアルビレオだよ~」
赤組と聞いてモチコは思い出した。たしかマルシャが赤いスカーフをしていたな。
ということは、隊長はマルシャの相方か。
そういえば、まだ他の組のメンバーにはほとんど会ったことがない。
ちゃんと話したのはマルシャとチャンチャルくらいだ。
朝番と交代するときも、引継ぎはリサとシズゥがやっておいてくれる。
ほかの組の、リサとシズゥの役職にあたる人――ナビゲーターとディスパッチャーになら、すれ違う時に挨拶くらいはしたことがある。
だが、アルビレオは全く見かけなかった。
どのチームのアルビレオも、台風が退勤まぎわに迫っていなければ早めにあがってしまうのだろう。
「お、みんなお茶の最中かな?」
と、そこに、螺旋階段を上ってきたミライアが声をかけてきた。
(後編へ続く)
モチコの挨拶は、最後まで正しく発音されなかった。
どうやら口に巨大な何かが詰め込まれたらしい。
「モッチー初めてのスクロール発射記念~。おめでと~」
シズゥがそう言いながら、モチコの口にコロッケを詰め込んでいた。
大きなコロッケを。しかも2枚重ねて。
「食べ盛りのモッチーにいっぱい食べさせないとね~」
「ふご! ふごふごご、ふごぉ!」
大量のコロッケによりモチコの言語は奪われていた。
シズゥはコロッケをぎゅうぎゅうと押し込みながら、別の手には次なる3枚目も用意している。
「ふごっ! ふごぉぉーーっ!!」
これ以上のコロッケは致死量になりかねない。
モチコは両手で口を押さえ、追加コロッケを全力でお断りした。
「銀河屋のコロッケはおいしいでしょ~。やっぱり台風にはコロッケだよねえ~」
必死にコロッケを咀嚼して、言語の回復を試みる。
むりやり食べさせられたとはいえ、味はとても良い。
揚げてから少し時間が経っているようだったが、冷めても問題なくおいしい。
薄く仕上げた衣はサクリとほどよいクリスピーさが残っているし、じゃがいもの甘さと玉ねぎのコク、牛ひき肉の塩気のバランスもバッチリだった。
かじると中身が出そうなほど、具がたくさん詰まっている。
「とっへも、おいひいです」
コロッケを半分くらい食べ終わったモチコは、取り戻しつつある言語で感想を伝える。
そんなモチコたちを横目に、ミライアは「シャワーを浴びてくる」と待機室へ下りて行った。
今日は勤務時間としてはまだ半分くらい残っているが、あとの時間は台風が通り過ぎるまでタワーで待機となる。
いまはもうすぐ真夜中、というあたりの時間だ。
コロッケをようやく食べ切ったモチコは、あることに気付いた。
「あれ? おシズさん、こんな夜中にどうやってコロッケを買って来たんですか?」
「ふふふ~。極秘ルートで入手したんだよお~」
危うくモチコの口に詰め込まれるところだった3枚目のコロッケをかじりながら、シズゥがのんびりとした口調で言う。
コロッケに極秘入手ルートなんてあるのか? と思ったが、シズゥならあり得そうだ。
「台風が来るとコロッケが爆売れするからねえ~。特に銀河屋のは人気でなかなか手に入らないんだよ~」
この街の人々は台風の日にコロッケを食べる。
理由はよく分からないが、昔から伝わる風習みたいなものらしい。
タイフーンシグナルが発令されると、街中のコロッケ屋は大急ぎで大量のコロッケを揚げ始める。
それを街中の人々が買い込み、持ち帰って家で避難しながら食べるのだ。
台風が来ればコロッケが売れる。
これも台風がもたらす利益だと言えるのかもしれない。
台風が無いと困る人のなかには、コロッケ屋もあるようだ。
それからしばらくのあいだ、モチコは展望室の端にあるイスで本を読んでいた。
ミライアはシャワーを浴びたあとでいったん顔を出したが、下の仮眠室にいる、とだけ言ってまたすぐに行ってしまった。
リサやシズゥはまだ仕事があるので、モチコは邪魔にならないところで本を読むことにしたのだ。
家から持ってきていた本を読み始めると、ほどなくして台風が上陸した。
台風としては弱まったとはいえ、ただの雨風とは明らかに違う強い嵐がタワーを包む。
雨つぶがガラス張りの展望室の窓を叩く音が、絶え間なく聞こえる。
嵐に運ばれてくる雨の音は一定ではなく、風の強弱に合わせて大きくなったり、小さくなったりを不規則に繰り返す。
まるで波の音みたいだった。
その音が意識を集中させてくれたようで、いつの間にかモチコは読書に没頭していた。
「モッチー、お茶の時間だよ~」
声をかけられて気がつくと、シズゥとリサがテーブルの向かい側に座っていた。
台風は過ぎ去ったようで、展望室のガラス越しに夜明け前の穏やかな空が見える。
「ミライアとモチコちゃんのおかげで、今回も街に大きな被害は出なかったわ」
「それならよかったです」
リサの言葉を聞いて、モチコはほっとした。
初めての台風戦は無事に任務をまっとうできたようだ。
「残りの時間は魔女のお茶会だよ~」
シズゥがティーカップに注いでくれたお茶は、黄緑色をしていた。
紅茶にしては色がうすく、緑茶にしては黄みがかっている。
モチコが黒ぶちメガネを曇らせながらカップをのぞくと、湯気から甘い香りがした。
「このお茶もすごくいい香りですね。甘い香りがします」
「今回はリサが好きなお茶にしたよ~。何のお茶だと思う~?」
「うーん。前回のアールグレイじゃないことは分かります」
お茶に詳しくないモチコの精いっぱいの回答だ。
ひとくち飲んでみると、甘くてやわらかい香りがふわっと広がった。
この香りは、どこかで知っている香りだ……。ええと――。
「あ! 桃、ですね」
「正解よ、モチコちゃん。これは白桃烏龍茶なの」
「ハクトウウーロン茶。なるほど」
たしかに、言われてみるとウーロン茶だ。
最初にふわりと来る華やかな白桃の香りはスッと消えて、すぐにウーロン茶のさっぱりとした後味だけが残る。
桃のフレーバーもしっかり楽しめるのに、甘さが残らないから飲みやすい。
シズゥによると、茶葉の発酵度合いが低いと黄色っぽいお茶になるらしい。
そのあとは3人で世間話をしながら、コロッケの残りと一緒にお茶を楽しんだ。
残り2枚のコロッケのうち、1枚はリサが、もう1枚をシズゥとモチコが半分に分けて食べた。
リサ以外のふたりはさっきも食べたので半分で充分だ。
リサはコロッケを両手で持ちながら、小さい口で少しづつ食べている。
シズゥはひとくちごとに「うま~」といいながら、本当においしそうに頬張っていた。
揚げ物のコロッケと、さっぱりした白桃烏龍茶の相性が良くて、モチコもぺろりと食べてしまった。
そのあと全員がコロッケを食べ終わるころには、白桃烏龍茶をみんなで2杯ずつ飲み干していた。
「ありゃ~。白桃烏龍茶の葉っぱのストックが無くなっちゃったねえ~。隊長に今度きいてみるかあ~」
「隊長?」
「モチコちゃんはまだ会ったことがなかったわね。私たち白組を含めて、全部で6つのチームをまとめている隊長よ」
「隊長は赤組のアルビレオだよ~」
赤組と聞いてモチコは思い出した。たしかマルシャが赤いスカーフをしていたな。
ということは、隊長はマルシャの相方か。
そういえば、まだ他の組のメンバーにはほとんど会ったことがない。
ちゃんと話したのはマルシャとチャンチャルくらいだ。
朝番と交代するときも、引継ぎはリサとシズゥがやっておいてくれる。
ほかの組の、リサとシズゥの役職にあたる人――ナビゲーターとディスパッチャーになら、すれ違う時に挨拶くらいはしたことがある。
だが、アルビレオは全く見かけなかった。
どのチームのアルビレオも、台風が退勤まぎわに迫っていなければ早めにあがってしまうのだろう。
「お、みんなお茶の最中かな?」
と、そこに、螺旋階段を上ってきたミライアが声をかけてきた。
(後編へ続く)
0
あなたにおすすめの小説
【純愛百合】檸檬色に染まる泉【純愛GL】
里見 亮和
キャラ文芸
”世界で一番美しいと思ってしまった憧れの女性”
女子高生の私が、生まれてはじめて我を忘れて好きになったひと。
雑誌で見つけた、たった一枚の写真しか手掛かりがないその女性が……
手なんか届くはずがなかった憧れの女性が……
いま……私の目の前にいる。
奇跡みたいな出会いは、優しいだけじゃ終わらない。
近づくほど切なくて、触れるほど苦しくて、それでも離れられない。
憧れの先にある“本当の答え”に辿り着くまでの、静かな純愛GL。
放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~
楠富 つかさ
恋愛
中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。
佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。
「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」
放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。
――けれど、佑奈は思う。
「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」
特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。
放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。
4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
さくらと遥香
youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。
さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。
◆あらすじ
さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。
さくらは"さくちゃん"、
遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。
同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。
ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。
同期、仲間、戦友、コンビ。
2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。
そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。
イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。
配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。
さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。
2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。
遥香の力になりたいさくらは、
「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」
と申し出る。
そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて…
◆章構成と主な展開
・46時間TV編[完結]
(初キス、告白、両想い)
・付き合い始めた2人編[完結]
(交際スタート、グループ内での距離感の変化)
・かっきー1st写真集編[完結]
(少し大人なキス、肌と肌の触れ合い)
・お泊まり温泉旅行編[完結]
(お風呂、もう少し大人な関係へ)
・かっきー2回目のセンター編[完結]
(かっきーの誕生日お祝い)
・飛鳥さん卒コン編[完結]
(大好きな先輩に2人の関係を伝える)
・さくら1st写真集編[完結]
(お風呂で♡♡)
・Wセンター編[完結]
(支え合う2人)
※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる