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Slumber
8:幕間 過ぎ去りし日の記憶 バーレギ卿
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公国の首都、母に連れられ幼い私は目を輝かせていた。その大きさも、行き来する人の数も私の知る小さな世界のどこより大きく、多く。私は興奮しながら母に語りかけていた。
「此処が私達の国の首都」
「そうよ、そして私達が守らなければいけないもの」
人々を見る母の目は優しく、私もいずれそのあとを継ぐのだと誇らしく思っていた。12家門に連なるものの多くは、自身の領地とは別に首都に館を持っている。私がこの日、母に連れられ領地から館に居を移したのは士官学校に通うためだった。
真新しい制服に袖を通し、門を潜る同級生達。一度、大きく息を吸い、その流れに身を投じる。
欠伸をしながら歩みを進める者
拳を握り締め悲壮な表情をしている者
周囲をきょろきょろと見回しおちつかない者
様々な新入生がいる。客観的に見れば私もまたおちつかない者だろうと気づいて思わず笑みが浮かぶ。
「なかなか余裕がありそうだね」
短く髪を切りそろえた少女が横から顔を覗き込んでくる。欠伸をしながら歩いていた人だ。
「そんなことありません。心臓が暴れて仕方ないぐらいです」
少女は無造作に私の髪に手を触れ、何かに頷いている。あまりに自然な動きに私はなすがままになっている。
「君はどこの家門?」
「バーレギです」
「そっか、こっちはエシュケル、よろしくね」
屈託の無い笑顔。握手をして、共に学び舎に私達は歩みを進める。
「あの、私こちらに来たばかりで友人がいないので、よろしければお友達になっていただけませんか?」
「そうだね、君がよければ是非」
一瞬の間の後、彼女は答えた。これが後のエシュケル卿との出会いだった。
この時の私はまだ何も知らず、ただ、同じ年頃の良く似た境遇の友人が出来た、そう無邪気に考えていた。
彼女はある意味で優秀で、ある意味で無能だった。座学、ほぼ全ての実技共に非常に優秀、私が勝てたのは1つの事のみ。けれどその1つが私達にとって、あまりに大きな意味を持っていた。
「本当にここを辞めるの」
「うん、君には悪いけどね」
1年前と同じ道を私達は歩いていた。歩む方向だけが逆向きで、余りに私達は変わっていない。
「ここに来れば或いはって、親は思ってたみたいだけどまあ、結果は予想通り」
彼女には魔法の資格が無かった。エシュケルと言えば、最も戦闘向けの魔法に長けた家門の1つであり、当初、直系唯一の子供である彼女は当然のようにその資格があるものと思われていた。けれども、洗礼が終わっても彼女は魔法が使えなかった。
「現実逃避の時間は終わりって事だよ」
寂しげな笑み。魔法が行使できるかどうかは、才能ではなく資格である。神が赦したものだけが魔法を行使する資格を得る。少なくとも、12家門やそれに近い人々はそう信じている。
「でも、こんな突然辞めなくても」
彼女は首を小さく横に振る。
「弟が産まれたんだ」
その瞬間、次期エシュケル卿はただのエシュケルの娘となった。貴種であるエシュケルの子が産まれるまで、エシュケルの娘は忌むべき言葉として用いられていた。神に最も近い御使いの子でありながら、神に赦されなかった」者。そして、後に彼女の起こす行動と共に、決して触れられてはいけない家門の恥とされることになる。
この日、彼女を止めれなかった事を、長い間私は後悔する事となる。
月日は流れ、私は第3軍の1人として反乱軍と対峙していた。第3軍を指揮するのは母、私は10人ほどの部下を指揮しながら小隊長として戦場に立っていた。
「戦意が高い、やっかいね」
統率の取れた行動、立派な武具。指揮官の命令に忠実な部下達。まさに、反乱軍と呼ぶべき敵。
「噂は本当なのかもしれません」
「どんな?」
部下の呟きに、問いを返すが答えがなかなか帰ってこない。第3軍に入ってからずっと共に戦ってきたくれた戦友。きっと、答えないのには理由がある。だから私はその答えをただ待った。
「反乱軍の担いでいる旗印は、12家門の直系。エシュケル卿を僭称しております」
地平に見える敵の姿を思わず見る。嫌な予感がする。今まで戦ってきた敵に「魔法使い」は混じっていなかった。魔法使いは希少だ、しかも戦闘向けとなれば更に数は減る。反乱軍に魔法使いがいない事自体は珍しくない。けれども、正規軍と正面から戦うほどの規模で1人もいない事などあるだろうか。
「彼らの中心は、魔法の資格を持つことの出来なかった貴族達のようです」
自分達ではどうにも出来ないところで優劣を付けられた憤り
決して超えられない魔法を使えないと言う事実による劣等感
家門や貴族の家に生まれ、持つべきものとして産まれ、それを資格無しと剥ぎ取られた絶望
「強いわけね」
文字通り、彼らには後が無い。母の良く通る軍令がどこか遠くに聞こえる。
「私達は守らなければならない」
母の言っていた守るべき対象とは、その時は一体どこまでを指していて、そして、今はどこまでを指しているのだろうか。私はただ1人の兵として、同じ国の民を殺していく。
戦いは数ヶ月にも渡り転戦を繰り返し、戦いの最後の日には戦友と呼ぶべき人々の顔も変わり、私自身の立場も変わっていた。
「バーレギ卿、首謀者を捕らえました」
今や、バーレギ卿の名は私のものだった。雑兵の放った矢が母の頭を貫き、母は死んだ。あまりに呆気ないその生涯の終わりに、私は暫く呆けていたほどだ。母からは何を守りたかったのかを聞くことは結局できず、母が予め準備していたように私はバーレギの家門を継いだ。
「久しぶり」
血で赤く染まった彼女を見て、私は巧く笑うことが出来たのだろうか。手当てこそされているが、彼女の命はもはや長くないあまりに傷が多く、致命傷も幾つかあるように見える。そういう判断が咄嗟にできるようになってしまった自分がどこか可笑しい。
「ご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じます。バーレギ卿」
兵に槍を向けられたまま、彼女は静かに答えた。1つの天幕の中で対峙する正規軍と反乱軍の将、どうして私達はこうも近くて遠い存在になってしまったのだろう。戦で磨耗した心ではあるが、後に兵に聞いた話だとこのとき私は涙を流していたという。
「そういう他人行儀はやめて、友達でしょう」
私の言葉に兵達が顔をしかめる。
「相変わらず君はお人好しだな」
困ったような笑みを浮かべ、彼女の顎が動く。
カリッ
何かを噛み砕く音。彼女の喉が動き、それが彼女の内へと落ちて行く。それに伴い彼女の姿が変質していく。兵が咄嗟に槍を突き出すが、それは彼女の身体を貫く事はなく弾かれる。
『曰く、御使いとは。神の創りし兵であり即ちは神兵である』
『優秀な兵とは、自らの意志を持たず。ただ命を実行する駒である』
聖書の一節と士官学校の教えが、同時に頭を過ぎる。目の前で彼女の背が割れ、自身の血と油に染まった翼が姿を現す。その目に意志の光はない。
私は軍の長として、彼女の・・・彼女の成れの果てを殺すために、軍の半数を失う事になった。
「ねえ、家門、天使、御使い、なんだろうねこれって」
嘗ての彼女の言葉、そして、今の私の思いだった。
円卓の間、椅子に深く腰掛け。天井を見上げる、議会の時間までにはまだ少しある。
「バーレギ卿」
嘗て夫でもあった男が、呼びかけてくる。
「パレハ卿ですか」
12家門の当主同士の婚姻に、一時国が沸いた事もある。けれどそれも遠い昔の話。
私の倍は生きているこの男は、今では私より大分若く見える。先の夫に先立たれた私は、私より長生きしてくれる相手としてこの男を選んだ。
「笑みの1つでも向けてくれないのですか」
「浮気者に向ける笑みはありませんよ」
公には、パレハ卿が浮気をして癇癪を起こした私が離婚を選んだ事になっている。
「息子が死んだそうで、孫の行方は分かりますか」
「今調べています」
南に向かわせていた2人の間の息子が死んだのは数日前の話、貴族による反乱に巻き込まれての事だった。たった2人しかいない子供達のうち1人の死は、身を引き裂かれるより痛い。
2人産まれた子は息子はパレハの家に、娘はバーレギの家を継ぐ予定になっていた。
「娘を引き取りたくなりましたか」
引きこもりの娘の姿が脳裏に浮かぶ、誰に似たのだろうかとため息が出る。
「いやいいよ、生きてたら孫もいるし。孫も駄目ならまた作るさ」
言葉ほどには簡単ではない事をパレハ卿は言う。12家門、特に血の濃いものは子が出来にくい、実際私以外にも大分手を出しているが、パレハ卿の子供は私との間の2人だけという話だ。
「ところで聞いたかい、反乱の首謀者は12家門の傍流で、魔法の資格無しだったらしいよ」
友人の最後の姿が脳裏に浮かぶ。ふと手元を見ると、老い痩せ衰えた腕が視界に映る。
「もし、その時に私が使い物にならなくなっていたら、娘と孫の事は頼めますか」
「自分の娘と孫の事だからね、頼まれなくても」
胸を張ってパレハが言う。最後に会った時の息子の姿とどこか似ていて、思わず笑みが浮かんだ。
時は流れ、運命は巡り、私は老いて行く
この日から母がそうしたように、私は私がいなくなった後の事の準備を始めた。
「此処が私達の国の首都」
「そうよ、そして私達が守らなければいけないもの」
人々を見る母の目は優しく、私もいずれそのあとを継ぐのだと誇らしく思っていた。12家門に連なるものの多くは、自身の領地とは別に首都に館を持っている。私がこの日、母に連れられ領地から館に居を移したのは士官学校に通うためだった。
真新しい制服に袖を通し、門を潜る同級生達。一度、大きく息を吸い、その流れに身を投じる。
欠伸をしながら歩みを進める者
拳を握り締め悲壮な表情をしている者
周囲をきょろきょろと見回しおちつかない者
様々な新入生がいる。客観的に見れば私もまたおちつかない者だろうと気づいて思わず笑みが浮かぶ。
「なかなか余裕がありそうだね」
短く髪を切りそろえた少女が横から顔を覗き込んでくる。欠伸をしながら歩いていた人だ。
「そんなことありません。心臓が暴れて仕方ないぐらいです」
少女は無造作に私の髪に手を触れ、何かに頷いている。あまりに自然な動きに私はなすがままになっている。
「君はどこの家門?」
「バーレギです」
「そっか、こっちはエシュケル、よろしくね」
屈託の無い笑顔。握手をして、共に学び舎に私達は歩みを進める。
「あの、私こちらに来たばかりで友人がいないので、よろしければお友達になっていただけませんか?」
「そうだね、君がよければ是非」
一瞬の間の後、彼女は答えた。これが後のエシュケル卿との出会いだった。
この時の私はまだ何も知らず、ただ、同じ年頃の良く似た境遇の友人が出来た、そう無邪気に考えていた。
彼女はある意味で優秀で、ある意味で無能だった。座学、ほぼ全ての実技共に非常に優秀、私が勝てたのは1つの事のみ。けれどその1つが私達にとって、あまりに大きな意味を持っていた。
「本当にここを辞めるの」
「うん、君には悪いけどね」
1年前と同じ道を私達は歩いていた。歩む方向だけが逆向きで、余りに私達は変わっていない。
「ここに来れば或いはって、親は思ってたみたいだけどまあ、結果は予想通り」
彼女には魔法の資格が無かった。エシュケルと言えば、最も戦闘向けの魔法に長けた家門の1つであり、当初、直系唯一の子供である彼女は当然のようにその資格があるものと思われていた。けれども、洗礼が終わっても彼女は魔法が使えなかった。
「現実逃避の時間は終わりって事だよ」
寂しげな笑み。魔法が行使できるかどうかは、才能ではなく資格である。神が赦したものだけが魔法を行使する資格を得る。少なくとも、12家門やそれに近い人々はそう信じている。
「でも、こんな突然辞めなくても」
彼女は首を小さく横に振る。
「弟が産まれたんだ」
その瞬間、次期エシュケル卿はただのエシュケルの娘となった。貴種であるエシュケルの子が産まれるまで、エシュケルの娘は忌むべき言葉として用いられていた。神に最も近い御使いの子でありながら、神に赦されなかった」者。そして、後に彼女の起こす行動と共に、決して触れられてはいけない家門の恥とされることになる。
この日、彼女を止めれなかった事を、長い間私は後悔する事となる。
月日は流れ、私は第3軍の1人として反乱軍と対峙していた。第3軍を指揮するのは母、私は10人ほどの部下を指揮しながら小隊長として戦場に立っていた。
「戦意が高い、やっかいね」
統率の取れた行動、立派な武具。指揮官の命令に忠実な部下達。まさに、反乱軍と呼ぶべき敵。
「噂は本当なのかもしれません」
「どんな?」
部下の呟きに、問いを返すが答えがなかなか帰ってこない。第3軍に入ってからずっと共に戦ってきたくれた戦友。きっと、答えないのには理由がある。だから私はその答えをただ待った。
「反乱軍の担いでいる旗印は、12家門の直系。エシュケル卿を僭称しております」
地平に見える敵の姿を思わず見る。嫌な予感がする。今まで戦ってきた敵に「魔法使い」は混じっていなかった。魔法使いは希少だ、しかも戦闘向けとなれば更に数は減る。反乱軍に魔法使いがいない事自体は珍しくない。けれども、正規軍と正面から戦うほどの規模で1人もいない事などあるだろうか。
「彼らの中心は、魔法の資格を持つことの出来なかった貴族達のようです」
自分達ではどうにも出来ないところで優劣を付けられた憤り
決して超えられない魔法を使えないと言う事実による劣等感
家門や貴族の家に生まれ、持つべきものとして産まれ、それを資格無しと剥ぎ取られた絶望
「強いわけね」
文字通り、彼らには後が無い。母の良く通る軍令がどこか遠くに聞こえる。
「私達は守らなければならない」
母の言っていた守るべき対象とは、その時は一体どこまでを指していて、そして、今はどこまでを指しているのだろうか。私はただ1人の兵として、同じ国の民を殺していく。
戦いは数ヶ月にも渡り転戦を繰り返し、戦いの最後の日には戦友と呼ぶべき人々の顔も変わり、私自身の立場も変わっていた。
「バーレギ卿、首謀者を捕らえました」
今や、バーレギ卿の名は私のものだった。雑兵の放った矢が母の頭を貫き、母は死んだ。あまりに呆気ないその生涯の終わりに、私は暫く呆けていたほどだ。母からは何を守りたかったのかを聞くことは結局できず、母が予め準備していたように私はバーレギの家門を継いだ。
「久しぶり」
血で赤く染まった彼女を見て、私は巧く笑うことが出来たのだろうか。手当てこそされているが、彼女の命はもはや長くないあまりに傷が多く、致命傷も幾つかあるように見える。そういう判断が咄嗟にできるようになってしまった自分がどこか可笑しい。
「ご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じます。バーレギ卿」
兵に槍を向けられたまま、彼女は静かに答えた。1つの天幕の中で対峙する正規軍と反乱軍の将、どうして私達はこうも近くて遠い存在になってしまったのだろう。戦で磨耗した心ではあるが、後に兵に聞いた話だとこのとき私は涙を流していたという。
「そういう他人行儀はやめて、友達でしょう」
私の言葉に兵達が顔をしかめる。
「相変わらず君はお人好しだな」
困ったような笑みを浮かべ、彼女の顎が動く。
カリッ
何かを噛み砕く音。彼女の喉が動き、それが彼女の内へと落ちて行く。それに伴い彼女の姿が変質していく。兵が咄嗟に槍を突き出すが、それは彼女の身体を貫く事はなく弾かれる。
『曰く、御使いとは。神の創りし兵であり即ちは神兵である』
『優秀な兵とは、自らの意志を持たず。ただ命を実行する駒である』
聖書の一節と士官学校の教えが、同時に頭を過ぎる。目の前で彼女の背が割れ、自身の血と油に染まった翼が姿を現す。その目に意志の光はない。
私は軍の長として、彼女の・・・彼女の成れの果てを殺すために、軍の半数を失う事になった。
「ねえ、家門、天使、御使い、なんだろうねこれって」
嘗ての彼女の言葉、そして、今の私の思いだった。
円卓の間、椅子に深く腰掛け。天井を見上げる、議会の時間までにはまだ少しある。
「バーレギ卿」
嘗て夫でもあった男が、呼びかけてくる。
「パレハ卿ですか」
12家門の当主同士の婚姻に、一時国が沸いた事もある。けれどそれも遠い昔の話。
私の倍は生きているこの男は、今では私より大分若く見える。先の夫に先立たれた私は、私より長生きしてくれる相手としてこの男を選んだ。
「笑みの1つでも向けてくれないのですか」
「浮気者に向ける笑みはありませんよ」
公には、パレハ卿が浮気をして癇癪を起こした私が離婚を選んだ事になっている。
「息子が死んだそうで、孫の行方は分かりますか」
「今調べています」
南に向かわせていた2人の間の息子が死んだのは数日前の話、貴族による反乱に巻き込まれての事だった。たった2人しかいない子供達のうち1人の死は、身を引き裂かれるより痛い。
2人産まれた子は息子はパレハの家に、娘はバーレギの家を継ぐ予定になっていた。
「娘を引き取りたくなりましたか」
引きこもりの娘の姿が脳裏に浮かぶ、誰に似たのだろうかとため息が出る。
「いやいいよ、生きてたら孫もいるし。孫も駄目ならまた作るさ」
言葉ほどには簡単ではない事をパレハ卿は言う。12家門、特に血の濃いものは子が出来にくい、実際私以外にも大分手を出しているが、パレハ卿の子供は私との間の2人だけという話だ。
「ところで聞いたかい、反乱の首謀者は12家門の傍流で、魔法の資格無しだったらしいよ」
友人の最後の姿が脳裏に浮かぶ。ふと手元を見ると、老い痩せ衰えた腕が視界に映る。
「もし、その時に私が使い物にならなくなっていたら、娘と孫の事は頼めますか」
「自分の娘と孫の事だからね、頼まれなくても」
胸を張ってパレハが言う。最後に会った時の息子の姿とどこか似ていて、思わず笑みが浮かんだ。
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