復讐のナイトメア

はれのいち

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第一 転校生 真山 瞬

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そう……それは真山瞬が、まだ乳飲み子の時の話だ。

そこの工場は当時としては珍しく保育施設があ

り乳児を預けて働ける職場だった。

そこで、真山の母親の真山彩子は働く事になった。

『今日はパパが瞬を迎えに行ってくれたの

で私は残業頑張っちゃおう』

そんな彩子を狙っていたのか夜遅くまで残業

をしていた彩子を社長が襲ったのだった。

「遅くまでお疲れさん」 

「あっ……社長お疲れ様です」

突然、社長が現れたので少し緊張する彼女に 

「馴れないから疲れたでしょう。僕が肩を

揉んであげよう」と拒む彩子を無視してマッ

サージを始めたのであった。

「透きとおる様な真っ白い綺麗な肌だね。

旦那さんが、こんな美しい女と毎晩毎晩……

あゝ羨ましい」

「社長やめて下さい」

突然、狂った様に社長が彩子を襲ったのだ。

彼女は抵抗したが到底、男の力には勝てず、

手籠めにされたのであった。

翌日、彼女は直ぐに会社を辞めようとしたが

交接場面を『ネットに拡散するぞ』と脅か

され退職も出来なかった。

更に、その社長は家にも来るようになり、彩子

の夫、真山幸一と酒を交わす仲になった。

そうして社長は彩子が会社を辞めれない状況を

つくったのであった。

それから社長の欲求は度を越し何かと理由をつ

けては彩子に残業をさせ、拒む彼女に無理矢

理、性的暴行を繰り返した。

おとなしい性格の彩子は誰にも相談すること

も出来ないまま、その関係は続き、遂に彼女

は社長の子を身ごもり出産したのだった。

その産まれた子が、夏向かなたという訳だ。
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