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晴男と雪女#2出会い
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図書館に本を返しに行った僕は少し嬉しくなった。
図書館の読書スペースに初恋の君がいた。
彼女はミステリーが好きなようで「三毛猫ホームズ」を読んでいた。
それも嬉しかった。
「三毛猫ホームズ」は僕の大好きなシリーズだった。
彼女の目の前に座って「白い雨」を読む。
これも赤川次郎の本だ。
好きだっていうのもあるけど、彼女と話してみたかったのもある。
同じ人の本を読んでいれば、話すきっかけになるかもしれない。
そんな淡い期待もあった。
でも彼女は一向に気が付かなくて、逆に僕が彼女を見つめている。
その時、彼女がふふっとと笑った。
雪の結晶が笑う彼女の上にひらひらと舞い落ちてくる。
現れては消えて、現れては消えて……。
初めて見たこの景色に見とれてしまう。
普段、晴れと雨しか見ることが出来ない僕にとってこの景色はずっと望んだものなのかもしれない。
姉が幼馴染と初めて会った時こんな気持ちだったのか……なんてことを考えていた。
「あっ……。ごめんなさい。寒くないですか?」
彼女が僕に気が付いたのか話しかける。
「ホントに……ごめんなさい……。教室で雪を降らせて、迷惑かけたくなくて……。」
雪を降らせる?そう言えば……目の前で天気が変わるところをよく見ていたから忘れてた。
「私……雪女なんです。感情の起伏で雪を降らせてしまって。これからは家で本を読みますから……。」
僕は思わず言ってしまった。
「僕は晴男だから……。ダイジョブです!」
彼女となら見たことのない景色が見えるかもしれない。
図書館の読書スペースに初恋の君がいた。
彼女はミステリーが好きなようで「三毛猫ホームズ」を読んでいた。
それも嬉しかった。
「三毛猫ホームズ」は僕の大好きなシリーズだった。
彼女の目の前に座って「白い雨」を読む。
これも赤川次郎の本だ。
好きだっていうのもあるけど、彼女と話してみたかったのもある。
同じ人の本を読んでいれば、話すきっかけになるかもしれない。
そんな淡い期待もあった。
でも彼女は一向に気が付かなくて、逆に僕が彼女を見つめている。
その時、彼女がふふっとと笑った。
雪の結晶が笑う彼女の上にひらひらと舞い落ちてくる。
現れては消えて、現れては消えて……。
初めて見たこの景色に見とれてしまう。
普段、晴れと雨しか見ることが出来ない僕にとってこの景色はずっと望んだものなのかもしれない。
姉が幼馴染と初めて会った時こんな気持ちだったのか……なんてことを考えていた。
「あっ……。ごめんなさい。寒くないですか?」
彼女が僕に気が付いたのか話しかける。
「ホントに……ごめんなさい……。教室で雪を降らせて、迷惑かけたくなくて……。」
雪を降らせる?そう言えば……目の前で天気が変わるところをよく見ていたから忘れてた。
「私……雪女なんです。感情の起伏で雪を降らせてしまって。これからは家で本を読みますから……。」
僕は思わず言ってしまった。
「僕は晴男だから……。ダイジョブです!」
彼女となら見たことのない景色が見えるかもしれない。
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