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12. お父さまの執務室
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「執務室においで」って言われていたけれど、お父さまが直接お迎えに来てくれたの。
お父さまの腕の中は温かくて安心感があったの(ええ、そうよ。執務室まで歩いていないの。お父さまがニコニコと腕を広げて私をみつめてきたのだから断れないでしょう?決して執務室までは距離があり、子どもの足では時間もかかる上に疲れるからというわけではないわよっ)
歴史ある家門の当主の執務室というと重厚なイメージがあるけれども、ヴィクトリア公爵家の場合、重厚感と威厳がありつつも、公爵家カラー(アメジスト色、ゴールド、シルバーゴールド)が随所に使用され、シックで洗練された空間となっている。
「神聖力について知りたいのだったね。それならまずはアデルの神聖力の強さを調べよう。ついておいで」
そう言ってお父さまは本棚に近づくと本を順に3つ手前に引いた。
すると本棚が動きアフロディーテ・ヴィクトリア様(本当に私と良く似ているわね)が描かれた絵画が現れた。
お父さまが絵画に手を載せると絵画が光に包まれ、女神様の背に羽が現れ、扉が現れた(ラノベではよく執務室に仕掛けがあったけれど、あまりにも美しい仕掛けに見入ってしまったわ)。
お父さまが扉を開くとそこには沢山の球体が宙に浮かぶ神秘的な空間が広がっていた。
「この球体が気になるかい?これはこの部屋の明かりなんだ。ここに立体の星形があるだろう。これに触れて自分が望む部屋の明るさを思い浮かべると色と明るさが変わるんだ。ご覧」
「本当ですね。不思議な空間……それに居心地が良いですね」
「ははっ。そうだね。お父さまも初めて来たときは感動の連続だったよ。この部屋は神聖力を持つ者には居心地の良い部屋になっているんだ。アフロディーテ・ヴィクトリア様が神聖力で創られたからね。この空間の制御の全てが神聖力で為されているのもそれが理由なんだ。この部屋の入り方は次回詳しく教えてあげるよ。こちらに座ってアフロディーテ様が持ってきてくださった神界の水晶に手を載せてごらん」
この空間がそうさせるのか私は緊張したり躊躇ったりすることなく水晶玉(よくある占い用のものの2倍はあると思うわ。普通の水晶玉とは違い透明ではなくて、宇宙空間を閉じ込めたような神秘的な水晶なの)に手を載せた。
触れている手がじんわりと温かくなり、水晶が眩い光に包まれた。水晶は濃いアメジスト色に変色し、金色で8という文字が現れた。
「おやおや。アデルの神聖力は歴代の一族の中で最も強い神聖力を持っているのだね。紫色が濃いほど神聖力への適性が高く、数字が大きいほどアフロディーテ様に近い力を使うことができるんだ」
「1番大きい数字はいくつですか?お父さまは?」
「お父さまは7だよ。1~10で強さが表されるのだよ。10は女神と同じだと言われているんだ。大きな力は出来ることが多いからこそより慎重に扱わないといけないよ。これからしっかり神聖力の制御や使い方を学んでいこうね」
「はい」
「さあ、随分と時間が経ってしまったから、今日はもう戻ろうか」
そう言ってお父さまは嬉しそうに私を抱き上げた。
お父さまの腕の中は温かくて安心感があったの(ええ、そうよ。執務室まで歩いていないの。お父さまがニコニコと腕を広げて私をみつめてきたのだから断れないでしょう?決して執務室までは距離があり、子どもの足では時間もかかる上に疲れるからというわけではないわよっ)
歴史ある家門の当主の執務室というと重厚なイメージがあるけれども、ヴィクトリア公爵家の場合、重厚感と威厳がありつつも、公爵家カラー(アメジスト色、ゴールド、シルバーゴールド)が随所に使用され、シックで洗練された空間となっている。
「神聖力について知りたいのだったね。それならまずはアデルの神聖力の強さを調べよう。ついておいで」
そう言ってお父さまは本棚に近づくと本を順に3つ手前に引いた。
すると本棚が動きアフロディーテ・ヴィクトリア様(本当に私と良く似ているわね)が描かれた絵画が現れた。
お父さまが絵画に手を載せると絵画が光に包まれ、女神様の背に羽が現れ、扉が現れた(ラノベではよく執務室に仕掛けがあったけれど、あまりにも美しい仕掛けに見入ってしまったわ)。
お父さまが扉を開くとそこには沢山の球体が宙に浮かぶ神秘的な空間が広がっていた。
「この球体が気になるかい?これはこの部屋の明かりなんだ。ここに立体の星形があるだろう。これに触れて自分が望む部屋の明るさを思い浮かべると色と明るさが変わるんだ。ご覧」
「本当ですね。不思議な空間……それに居心地が良いですね」
「ははっ。そうだね。お父さまも初めて来たときは感動の連続だったよ。この部屋は神聖力を持つ者には居心地の良い部屋になっているんだ。アフロディーテ・ヴィクトリア様が神聖力で創られたからね。この空間の制御の全てが神聖力で為されているのもそれが理由なんだ。この部屋の入り方は次回詳しく教えてあげるよ。こちらに座ってアフロディーテ様が持ってきてくださった神界の水晶に手を載せてごらん」
この空間がそうさせるのか私は緊張したり躊躇ったりすることなく水晶玉(よくある占い用のものの2倍はあると思うわ。普通の水晶玉とは違い透明ではなくて、宇宙空間を閉じ込めたような神秘的な水晶なの)に手を載せた。
触れている手がじんわりと温かくなり、水晶が眩い光に包まれた。水晶は濃いアメジスト色に変色し、金色で8という文字が現れた。
「おやおや。アデルの神聖力は歴代の一族の中で最も強い神聖力を持っているのだね。紫色が濃いほど神聖力への適性が高く、数字が大きいほどアフロディーテ様に近い力を使うことができるんだ」
「1番大きい数字はいくつですか?お父さまは?」
「お父さまは7だよ。1~10で強さが表されるのだよ。10は女神と同じだと言われているんだ。大きな力は出来ることが多いからこそより慎重に扱わないといけないよ。これからしっかり神聖力の制御や使い方を学んでいこうね」
「はい」
「さあ、随分と時間が経ってしまったから、今日はもう戻ろうか」
そう言ってお父さまは嬉しそうに私を抱き上げた。
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