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ルートS(サラ) ※十話時点から分岐
十三話 激昂、モクノ・レアル!
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少年の攻撃はボク目掛けて打ち出される。
それと同時にオレンジ色のバリア、フィールドが出現し、ボクを守る。
バリアは一瞬にして破れ、散る。
凄まじい衝撃がボクの体を貫いた。
「っ……は……!」
鳩尾を殴られたような苦痛がボクを支配する。
ボクはその痛みに耐えられず、うつ伏せに倒れる。
「あらあらあらあら……これは素晴らしいわ! 覚醒済み! これで魔族は安泰ね!」
桃色のワイバーンが地面に降り立ち、その背中に乗っていた魔族の女が飛び降りる。
「でも……これならどうかしら?」
女はチヘ・ド・ハークの首に手のひらサイズの赤い立方体を落とした。
「さあ、蘇りなさい! そして伝説をも超えた存在となるのよ! その名は……チハ・ド・ハーク!」
チヘ・ド・ハークの首から赤い液体がコポコポと湧き出し、それが頭を形成する。
新たな頭を手に入れると、チヘ・ド・ハークの身体の色が白色へと変化した。
「リタイイィーーン!!」
チヘ・ド・ハーク改めチハ・ド・ハークは甲高い叫び声を上げると、少年目掛けて血液をジェットで噴射した。
「ぐあっ……!」
少年は避けようとしたが、左肩を貫かれた。
「あらあら素晴らしい威力……! さあ、破壊掌が使えなくなった今、どう戦うのかしら? モクノ・レアル」
モクノ・レアルと呼ばれた少年は左手を動かし、後方へ引く。
「まさか……!」
「うおおぉぉああーーッ!!」
少年の左肩に左翼が巻きつき、攻撃が繰り出される。
「破壊掌ーーッ!!」
チハ・ド・ハークの体に風穴が開き、内部にあった赤い立方体が僅かに遅れて砕け散った。
「オ、オォ……ア」
チハ・ド・ハークは完全に絶命した。
「まさか強引に破壊掌を使うとは……これもその体内に存在する魔王様の魂の強い拘りなのかしら。あらあらあらあら! ゾクゾクしてイッちゃいそうだわ……!」
レアルは恍惚の表情の女の前に一瞬で移動する。
「ババア、死ね」
「なっ……!」
女は顔面パンチで吹っ飛ばされ、数軒の家を破壊していく。
「なんっ……なのっ……! 誰がババアよ! まだほんの180歳よ……!」
瓦礫の中から姿を現した女はボヤきながらも赤い立方体を取り出す。
「エクストラブート……!」
赤い立方体は姿を変え、鎧となって女の体へと吸い付く。
「いくら次期魔王様と言えど、ババア呼ばわりは許さないわ! ミサキ・グレンの美しさと強さを見せてあげるっ!」
赤い粒子を撒き散らしながらミサキ・グレンは地面を浮いて移動する。
「チッ、ババアめ」
「だからババアって言うなああぁ!!」
グレンの回し蹴りがレアルを捉える。
レアルは吹っ飛ばされながらも翼を大きく広げ、空中で体勢を立て直す。
レアルは地面に降りると左翼を左腕に巻き、攻撃を放つ。
「破壊掌連!」
数十発の衝撃がグレンの体を打ち付け、グレンはその場に倒れる。
鎧は赤い立方体へと姿を戻し、その場に落ちた。
「誰に歯向かってんのババア」
「ババアじゃ……ないのよ……百八十歳なんだもの……魔族の寿命は約五百歳なんだから、ババアじゃないわよっ!」
その場に倒れていたボクは倒れたまま喋る。
「いや、ババアじゃん。人間にして36歳なら、少なくともボクからみてババアだよ」
「んなっ!? あらあらあらあらぁぁっ!? 妖精ごとぎが言ってはいけない事をっ! お前ええっ!! ぶっ殺してやるうっ!!」
「うっさい」
レアルはグレンの頭を地面へと叩きつけ、気絶させた。
「さて。妖精さん、君は俺の仲間か? それとも敵か? 魔族は滅びるべきだと思うか?」
「少なくとも、こんなに街をメチャクチャにする魔族や魔獣は……メーワクだと思うよ」
「そうか。なら死ね」
レアルは魔力で刃を作り、ボクの首を切断した。
「行くぞ飛竜」
レアルはグレンをワイバーンの背中に放り投げ、共に飛び立った。
ああ、ボク、死ぬのかな。
意識が薄れてきた。
あれ? 前にもこんな事あったような?
デジャヴ?
いや。
死んだら蘇らないよね。
そんな事……は。
ボクの視界は暗転した。
直後。
「幸せの妖精に祝福あれ!」
ミルクウィードさんの声が……聞こえた気がした。
それと同時にオレンジ色のバリア、フィールドが出現し、ボクを守る。
バリアは一瞬にして破れ、散る。
凄まじい衝撃がボクの体を貫いた。
「っ……は……!」
鳩尾を殴られたような苦痛がボクを支配する。
ボクはその痛みに耐えられず、うつ伏せに倒れる。
「あらあらあらあら……これは素晴らしいわ! 覚醒済み! これで魔族は安泰ね!」
桃色のワイバーンが地面に降り立ち、その背中に乗っていた魔族の女が飛び降りる。
「でも……これならどうかしら?」
女はチヘ・ド・ハークの首に手のひらサイズの赤い立方体を落とした。
「さあ、蘇りなさい! そして伝説をも超えた存在となるのよ! その名は……チハ・ド・ハーク!」
チヘ・ド・ハークの首から赤い液体がコポコポと湧き出し、それが頭を形成する。
新たな頭を手に入れると、チヘ・ド・ハークの身体の色が白色へと変化した。
「リタイイィーーン!!」
チヘ・ド・ハーク改めチハ・ド・ハークは甲高い叫び声を上げると、少年目掛けて血液をジェットで噴射した。
「ぐあっ……!」
少年は避けようとしたが、左肩を貫かれた。
「あらあら素晴らしい威力……! さあ、破壊掌が使えなくなった今、どう戦うのかしら? モクノ・レアル」
モクノ・レアルと呼ばれた少年は左手を動かし、後方へ引く。
「まさか……!」
「うおおぉぉああーーッ!!」
少年の左肩に左翼が巻きつき、攻撃が繰り出される。
「破壊掌ーーッ!!」
チハ・ド・ハークの体に風穴が開き、内部にあった赤い立方体が僅かに遅れて砕け散った。
「オ、オォ……ア」
チハ・ド・ハークは完全に絶命した。
「まさか強引に破壊掌を使うとは……これもその体内に存在する魔王様の魂の強い拘りなのかしら。あらあらあらあら! ゾクゾクしてイッちゃいそうだわ……!」
レアルは恍惚の表情の女の前に一瞬で移動する。
「ババア、死ね」
「なっ……!」
女は顔面パンチで吹っ飛ばされ、数軒の家を破壊していく。
「なんっ……なのっ……! 誰がババアよ! まだほんの180歳よ……!」
瓦礫の中から姿を現した女はボヤきながらも赤い立方体を取り出す。
「エクストラブート……!」
赤い立方体は姿を変え、鎧となって女の体へと吸い付く。
「いくら次期魔王様と言えど、ババア呼ばわりは許さないわ! ミサキ・グレンの美しさと強さを見せてあげるっ!」
赤い粒子を撒き散らしながらミサキ・グレンは地面を浮いて移動する。
「チッ、ババアめ」
「だからババアって言うなああぁ!!」
グレンの回し蹴りがレアルを捉える。
レアルは吹っ飛ばされながらも翼を大きく広げ、空中で体勢を立て直す。
レアルは地面に降りると左翼を左腕に巻き、攻撃を放つ。
「破壊掌連!」
数十発の衝撃がグレンの体を打ち付け、グレンはその場に倒れる。
鎧は赤い立方体へと姿を戻し、その場に落ちた。
「誰に歯向かってんのババア」
「ババアじゃ……ないのよ……百八十歳なんだもの……魔族の寿命は約五百歳なんだから、ババアじゃないわよっ!」
その場に倒れていたボクは倒れたまま喋る。
「いや、ババアじゃん。人間にして36歳なら、少なくともボクからみてババアだよ」
「んなっ!? あらあらあらあらぁぁっ!? 妖精ごとぎが言ってはいけない事をっ! お前ええっ!! ぶっ殺してやるうっ!!」
「うっさい」
レアルはグレンの頭を地面へと叩きつけ、気絶させた。
「さて。妖精さん、君は俺の仲間か? それとも敵か? 魔族は滅びるべきだと思うか?」
「少なくとも、こんなに街をメチャクチャにする魔族や魔獣は……メーワクだと思うよ」
「そうか。なら死ね」
レアルは魔力で刃を作り、ボクの首を切断した。
「行くぞ飛竜」
レアルはグレンをワイバーンの背中に放り投げ、共に飛び立った。
ああ、ボク、死ぬのかな。
意識が薄れてきた。
あれ? 前にもこんな事あったような?
デジャヴ?
いや。
死んだら蘇らないよね。
そんな事……は。
ボクの視界は暗転した。
直後。
「幸せの妖精に祝福あれ!」
ミルクウィードさんの声が……聞こえた気がした。
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