磨魂の旅

ぶりゅん

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1章

出発

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……

はい!我です!ワガママボディー最高です!揺蕩っていた時とは自由度が全然違いますね~
宇宙空間に出ても機能するそうですよ~スッゲ~!この出会いに感謝しまくりです!神さまありがとうございます!!!!

『あの~アキさまよ?ワレらを開発するにあたって、他の者達を使い過ぎて………その~機能できるのワレらだけしか居ないんやけど………』

セバスがなんか言ってます………

「ん?あんなにいたのに?節操無さすぎでないの?…でも、それならば食事りゃくだつ行かなくてもいいんでないかい?って事でデボネラ行こうぜい!!ゴーゴー!」

ある意味、エネルギー問題解決じゃないかい?食い扶持減ったんだし~彼らの素材は我達の中で活かされている!問題ナッシングだべ?

『え~と~、つい夢中でワガママボディー開発しちゃてて………この船のメイン操作担当のtypeA達のも使い込んじゃって………』

「…ん?それはつまり?………」

『………船の制御ができません………』

「ん?何を言っておいでかな?君たち………お二方の技術を持ってすればチョチョイのチョイなのでは?」

『………………』

『………え~と………開けちゃいけないブラックboxまで素材にしちゃってて………』

「つまりは?」

『typeAを復元不可能……情報も消去して再フォーマットしたので、過去の運航データも消失なのですわ………』

『………迷子ナウです………』

『………』

『………』

「…………キミらアホやん………」

どうやらグレイさん達の本能的な部分で専門分野の枷が外れたらしく…神さまにお会いして人間になりたいたい一心でやらかした模様………

「…この船?宇宙船ってそういうのデータベースとか無いの?若しくはさ、他の宇宙船にSOS出すとかさ~」

『データベースはあるんやけど~………ワレらに操縦の権限無いんよね~…typeAのみの権限だったんよね~…………』

『…SOS出したら確実に撃墜されますわね………良くても拿捕されて、食い荒らされてポイです…戦闘typeも軒並み使っちゃいましたし………』

「ん?その戦闘typeとかの機能とか我達使えるんじゃ無いの?超パワーアップしてそうなんだけど?」

『1対1ならまだしも………他船には戦闘typeがわんさか居てますんよ…しかも船団組んでいるヤツらに知られたら………ワレらなんて目くそ鼻くそですわ~』

「………」

はい!また、元の木阿弥!迷子ナウ確定しました~!

『『………』』

船内モニターには周辺の宇宙空間が座標と共に映し出されているのに!!進路変更も出来ずどうすんのよ!!ってかどこ向かってんの?

「この船ってどこに向かってるん?」

『…ちょいとお待ちを~…………』カタカタポチポチ

キミら知らないか~い!!と言う声をグッと堪え…

『え~と……太陽系の第三惑星………です………鉱物の精錬技術とかある星なので…お食事にはもってこいのレストラン的な
………えへっ?』

「それって我の生前いた星なっ!!ちきゅう!!ちきゅうって言うんだぞ!!!この侵略者どもめがぁぁぁぁ!!」

このアホ宇宙人どもめがぁぁぁぁ!お仕置きじゃぁぁ~!輪廻転生しても地獄模様の地球に生まれ落ちても嬉しく無いわ~!!!!

『…お、落ち着いて下さ~い!!アキさま~誤解ですので~!…』

『ア、アキさま!元々はワレらの先先代がカノ星に鉱石の事や精錬技術を教えたんよ~!今回はその後の確認と、上手く行ってたらついでにお食事って事だったんよ~!………も、勿論!!お食事代払う予定やったんよ?ほんまやさかいね!!』

『…え?そうだったんだ………初期投資した分、暴利で回収や~って聞いた様な………』

「セバス~!!言い方変えれば穏便になると思うなよ~!!神さまポイント-100pなっ!!」

『ゲっ!!ポイント制だったとは~ぁぁ~!!』

ワガママボディー開発で大貢献だけど、話を聞いたらプラマイ0ゼロ!!、暴利でとか言ったからな!マイナスだ!!

『……あの~このままだと………いずれ、この船…地球に衝突しますのですが~………』

『!!!!!!』

「…………  あとどのくらいでかな?」

『………このままだと地球時間換算で1ヶ月後?かな?………』






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