The Doomsday

Sagami

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Too late

10:渇望2

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鳥の声がする、窓のカーテンの隙間から陽の光が差し込んでいる。
大きく伸びをして、緊張した体をほぐしていく。やはりベッドの上はいい、野宿も慣れたとはいえ、やはり疲れのとれ方が違う。しかし、と、隣のベッドを見る。
「手は出してこなかった」
その時はどうしてくれようと考え、朝方まで眠れなかった。既成事実を作りなし崩し的に取り込む価値と、そもそもの私の立場を考えるとどうしたものかと思ってしまう。嫌悪感は不思議と無い、私とて木の股から生まれたわけでもなく、また、誰しもが通る道ででしかない。それに、あれだけの武を得るためなら体を張る価値もあるというものだろう。
「どうやって取り込む」
呟き、ふと視線を自身の胸元に向けてしまう。昨日の給仕のは大きかったなと、ため息が出る。普段は戦闘の時は邪魔になるだけと強がってはいるが、こういう時に一つの選択肢、色仕掛けというのには向かない体には違いない。
「諦めが肝心よ」
母がある日、酷く優しい目で私の肩を叩いた、どうやら代々の遺伝らしい。
カーテンを開ける、木にとまった鳥と目が合う。鳥は鳴くのをやめ、青い空へと飛び立っていく。



宿の裏庭を借り、日課の練武を行う。欠かしたことのない日々の鍛錬。
幾つかの型の動きをひたすらに繰り返す、人を殺すことに特化した一連の動き。父親が創設した流派の基本となる型、タツガミ流ブトウ術と父親は名づけていただろうか。基本は何でもあり、武器あり、急所あり、銃やロケットランチャーでさえ使うことを良しとしている。そのうち自分は無手のものを好みとしている。
左腕に力を入れ正拳を放つ。昨日失った肉も違和感なく動く。吾が事ながら相変わらず巫山戯た体だと思う。
「俺たちは人間だ」
父親の言、腕の一本や二本、十分な素材、すなわち栄養さえ足りていればすぐに再生可能な特異な体。だが、結局それだけだ、死ねば終わる。事実兄弟の幾人かは既に鬼籍に入っている。
「死までの距離が遠いだけと思え。出来ることしか出来ないと認識しろ。奇跡などない」
痛みはあるし、出来ることしか出来ない。都合のいい奇跡が起きることは決してない。奇跡にみえる何かがあるとすれば、可能性を増やした結果生じる必然でしかない。突き、蹴り、体捌き、繰り返し繰り返して体に刻み込み続ける。
「故に学べ、故に鍛えよ、近道はない。昨日より今日、今日より明日、出来ることを1つでも増やせ。長き生だ、いずれ俺や兄達に追いつく日もある」
仕方のない駄目な父親だ、父親としてはとても及第点とは思えない。だが、その言葉が自身の根となっているのも事実だ。
「しかし、鍛錬の成果を有効活用する機会が訪れるとはな」
日本語での呟き、洗濯物を干しに来た宿の女将が訝しげな顔を向けている。
「挨拶の一つもできないとなると少々面倒だな、要らぬ面倒に巻き込まれる前に早々にこちらの言葉を覚えないとな」
曖昧に笑みを浮かべたまま小さく会釈をし、建物へと戻っていく。

1階の酒場を通り、階段を登ろうとすると下卑た笑みを浮かべ男が肩を叩く。
「******」
言葉の意味は分からないが、どうやら少女と自分の関係を話しているらしいことはわかる。
どこにでもいる、普通の人間、放置しておくのと処理するのはどちらが良いか、一瞬悩みはするが、気にしないこととする。


無防備に窓の外を見ていた。空が青く気持がいい。
「******」
扉の方から声がする。思わず枕元に忍ばせた短剣を投げつけてしまう。旅の最中から自衛のための癖となってしまっている。
「あ・・・」
投げた後に気づく、彼が立っていた。短剣は彼の目の前で静止した。彼が苦笑しているのが見える。全力で投げたのだが、自尊心が少し傷つく。せめて避けてくれればいいものを二本の指で無造作に短剣を掴んでいる。
「******」
なにか言ってるが相変わらず言葉がわからない。外の大陸の言葉だろうか。
革袋と水差しを指差す。彼は一瞬嫌そうな顔をするが、一粒丸薬を摘み鼻を押さえ水で流し込む。
「作った人は呑みやすさは考えなかったのか」
彼の愚痴に苦笑する、神官たちもまさか霊薬が味で評価される日が来るとは思っていないだろう。
「それは異国の言葉だと思うけどどこの言葉だい、聞き慣れない言葉だけど」
枕を抱きかかえ。大分無防備だとは思うが、今更気にしてどうするものだ。
「日本という国の日本語という言葉だ、自分の生まれた場所の言葉だな」
聞き慣れない単語、知らない国ということはやはり外の大陸のどこかの国だろう。公国東部にある港町では大陸外との交易をしていると聞く、大陸外に流れた種が戻ってきたと言ったところか。それならばあの見慣れない装束も納得できる。
「もしかして、あの服も母国の品だったか。既に遅いが処分してしまってよかったのだろうか」
血まみれで破れてうたとはいえ、処分したのは早計だったかもしれない。大陸外のものなら再び同じものを手に入れるのは難しいだろう。
「気にする必要はない。服など着れればいい、動きの邪魔にならなければなお良いけどな」
軽く彼は答える、実質剛健、かくありたいと私は思う。立場上飾り立てられる事もあるが、それは本意ではない。夜会のお披露目時の布の少ない服を着た自分を思い出し頭を振る。あれは人生の恥といって言い。



汗を流しに浴室に入る。流石に湯船にまでは浸からないが、タオルに水をつけ体を拭く。麻糸で編まれたタオルの肌触りを確認する。
「同じのは食べ物だけはないということだな」
浴室の薄扉をノックする音がする。
「どうした」
「昨日の件だけど、考えてくれたか」
部下になれ、とか、酔っ払った状態で言っていた気がする。本気だったか。
「具体的には」
金払いは悪くなさそうだ。昨晩の支払いを見てもその点は一旦問題無いだろう。
「私は国に戻ったら軍属になる。一応、それなりの身分があるからお供を連れて行く事になるだろう」
「俺にそれになれと」
どうせ戦うことぐらいしか能はない。ならば生きていくためにそれを選ぶのも悪くはない。
「そうだ、替わりに私の払えるものなら何でも払おう」
駆け引きも何もない願い。受けるのはやぶさかではないが、確認すべきことは確認しておくべきだろう。
「まずは何故俺だ、素性もわからないだろう」
「理由は単純だ、強いからだ。そして、死ににくい。強くてもすぐに死んでしまっては替りを探すのが大変だからな」
この少女はどこからあのお遊びを見ていたのか、ため息が出る。慢心だな、もう少し周りを気をつけねばいけない。自分自身が敵なら、あの状態の自分を殺しきる、或いは、無効化するのはそう難しい話ではない。
「素性は」
「それも・・・おそらくは問題ないと考えている」
何か俺について知っているのか、もしくはこちらにも同族がいてそれを知っているのか。後者なら俺を部下にとは言わないだろうとも思う。なにか知っているなら、あるいはそれは自分の利益になるかもしれない。
タオルを絞し、体を拭き直す。
「答えは」
息を呑む音が聞こえるようだ。
「一宿一飯の恩義は返そう、契約期間は保証できないがな」
所詮自分は異邦人だ、どうやってここに来たかわからない以上、再びいなくなる保証もできない。長い人生、数十年程度誰かに仕えるのも悪く無い。
「感謝する」
「ああ、一点確認だ何歳までは生きれると思う?」
念のため、これだけは聞いておくこととしよう。



シロウは汗を流すために浴室へ入っていった。抱き枕として使っていた枕をベッドに投げ捨て、私は鏡台の前に立ち服を整える。旅立ちの準備だ、男物の服を着て髪をまとめる。青銀の髪は目立つが、数少ない私の美点だ、染める事はしない。母は服は女の戦装束と言っていたが、確かにと思う。動きやすさは戦場では最重要事項の1つだ。大きな革袋に常備薬を入れた小さな革袋や当主である父へ渡すことを依頼された書簡を詰めていく。水は宿を出る前に水袋に入れてもらえばいいだろう。
「さて・・・では私の戦を始めるか」
洗礼が終わった以上、公国に戻り軍務につくまでの時間はあまりない。
となれば、シロウを勧誘できる最後のチャンスは今この時だけだろう。
安普請の薄い扉をノックする。
「どうした」
「昨日の件だけど、考えてくれたか」
酒の席の言葉と思われてないだろうか。一瞬不安がよぎる。
酒の勢いで「部下になれ」と簡単に言った気がするが、答はまだもらっていない。
我ながら軽い言葉だったと思う。
「具体的には」
僅かの間の後シロウが答える、脈が無いわけではないようでほっとする。
「私は国に戻ったら軍属になる。一応、それなりの身分があるからお供を連れて行く事になるだろう」
おそらく家門からも数人程度の供はつけられるだろうが、一人ぐらいはねじ込めるはずだ。とある家門は10人以上もつけたと聞いている。
「俺にそれになれと」
顔が見えないやりとりは心臓に悪い。不躾な願いだったろうか。彼が私の想像通りどこかの家門の落し胤であれば、自尊心が高くてもおかしくはない。
「そうだ、替わりに私の払えるものなら何でも払おう」
言った後に少し後悔する。私自身を寄越せと言われた場合の考慮が抜けていた。だが、言った言葉は飲み込めない。
「まずは何故俺だ、素性もわからないだろう」
当然の疑問、頭に浮かぶのは昨日見た戦い。経緯は分からないが、その武は控えめに言っても非凡、そして、あの治癒魔法の存在。
「理由は単純だ、強いからだ。そして、死ににくい。強くてもすぐに死んでしまっては替りを探すのが大変だからな」
「素性は」
答えに満足したのか、次の答えを促してくる。
「それも・・・おそらくは問題ないと考えている」
どこかの家門の落し胤なら、言わば同胞であるし、神殿騎士と戦っている様子を見れば皇国と繋がってるようには見えない。
あの料理作法を見る限り、一定以上の教育も受けているだろう。問題は言葉と文字だが、それは追々でどうにかなる事といえる。
沈黙が流れる。今度は私が答えを待つ番だ。心臓の音が高くなる。
「答えは」
思わず息を呑む、断られればそれも仕方ない、縁がなかったのだろう。神殿騎士との戦いで良い物を見せてもらった、そう思えば昨晩の料理などお釣りが来る。
「一宿一飯の恩義は返そう、契約期間は保証できないがな」
無意識に口元が緩む。どうも自分は彼の武に大分惚れ込んでいるようだ。
「感謝する」
平静を装い、礼を述べる。家族にどう紹介しようか、その際にはやはり旅の土産もある方が良いだろうか。となると南部の葡萄酒があるといいか。などととりとめとない思考が浮かぶ。
「ああ、一点確認だ何歳までは生きれると思う?」
唐突な質問に思考が止まる。
どういう意味だ、軍で死ぬつもりかどうかということだろうか。
「一般的な寿命は40ぐらいだから、それまでは生きる予定だ」
問いの答えとして正しかっただろうか。
「そうか、では何もなければそれまでだな」
さほどの興味はなさそうな答え。それはまさか生涯を尽くしてくれるということだろうか、予想以上の答えに口元の歪みが大きくなる。
扉が開く、扉近くに立っていたため額に扉がぶつかる。背の高い彼はちょうど、私を見下ろす形なる。
「契約書か何かあったほうが良いか」
「いや、大丈夫だ、信頼しよう」
自らが願い、それが叶ったのだ。信頼するのは当然のことに思えた。
「そうか、では、ここに約束しよう。立上シロウは『汝』の死、その時までよき下僕であることを約束する」
どこか芝居がかった台詞。公国で見た、騎士の誓いが頭によぎる。
「私、レフィーア・エル・エシュキケルの名によって、生涯を尽くすことを許す。」
父や兄のように私はやれただろうか。彼は膝を折り私の手を取る、私は抗議をする暇もなく、手の甲へ口づけを受けた。




何もなければ最長30年ほどの契約か、荷袋を背に神殿都市を出る。大きな荷袋が3つと小さな荷袋が1つ。大きな似袋は自分が持ち、貴重品の入った荷袋をレフィーアが持っている。フードを脱ぎ、神殿都市を振り返る。
「これからどうする予定だ、レフィーア」
様を付けるべきかと尋ねたら、何故か不機嫌に呼び捨てでいいと言われた。長い付き合いとなるならその方がこちらも気楽だ。
「これから街道を南に下り、ミステアという村による。そこで父上への土産を買ったらあとは公国に向かう」
棒で地面に軽く地図を書く、正直縮尺がわからない。どれぐらいかかるのだろう。
「まあ、公国に戻れば軍属だ。それまではゆっくり旅を楽しもうじゃないか」
レフィーアもフードを脱ぎ、風の感触を楽しんでいるようだ。
すれ違う巡礼者がレフィーアの青銀の髪の色に畏敬の視線を向けている。
「ただ、楽しみは楽しみとして、あの薬が嫌なら早く言葉を覚えるべきだな」
「善処はしよう」
自分は頷き、歩き始める。歩幅の広い自分がレフィーアの歩く速度に合わせる。
どうせ急ぐ人生じゃない。こういう寄り道も悪くはないだろう。



神社へと続く石段、座り込んでいる男が一人。スマホを手に電話をしている。
「シロが消息を絶ちました」
電話の先の声に眉を潜める。
「死んではないのか」
男は不出来な息子の顔を思い出す。自分に似たのかどうもあいつは甘いところがある。もし誰かに殺されたのなら、仇を討つ必要はあるだろう。息子の弔い合戦だ。
「死亡は現在確認できていません。飲みかけ、食べかけの飲食物がそのままありり人だけが消失した状態のようです。襲われた形跡はないですが・・・肉塊らしきものが12個程現場にありました、ただ、参加者の数には合いませんが」
事務的な言葉、必要な情報だけを淡々と語ってくる。
「成分調査は」
「繰島病院に依頼済みです。あそこはこちら側の事情も知っていますし研究機関もあります、数日中には結果が帰ってくるでしょう。あとの処理はお任せいただいてもよいでしょうか」
こうなった息子は中々手ごわい、自分の分が残っているか怪しいところだ。
「任せる、当面こちらはこちらの相手があるからな。マキもやり過ぎるなよ」
後頭部に冷たい感触、銃口の感触がする。
「何しに来た」
氷のような少女の声。
「近くにきたついでに、娘の顔を見にね」
満面の笑みを浮かべ振り返る。銃口が額の中央に移動する。
少女は無表情のまま、何の躊躇もなく引き金を引いた。
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