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2章 急変
3話
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「人造……兵士。おいおい、冗談だろ。じゃああれか、俺が話したあの女の子が、機功の類だってのか。」
「いえ、サキ姫様は正真正銘、人間です。ここでいう人造兵士とは、帝国兵を殲滅するための、身体機能の向上を目的として改造手術を施された人間のことです。
帝国兵とも互角に渡り合える力に、町一つ吹き飛ばせるほどの高出力魔法、それらを兼ね備えた、もはや人間の形をしている兵器。」
チガヤの言葉に、俺は耳を疑った。
「そ、そんなもんが開発されてるなら、俺らが戦う必要なんて……!」
「無くなるでしょうね、完成すれば。」
「……?その言い方じゃあ、まるで完成してないみたいだ。」
「ええ、ですから今が、サキ姫を助ける最後のチャンスなのです!この忌むべき計画から姫様を……!」
チガヤは突如大きな声を上げたかと思うと、その次の瞬間には、その視線で人を殺せそうなほど睨みつけてきた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、話が見えない。アンタはさっき、俺に英雄になれって言ったよな?それがこの話と何の関係があるんだよ。」
「失礼、取り乱しました。……単純言うと、あなたには人造兵士の代わりになってもらいます。」
…………、は?
「は!?俺にあのバケモンを倒せと?無理だ、見たんだろう、アンタ、俺が帝国兵に殺されかけるのを。」
「別に帝国兵と本当に戦ってもらう必要はありません、私が指示する通りに将軍たちの前で話してもらうだけでいいのです。」
「しょ、将軍!?なんでそんなお偉いさんが俺の話を聞くんだよ。ていうか、そんな人達と話す機会を作れるアンタは何者なんだよ。」
「私ですか?私は、チガヤ・サカザキ、サキ姫様お付の侍女です。それ以外何者でもありません。
あ、あともう既にあなたのことは、サキ姫様でさえ倒しきれなかった帝国兵の軍勢を、たった1人で葬った人物として報告してますので。将軍たちも話くらいは聞くと思います。」
俺は頭が真っ白になるかと思った。
俺が帝国兵の軍勢を殲滅した?幾ら何でも話を盛りすぎだろう。こんな与太話、将軍が信じるとは思えない……。一体何をしたいんだ……?
「ていうか、なんでアンタの言う事を聞かなくちゃいけないんだよ。確かに助けてもらったみたいだが、俺は別に恩を返そうと思うほど良い人じゃねぇんだ。」
「さて、そうこうしているうちに、着きました。目的地の戦略室です。」
「おい!人の話聞けよ!」
「さっきも言いましたが、あなたに拒否権はありません。この話を受けなければ脱走兵として処刑されますよ、あなた。」
「……!」
「諦めは着きましたか?では、ここからはそれらしく振る舞ってくださいね、英雄さん。」
「いえ、サキ姫様は正真正銘、人間です。ここでいう人造兵士とは、帝国兵を殲滅するための、身体機能の向上を目的として改造手術を施された人間のことです。
帝国兵とも互角に渡り合える力に、町一つ吹き飛ばせるほどの高出力魔法、それらを兼ね備えた、もはや人間の形をしている兵器。」
チガヤの言葉に、俺は耳を疑った。
「そ、そんなもんが開発されてるなら、俺らが戦う必要なんて……!」
「無くなるでしょうね、完成すれば。」
「……?その言い方じゃあ、まるで完成してないみたいだ。」
「ええ、ですから今が、サキ姫を助ける最後のチャンスなのです!この忌むべき計画から姫様を……!」
チガヤは突如大きな声を上げたかと思うと、その次の瞬間には、その視線で人を殺せそうなほど睨みつけてきた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、話が見えない。アンタはさっき、俺に英雄になれって言ったよな?それがこの話と何の関係があるんだよ。」
「失礼、取り乱しました。……単純言うと、あなたには人造兵士の代わりになってもらいます。」
…………、は?
「は!?俺にあのバケモンを倒せと?無理だ、見たんだろう、アンタ、俺が帝国兵に殺されかけるのを。」
「別に帝国兵と本当に戦ってもらう必要はありません、私が指示する通りに将軍たちの前で話してもらうだけでいいのです。」
「しょ、将軍!?なんでそんなお偉いさんが俺の話を聞くんだよ。ていうか、そんな人達と話す機会を作れるアンタは何者なんだよ。」
「私ですか?私は、チガヤ・サカザキ、サキ姫様お付の侍女です。それ以外何者でもありません。
あ、あともう既にあなたのことは、サキ姫様でさえ倒しきれなかった帝国兵の軍勢を、たった1人で葬った人物として報告してますので。将軍たちも話くらいは聞くと思います。」
俺は頭が真っ白になるかと思った。
俺が帝国兵の軍勢を殲滅した?幾ら何でも話を盛りすぎだろう。こんな与太話、将軍が信じるとは思えない……。一体何をしたいんだ……?
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「さっきも言いましたが、あなたに拒否権はありません。この話を受けなければ脱走兵として処刑されますよ、あなた。」
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