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十話 とんでもないものを見てしまいました。
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美味しいものを食べて満足したボクはアオノと共に試験場に戻る。
試験場の出入り口は驚く事に既に直っていた。
日本だと普通こういうものは業者に依頼して、その間、素人が簡単な応急処置をする場合が多い。
でも、この扉は完全に元の状態に戻っていた。
「あ、おかえりなさいませ、幸せの妖精サラさん」
「えっと、ただいまかな? 何でもう入り口の扉が直ってるの?」
「それは私が直したからですよ」
「えっ!? そんな事する時間は無かったはずなのに、一体どうやって……?」
「簡単な話です。時を戻す魔法『リヴァース』を使ったのです」
「リヴァース? へえ、そんな魔法があるんだ。便利だね」
「何言ってんだサラ! リヴァースなんてそうそう使えるもんじゃねえよ歴史上に登場する大魔法使いクラスの魔法だレアとか激レアとかそういうレベルじゃねえんだよっ!」
「えっ……えっ? そうなの?」
ボクはその内容にも驚いたけど、早口かつ一息で長い説明を言ったアオノに一番驚いた。
「便利なんてもんじゃねえよ。リヴァースは程度が極大の魔法ですら反転させる事ができるんだ。反則だぜこんなの」
「そ、そうなんだ……じゃあ受付のおじさん、あなたは何者なの?」
「ただの元『大冒険家』ですよ」
「大冒険家!? 冒険家の頂点と呼ばれた者たちにしか名乗る事を許されないあの大冒険家なのか!? すげえよおっさん! 今まで知らなかったぜ!」
「はははっ、まあ言いふらすのはあまり好きではない性格なのでね」
「何だよおっさん、もっと自分からアピールしてけよー! そうすりゃもっと色々……」
受付のおじさんはアオノが話終わるのを待たず、突然服を脱ぎ、上半身を顕にした。
おじさんの胸の真ん中にはぽっかりと穴が空いていた。
受付の後ろの棚まで丸見えで、完全に貫通している穴。
本来その位置には心臓があるはずなのに、なくては生きていけないのに、それでもおじさんは平然としている。
「おっさん、それは……」
「いやあ、ちょっとヘマをやらかしてしまいましてね。常に自分の体にリヴァースの魔法をかけているのです。あまりにも致命的なダメージなもので、リヴァースの速度とほぼ同じ速度で体が死に向かっているのです。ですがご安心を。僅かにリヴァースの速度が勝っているのでこれ以上悪化する事はありませんし、あと五年もすれば穴も塞がるでしょう」
「流石は反則級の魔法……」
「すごいの見ちゃったね」
ボクたちはここへ来た目的も忘れて、ただその場に立ち尽くす事しかできなくなった。
試験場の出入り口は驚く事に既に直っていた。
日本だと普通こういうものは業者に依頼して、その間、素人が簡単な応急処置をする場合が多い。
でも、この扉は完全に元の状態に戻っていた。
「あ、おかえりなさいませ、幸せの妖精サラさん」
「えっと、ただいまかな? 何でもう入り口の扉が直ってるの?」
「それは私が直したからですよ」
「えっ!? そんな事する時間は無かったはずなのに、一体どうやって……?」
「簡単な話です。時を戻す魔法『リヴァース』を使ったのです」
「リヴァース? へえ、そんな魔法があるんだ。便利だね」
「何言ってんだサラ! リヴァースなんてそうそう使えるもんじゃねえよ歴史上に登場する大魔法使いクラスの魔法だレアとか激レアとかそういうレベルじゃねえんだよっ!」
「えっ……えっ? そうなの?」
ボクはその内容にも驚いたけど、早口かつ一息で長い説明を言ったアオノに一番驚いた。
「便利なんてもんじゃねえよ。リヴァースは程度が極大の魔法ですら反転させる事ができるんだ。反則だぜこんなの」
「そ、そうなんだ……じゃあ受付のおじさん、あなたは何者なの?」
「ただの元『大冒険家』ですよ」
「大冒険家!? 冒険家の頂点と呼ばれた者たちにしか名乗る事を許されないあの大冒険家なのか!? すげえよおっさん! 今まで知らなかったぜ!」
「はははっ、まあ言いふらすのはあまり好きではない性格なのでね」
「何だよおっさん、もっと自分からアピールしてけよー! そうすりゃもっと色々……」
受付のおじさんはアオノが話終わるのを待たず、突然服を脱ぎ、上半身を顕にした。
おじさんの胸の真ん中にはぽっかりと穴が空いていた。
受付の後ろの棚まで丸見えで、完全に貫通している穴。
本来その位置には心臓があるはずなのに、なくては生きていけないのに、それでもおじさんは平然としている。
「おっさん、それは……」
「いやあ、ちょっとヘマをやらかしてしまいましてね。常に自分の体にリヴァースの魔法をかけているのです。あまりにも致命的なダメージなもので、リヴァースの速度とほぼ同じ速度で体が死に向かっているのです。ですがご安心を。僅かにリヴァースの速度が勝っているのでこれ以上悪化する事はありませんし、あと五年もすれば穴も塞がるでしょう」
「流石は反則級の魔法……」
「すごいの見ちゃったね」
ボクたちはここへ来た目的も忘れて、ただその場に立ち尽くす事しかできなくなった。
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