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仕事場に戻ってきた私達は部屋を見回した
それは誰がいるか確認するためにだ
「おっ…帰ってきたんですね!
おかえりなさい」
私達を出迎えてくれたのはジェリーだった。
ポチはまだ帰ってきてないのか…
そのせいで上がってた口角は下がって少しだけ下を向いた。
「あれ?まだポチさんは帰ってきてないのか?」
「ああ…ポチさんはまた例の場所に寄ってるからそろそろ帰ってくると思いますよ」
例の場所がなにかはわからないけどもうすぐ帰ってくるのなら別に気にしなくていいか。
いつものように自分の席に座ってパソコンを起動するとパスワードを入力して勉強をはじめた
これはニコが作ってくれた勉強用のソフトで色んなことを学ぶことが出来る
「リューコちゃんって意外と勉強好きですよね」
「…いや、研究所にいた時は勉強が大嫌いだった
でもニコが作ってくれたこの勉強用ソフトは嫌いじゃないだけ…。」
勉強をしていると研究所にいた時のことを思い出してしまう
ノートとペンを持って知りたくもない知識を学ぶのはとても辛かった。
でも今は違う
ちゃんと何故学ぶのかを説明してくれるから学ぶ意欲が湧いてくるんだ。
「まあリューコちゃんはまだこの先長いから学ぶことは多いだろうね…
でも学んでおいて損はないと思うよ」
学んでおいて損はない…か
確かに学んでから皆に褒められるようになったもんね
特にあんた…ジェリーにさ
そんなことを考えているとあいつの声が聞こえた。
「ただいま~」
ドアを開けて背伸びをするあいつは少し明るい声をしている気がする
ちらりと見てからまたすぐにパソコンに視線を戻すと、誰かがこちらに近づいてくる足音が聞こえた。
「よっ…さっきぶりだねリューコ」
「……仕事は終わったの?」
何気ない会話のはずなのに少し緊張するのは気の所為では無いはずだ。
いつもなら普通に「おかえり」の4文字が言えるはずなのにそれが言えない
とてももどかしく感じてならない
「あっ…そういえばポチさんから預かってたケーキをまだリューコに渡してませんでした…」
「おいおいジェリーくんよ…どうりでリューコが何も言ってこないわけだ」
呆れながらも顔は笑っていて私の頭を撫でた
皆私の頭を撫でることが好きなようでここに来てから何度も頭を撫でられる
「ポチ…」
「ん?どうした?」
今度こそ聞かないとダメだ
だから言葉を考えて勇気をだしてそれを口に出すんだ。
「どうしてポチもニコもジェリーも…私にここまでしてくれるの?
私はまだ義獣人隊の人として戦えない…戦闘訓練もできない私は使えない存在なんだよ?
それなのにどうして……!」
私がまだ話している途中だというのに私の頭を乱暴に撫でてきたポチ
ふざけるなという意味を込めて睨んでみればケラケラと笑って言葉だけの謝罪をしてきた謝る気ゼロである。
「あんたが義獣人隊に本気で入りたいという気持ちはわかった!
だけどあんたはまだ子供であり学生としての義務を果たさないといけないんだよ…だから今はまだ戦いたいとか言わないでくれ
リューコは私の大事な娘なんだからさ…」
耳を疑った
娘…私が?
それは誰がいるか確認するためにだ
「おっ…帰ってきたんですね!
おかえりなさい」
私達を出迎えてくれたのはジェリーだった。
ポチはまだ帰ってきてないのか…
そのせいで上がってた口角は下がって少しだけ下を向いた。
「あれ?まだポチさんは帰ってきてないのか?」
「ああ…ポチさんはまた例の場所に寄ってるからそろそろ帰ってくると思いますよ」
例の場所がなにかはわからないけどもうすぐ帰ってくるのなら別に気にしなくていいか。
いつものように自分の席に座ってパソコンを起動するとパスワードを入力して勉強をはじめた
これはニコが作ってくれた勉強用のソフトで色んなことを学ぶことが出来る
「リューコちゃんって意外と勉強好きですよね」
「…いや、研究所にいた時は勉強が大嫌いだった
でもニコが作ってくれたこの勉強用ソフトは嫌いじゃないだけ…。」
勉強をしていると研究所にいた時のことを思い出してしまう
ノートとペンを持って知りたくもない知識を学ぶのはとても辛かった。
でも今は違う
ちゃんと何故学ぶのかを説明してくれるから学ぶ意欲が湧いてくるんだ。
「まあリューコちゃんはまだこの先長いから学ぶことは多いだろうね…
でも学んでおいて損はないと思うよ」
学んでおいて損はない…か
確かに学んでから皆に褒められるようになったもんね
特にあんた…ジェリーにさ
そんなことを考えているとあいつの声が聞こえた。
「ただいま~」
ドアを開けて背伸びをするあいつは少し明るい声をしている気がする
ちらりと見てからまたすぐにパソコンに視線を戻すと、誰かがこちらに近づいてくる足音が聞こえた。
「よっ…さっきぶりだねリューコ」
「……仕事は終わったの?」
何気ない会話のはずなのに少し緊張するのは気の所為では無いはずだ。
いつもなら普通に「おかえり」の4文字が言えるはずなのにそれが言えない
とてももどかしく感じてならない
「あっ…そういえばポチさんから預かってたケーキをまだリューコに渡してませんでした…」
「おいおいジェリーくんよ…どうりでリューコが何も言ってこないわけだ」
呆れながらも顔は笑っていて私の頭を撫でた
皆私の頭を撫でることが好きなようでここに来てから何度も頭を撫でられる
「ポチ…」
「ん?どうした?」
今度こそ聞かないとダメだ
だから言葉を考えて勇気をだしてそれを口に出すんだ。
「どうしてポチもニコもジェリーも…私にここまでしてくれるの?
私はまだ義獣人隊の人として戦えない…戦闘訓練もできない私は使えない存在なんだよ?
それなのにどうして……!」
私がまだ話している途中だというのに私の頭を乱暴に撫でてきたポチ
ふざけるなという意味を込めて睨んでみればケラケラと笑って言葉だけの謝罪をしてきた謝る気ゼロである。
「あんたが義獣人隊に本気で入りたいという気持ちはわかった!
だけどあんたはまだ子供であり学生としての義務を果たさないといけないんだよ…だから今はまだ戦いたいとか言わないでくれ
リューコは私の大事な娘なんだからさ…」
耳を疑った
娘…私が?
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