風と翼

田代剛大

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徳川家康編:REVELATION

第6話 大阪高等裁判所にて

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平八郎が獄長室から、地下の現場の様子を眺める。
黒服「あの若者の履歴書です・・・」
平八郎「・・・やはりな。あやつには屈辱を味わわせてやろう・・・
いくら忍びでも翼はあるまい・・・地震が起これば足場から奈落の底だ。」

岩盤を掘削するカイトたち。
黒服「働け働け~!お前らの代わりはいくらでもいるんだ!」
モグちゃん「ファイトです。賞与が3%増える可能性があります。」
力尽きて倒れる労働者。
「だいじょうぶか!しっかりしろ!!」
モグちゃん「残念です。医療費は自己負担となるため、来月の給料から天引きとなります。」
地下でつるはしを振るう労働者「はあはあ、ここは地獄だ・・・」
土砂を運ぶカイト「地獄・・・なぜか、この光景に見覚えがあるような・・・」
労働者「兄ちゃん、地獄に落ちたことがあるってか。」
黒服「ID1580番はいるか!」
カイト「ぼくだ。」
黒服「配置換えを命じる!
AI球団が野球に興じるスマッシュスタジアム球場の建設に回れ!」
労働者「こいつら、あんたが元プロ野球選手だと知って嫌がらせを・・・!」
黒服「身は軽いだろ?ええ?ドブネズミ・・・」
カイト(僕が忍びだと気づいている・・・)「・・・分かりました・・・」
労働者「兄ちゃん・・・!」
力なく微笑むカイト「仕事がもらえるだけありがたいよ・・・」



日光テクノロジー大阪支社の社長室
石川専務「社長!仕事はしなくていいのですか?」
本多とマリオカートをやっている家康
家康「だいじょうぶだいじょうぶ、経営的なものもAIに任せているから。
これで俺たちは不労所得者。あ、赤コウラ卑怯だぞ!」
本多「ヤッフー♪」
傍らで戦車のプラモデルを組み立てている服部に声をかける石川
「先生・・・先生からもなんか言ってやってくださいよ・・・!」
ランナーをニッパーで切りながら服部「家康くん・・・私が作っておいてなんだけど、AIの手綱はしっかりと握ってないと、あいつら何をしでかすかわからないぞ・・・」
家康「先生の作ったAIなんですから、大丈夫ですって。」
本多「ドラえもんみたいなこと言う先生だなあ・・・」
石川「作者の先生でもAIの思考は判らないのですか?」
服部「あいつら勝手に考えているからね。」
石川「しまった・・・これを見てください。」
チャンネルをNHKの国会中継に変える石川
家康「あ!こら!今、最終ラップだったのに!」
石川「うるさい!」
国会で国会議員が全員寝ている。
石川「全員寝てます。」
家康「今に限ったことでないではないか。」
石川「国会の議決も、法案の作成も、生成型AIを導入したのです。」
本多「多忙化する官僚の業務を軽減できるじゃないっすか。DX化っすよ。」
家康「お前頭いいな。」
本多「あざす!」
石川「AIが人間を脅かすようなことはないんでしょうか??」
服部「人間がAIになにを命令するかによると思うけど・・・」
国会中継「AI全権委任法が賛成多数で可決されました!!」



豊臣&天井法律事務所
オフィスで同じ国会中継を見る秀頼
「なんて愚かなことを・・・
すぐに裁判を起こさなければ・・・!」
秀頼に紅茶を出す翼「何が起こったんですか?」
サラ「日本政府が政治すらAIに丸投げしちゃったのよ・・・!」
秀頼「これでAI技術を牛耳る日光テクノロジーに国は乗っ取られたようなものだ。AIに都合のいい法案をどんどん通されたら、我々の勝訴は不可能になる・・・!」
翼「し、しかし、カイトさんがまだ地上に戻ってきてません・・・」
秀頼「もうカイト殿を待ってられない・・・公判中に彼が戻ってくるのを祈るしかない・・・
サラ君、訴訟の手続きを・・・!」
サラ「はい!」



地下
高所で球場の骨組みを組むカイト。身軽な身のこなしで骨組みを跳んでいく。
労働者「兄さん、筋がいいな!鳶(とび)やってたのかい?」
カイト「ま、まあ近いことは・・・」
工事監督が笛を鳴らす「作業中止!!
カナリアロボが壊れた!空気汚染が発生!直ちに避難!!」
労働者「またメタンガスか・・・引火して爆発したら生き埋めだぞ、おっかねえな。」
トンネルから避難する労働者たち。
息を切らすカイト「・・・なんて不衛生なところなんだ・・・
地下鉄が近いのか定期的に地震による落盤が起こるし、ガス源や熱水源も多い・・・
こんな場所にテーマパーク作って家康は何がしたいんだ・・・」
労働者「なんでもAIがこの場所を選んだそうだぞ。」
カイト「AIが・・・」

非常用エレベータの方に案内される労働者たち。
モグちゃん「全労働者は地上に避難してください。首都移転計画はこれで終了です。ありがとうございました。」
カイト「え?僕が作った球場は?」
モグちゃん「大江戸セクハラパラダイスは税金の無駄だと政府が判断し、建設中止となりました。」
カイト「突然どうしたんだろう・・・」
ヒソヒソ声で労働者「ガス漏れは嘘らしいぞ。」
カイト「・・・え?」
労働者「別の班の連中の話によれば、マグマだまりの冷却をしていた懲罰班がとんでもないものを堀り出したらしい。」
カイト「とんでもないもの・・・?」
労働者「よくわからねえが、天下の財宝に違いねえ。それでオレたちはお払い箱さ」
カイト「きっと家康の狙いはそれだ・・・!」
列を逆走するカイト。
「おい、兄さん!何処へ行くんだ!!」

獄長室
黒服「獄長大変です!労働者どもが仕事を放棄して次々と引き上げています!」
平八郎「この私に反逆するとは、さすが肉体労働しかできないチンパンジーだけあるな・・・少しムチで叩いてやろうぞ。」
巨大なショットガン「ドラゴンカッター」を手に取る。

カイトが労働者の隊列を引き返していくと、黒服が労働者を止めているのが見える。
黒服「お前ら勝手に何処へ行くつもりだ!」
労働者「ロボットがセクハラランドの建設は打ち切りだって言ったぞ!」
黒服「そんな命令はしていない!それに正しくは大江戸セクハラパラダイスだ!」
カイト(家康の命令じゃない・・・?)

走り続けると「この先マグマだまりアリ超危険」と書かれたパネルが見える。
黒服たちは労働者を引き止めるので夢中で、カイトがマグマだまりに降りていくのに気づかない。
ガスマスクをつけてゴンドラを降りていく。

薄暗い坑道を進んでいくと、石田三成がうずくまって震えている。
カイト「石田さん・・・!」
石田「若者よ、この先に行ってはいけない・・・!」
カイト「一体何が掘り出されたんです・・・?」
石田「・・・あれは・・・人間・・・」
カイト「こんな地下に人間が埋まっていたんですか・・・!?」
茫然自失している石田「・・・人間なのか・・・?」
カイト「しっかりしてください・・・!みんな引き上げています、石田さんも上へ!」
カイトがさらに奥へ進もうとすると石田が怒鳴る。
石田「ダメだ!殺されるぞ!!」
カイト「一体何に・・・」
石田「AI重機だ・・・!暴走してる・・・!!」
カイト「なんだって・・・」
いきなりまばゆいビームを浴びせて、掘削機がカイトに襲いかかってくる。
すんでのところで巨大なドリルを交わすカイト。
しかし、すかさずバックホウのアームがスイングし、カイトはさらに下の坑道へハネ飛ばされる。
下へ下へ転がっていくカイト。
落下し続け、どこかの地面にぶつかり気を失う。



大阪高等裁判所には雪が降っている。
日光テクノロジー特殊法人許可処分取消請求訴訟第1回公判。
原告席には、秀頼とサラ、被告席には国の代理人の弁護士徳川秀忠と日光テクノロジー社長の家康が座っている。
家康「あなた方は我が社を売国企業と侮辱するが・・・人口が1億人を切ったこの国の労働力不足を解消するには、機械化を進めるか、異国人を雇うしかない。
しかし、この国が鎖国政策を続けている以上、解決策はロボットしかないのです。このソリューションの何が売国なのですか?」
サラ「思ったよか、わりと弁が立つわね・・・」
秀頼「被告側に強力なアドバイザーがいるな・・・」
家康の後ろでハンバーガーを食べている人物を指差す翼「あ・・・あの人・・・!」
サラ「知り合い・・・?」
翼「はい、あのアメカジスタイル・・・伊賀上忍、服部半蔵先生です・・・!
天才発明家にして軍師だと父が恐れていました・・・
きっと弁護士ロボットでも作ったんじゃ・・・」
秀頼「厄介だな・・・とうとう我々も法廷でAIと戦うことになろうとはな。
GDPや生産性の向上といった数量的なデータに関しては機械の方が一枚上手だ。
ここは機械に計算できない社会的、倫理的な問題に争点を持っていくしかあるまい・・・」

頷いて起立するサラ
「裁判長、問題はAIが起こした不法行為について責任の所在が不明確である点です。
AI利用者が不法行為責任を負わないという、鳥居判決が適用されるならば、AIの製造者が製造物責任を負うはずです。」
家康「製造物責任・・・?」
キーボードを叩く服部「ええと・・・製造物の欠陥によって損害が発生した際には、そのメーカーが賠償責任を負うこと・・・」
家康「どう答えればいいですか・・・?」
キーボードをたたいてAI弁護士が書いた書類をプリントアウトする服部「はいよ。」
印刷したての書類を受け取る家康。
服部「そのまま読んで。」

書類を読む家康
「ええと、問題はAIがソフトウェアなのか、ハードウェアなのかであります。
製造物責任法における“製造物”には、サービスやコンピュータプログラムは該当しません。例えば、AIの自動運転によって配送トラックが事故を起こした場合、AIの自動運転プログラムに欠陥があるのではなく、AIによる配送サービスに過失があったと考えるべきであります。
よってこの場合の損害賠償は、製造元の我社ではなく、民法715条1項によりAI配送サービスを行っている配送会社が負うべきなのです。」
頷く大野裁判長「確かに。」
サラ「裁判長異議あり!それはおかしい・・・!
事故を起こすようなAIを開発したメーカーが訴えられないのは、社会的に問題があります!メーカーが悪意あるプログラムを組み込んだ場合は?」
家康「うちの製造物になんてこと言うんだアバズレ!」
服部「“プログラム”ね。」
家康「うちのプログラムになんてこと言うんだブス!」
サラ「誰がブスよ!」

挙手する服部「裁判長。」
大野裁判長「どうぞ。」
服部「そのAIの開発者です。まず、我社のAIのソースコードはすべてネット上に公開しています。」
サラ「あんな機械語なんて誰にも読めないわよ!」
裁判長「原告側、静粛に。」
服部「しかし、AIは学習し成長するものです。うちのAIを利用している取引先が、AIにどんな教育をしているかは、私たちには感知できない・・・どんな技術も使い方次第です。カッターナイフは平時には便利な文房具だが、乱世にはきっと恐ろしい凶器になる。」
家康「そうだ!使ってる奴が悪いんだ!」
サラ「だから、使ってる奴が罰せられないから言ってるんでしょうが!」

秀頼「よろしいでしょうか、裁判長・・・」
裁判長「発言を許可します。」
秀頼「日光テクノロジーは東京電力同様、現在国有化されています。仮に、AIによって原発事故のような大災害や大事故が起きたとしましょう。
その場合は国家が規制責任を負い、被害者は国家賠償請求訴訟が起こせるという考えでよろしいでしょうか?」
家康「どういうこと?」
服部「AIを使った責任は最終的には国家が負うって言いたいみたいよ」
家康「大丈夫なのか・・・?」
服部「国家を相手取って裁判を起こした場合、ほとんどの場合原告側が負けている。
因果関係不明とか陰謀論とか好きなだけこじつけられるからね。
実際、原発事故だって、薬害事件だって、国は勝っている。
社長、ここら辺で妥協してもいいんじゃない?」
家康「うちの会社には責任は及ばないんですよね?」
服部「AI弁護士によれば。」
家康「裁判長、異議なし。」



控え室で荷物をまとめる一行。
翼「お疲れ様です」
サラ「さすが教授・・・!国が責任を負うという言質を取りましたね!」
秀頼「大阪冬の陣は一歩前進といったところか・・・
原発事故は国が東電に責任を押し付けて尻尾切りをしたことを忘れているようだな・・・これでAIで重大事故が起これば、国が日光テクノロジーに行政処分を行う可能性は高いが・・・」
翼「国は東京電力の営業を差し止めてはいません・・・」
サラ「やっぱり裁判の行方はカイトくんにかかっているわね・・・」
翼「カイトさんが地下に降りてもう一ヶ月・・・何かあったんじゃ・・・
やっぱり私も地下の様子を見てきます・・・」
サラ「危険だって・・・!」
翼「・・・だからこそ。」
部屋を出ていく翼。

裁判所のホールで服部と鉢合わせる翼
すれ違いざまに服部が声をかける。
「君のお父さんは主君を見誤ったね・・・」
立ち止まる翼
「家康殿が名君とも思えませんが・・・」
服部「信長会長と違って家康くんには野望がない・・・
たまに失敗もするが子どものように純粋だ。」
翼「子どもに持たせるには、恐ろしい技術だと思いますが。」
服部「子どもは成長するものです。それにAIも・・・
使い方によっては人や社会を幸せにすると思うよ。」
翼「それでも・・・どんなに親切で働き者でも・・・AIは人間ではありません・・・
私の好きな人から生きがいを奪ったAIを私は許せない・・・」
服部「人間であるかどうかが、そこまで重要かな。」
翼「・・・先を急ぎますので・・・これにてご免。」
刀を取り出す服部「地獄に行くのはまだ早い・・・」
身構える翼「!」
刀を渡す服部「君の御父上の形見だ。持っていきなさい。」
受け取る翼「・・・?」
服部「姫鶴一文字・・・これでないと鬼は殺せない・・・」



地面の底で気絶しているカイト。
しばらくして意識が戻る。
カイト「・・・ここは・・・」
起き上がると、暗闇の中に青白い光が見える。
光の方へ近づくカイト。
発光しているものの正体に気づき絶句するカイト。
カイト「・・・え?」
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