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本編
目を覚ますと
しおりを挟む信じられるだろうか。
目を覚ますと見知らぬ
ツインテールゴスロリ美少女が
自分に覆い被さっているなんて。
「……わ」
「わ?」
「わあああああああああッ!」
思わず相手を突き飛ばしてしまった。
その時にあべしっ、なんて声を上げていたがスルーすることにしよう。
今はそんなことよりも沢山の疑問が浮かんでくるので本能に従い投げ掛けることにした。
「貴様ッ何奴!」
貴様?とまたもや相手からの台詞だがこれもスルーだ。
「この部屋には鍵がっ…!」
「あ、寮長からマスターキーを拝借して…」
「な ぜ ッ !」
訳がわからない。
ここは学校隣の寮で、生徒しか中に入れないし、何より個人の部屋にもわざわざカードキーで管理されてるから簡単には他人が入れないようにもしてある。寮長が易々とマスターキーを渡すか?
まじまじと相手を見てみると金髪でツインテール。
妙に派手すぎず、着ている本人に似合っている黒のゴスロリ服。猫の目を連想させる少しつり上がった大きな瞳。
こんな美少女、学校で見ればなかなか忘れない。
が、私の寮付近では見たことがない。
つまりは、
「このっ不審者!今すぐここから出…」
出ていけ。そう続けようとすると、
あたたかいものに包まれた。
「女の子同士だから問題ないだろう?
ボクの話を聞いてほしいんだ」
もにゅ…っと。
ゴスロリ美少女の柔らかなお胸に自分の顔が包まれていることに気付くのに時間がかかり、
意味不明な言い分を並べられ、
一人称ボクっ子かよ…と心の中でツッコミを入れ、
私の頭はパンクし、そのまま意気消沈した。
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