【完結】闇堕ちメモリアル

月狂 紫乃/月狂 四郎

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眠りに就く前に

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 狩野と話をした後、俺はスマホを操作していた。

 言われてみればシンママには手を出さない方がいいと聞く。なんとなく想像が出来なくもないが、思えばなぜなのだろう。気になったのでグーグル先生に訊いてみることにした。狩野の意見は個人的な主観が入り過ぎていて参考にならない。

 いくらかサイトを見て、経済的に余裕のある男性でないと手に余る話、連れ子と合わない可能性、それから前の配偶者が子供と面会したがる場合、その男性の存在はずっと付きまとうなどの問題があった。

 なるほど。たしかに面倒だ。なぜあんな美人が売れ残っているのかと思ったが、それなりに理由はあるようだ。

 もし俺が彼女と一緒になったら――やめよう。まだそんな段階じゃない。俺たちは付き合ってすらいないのだから。

 スマホに表示されたサイトのタブを閉じる。明日も朝は早い。さっさと寝て備えないと。昔のようにいくらでも体力があるというわけではない。

 しかしまあ、選択肢としては梨乃ちゃんと付き合う線もあるわけか。夜の世界に生きてきて、メンタルが不安定な女ばかりと付き合っては地獄を見てきた。

 一時期は女という生き物自体に絶望していたが、そんなにヤバい奴らはむしろ希少種だ。幸せになった人だってたくさんいる。要は誰を選ぶかなのだ。

 温かくて安心出来る家庭――そんなものが、本当に手に入るのだろうか。
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