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第三章 銀河の歌姫――Galaxy Minerva
26日目AM11:30
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アイドルは歌唱力なんかない方が面白いし、そんな子をチャートの一位にしちゃうのが面白い。
――某アイドルグループのスタッフ
☆
ライブ会場から出ると、ライトはミグに感想を聞いた。
「どや、楽しかったか?」
「つまりあれなんだな、芸術界のパトロンに近いんだね」
「ああタニマチのことね」
二人は劇場内のロビーのソファーに座った。
ロビーの片隅のグッズショップには、ジュリエッタをはじめとするアイドルたちのグッズが販売されており、多くのファンが押し寄せていた。
「しかし信じられないな・・・」
と、ミグがしみじみ言った。
「なにが?」
「だって私の星ではありえないぞ。
名門貴族でもないのに、若い頃からこんなふうに自分の夢を追いかけられるなんて・・・」
「あんたの星には文化がないからな」
失礼なことを言うライト。
「あるよ、この野郎」
管弦楽、クラシックバレエ、オペラ、前衛サーカス、構成主義にアヴァンギャルド・・・
冥王星には、歴史に名を刻む偉大な音楽家や画家が大変多いし、一年のほとんどを雪と氷に閉ざされた冥王星人にとっては、屋内での芸術鑑賞は身近な文化である。
また、ハデス城の敷地内にある「冥宮美術館」は、太陽系の4大美術館の一つとしても数えられ、社会主義政権の初期では、政府が積極的に自国の芸術文化を奨励していたことさえある。
とはいえ冥王星の芸術は、そのどれもが貴族文化――ハイカルチャーであり、この惑星のような一般大衆に向けて作られたポップカルチャーではなかった。
そう言う意味ではー―ライトの言うとおり、こういった文化は自分の星にはなかった。
ミグは、ライトに説明をした。
「もちろん私の星だって職業選択の自由はあるけど・・・
やっぱりああいう芸術に携わる職業に就くには、子どもの頃から才能に恵まれた人が、名門の芸術学校に入って、しっかり専門の勉強をした上でプロになるのが普通だから・・・」
「才能ないとやっちゃあかんの?」
ライトが素朴な質問をした。
「え・・・
そんなことはないけど・・・あまりに私の星とは文化が違いすぎて・・・
羨ましいっていうか・・・」
彼女も、別に好きだから隕石を解体していたわけではない。
もし、義務感抜きでー―自分の好き嫌いだけで職業を自由に選択していたら、おそらくディープインパクト(隕石解体)は成立していなかっただろう。
あんなリスクの高い仕事を好んでやる人間など誰もいないからだ。
――もし、自分がもう一度自分の好きな職業に就けるとしたら、私は何になっているだろう・・・
そんなことをぼんやり考えながら、ミグはグッズショップを見つめていた。
そしておもむろに立ち上がった。
「どうした?」
とライト。
「あ、私お手洗い行ってきていい?」
「ええよ、ここで待ってるから」
ミグはそそくさと、イオニア式の柱の影に消えていった。
☆
ライトがトイレにしてはいやに遅いミグを、ソファに座って待っていると、一人の女の子が近づいてきた。
「あ、やっぱりさっきのお客さんだ!」
「へ?」
ライトが顔を上げると、ステージで不完全燃焼だった“ウサギの少女”が、目の前にちょこんと立っている。
「見に来てくださったんですね!うれしいな~私ですよ!」
ウサギの少女はいじらしく微笑んでいるが、正直面識がない。
ライトは、必死に記憶を遡らせた。
ー―あかん。誰やこいつ。
そして、彼女の腰まで届く長いツインテールを、脳内で取り外してみた。
「あ、あんた、屋台の・・・!」
店では髪をまとめていたから、なかなかイメージが繋がらなかったのだ。
「はい!アリエル=スカイって言います」
「ほえ~アイドルやったんや」
「ええ、まだ駆け出しですけどね・・・
ステージどうでした?楽しんでいただけました?」
「ああ、面白かったで色々・・・」
ライトはデリカシーを効かせて、言葉を選んだ。
「よかった~今日は払い戻ししなくて済みそうだ・・・」
どうやら、いつもは客からクレームが来るらしい。
「え・・・ま、まあよかったらここ座りいな」
ライトは座る位置を詰めた。
「あ、じゃあ失礼して・・・」
長い髪が地面に付かないように気をつけながら、隣に座るアリエル。
「それよりアイドルってこんなところで客と絡んでてええんか?」
ライトはロビーの奥で、サイン会をしているほかのアイドルに目をやった。
「私、人気ないですから・・・」
「君も、あいつらみたいにサイン書けばええのに。
ええと・・・」
そう言うと、ライトは頭を動かした。
サイン会には長蛇の列が出来ていて、なんというアイドルがサインをしているのか、こちらからではよく見えないのだ。
「あの人たちはザ・パンチラーズさんですね・・・」
「ああ、あのスカートの短い!」
ザ・パンチラーズは、アリエルの前のステージで、「カステラがなんとか」と歌いながら、ラインダンスをしていた三人組だった。
「ですです」
「あれくらいなら、あんたもやれるんちゃうか?」
「一人でラインダンスをやりましても・・・」
アリエルが困った顔で微笑んだ。
グループアイドル全盛のこの時代に、アリエルだけは誰ともグループを組むことができなかった。
その理由の一つに、彼女が恐ろしく鈍くさかったことが挙げられる。
アイドルのパフォーマンスは日々進化し、そのダンステクニックは10年前とは比べ物にならないほど高度に、本格化していった。
しかしアリエルは10年前のどのアイドルよりもダンスセンスがなかった。
片脚を上げようものなら、生まれたての子鹿のように転んでしまう彼女をメンバーに入れることは、連携のとれたダンスや集団芸を武器とする、現在主流のアイドルグループにとっては致命的だったのである。
「お待たせライト・・・」
ミグがロビーに戻ってくると、ライトが知らない少女とソファに座りながら、楽しく談笑していた。
ー―海賊の次はアイドルか・・・あいつはどこに行っても順応性高いよなあ・・・
☆
「――それ可愛いなあ」
アリエルが大事そうに持っているポシェットを指差して、ライトが言った。
「ホントですか?
これ小さい頃に、昔の事務所の社長にいただいたんです」
「特にこのウサちゃんの刺繍が・・・手作りなんかね?」
「はい、社長の趣味が手芸でして・・・」
「そ、そうなんや・・・」
「私のたったひとつの宝物です」
すると、ライトが微かな電子音に気づいた。
「あれ?なんかピーピーって音鳴ってへん?」
「ふえ?」
「そのウサちゃんから」
ハッとして立ち上がるアリエル。
ポシェットから、ポケベルを取り出す。
「いけない、もういかなきゃ!
またバスに乗り遅れちゃう・・・!
今日は本当にありがとうございました、ではまた!」
そう言うと、アリエルはペコリと頭を下げ、劇場の出口へ慌てて駆け出していった。
「ああ頑張れよ~」
ライトは手を振ると、あどけない少女を見送った。
――面白い子やな~・・・
ライトが微笑んでいると、後ろにアイドルとは対極的な長身の女性が立っているのに気づいた。
「あ、ミグいたん?」
「なんかお邪魔だった?」
「何言うとんねん・・・
ってお前、何ジュリエッタグッズ買い込んどんねん!」
見ると、トイレに行ったはずのミグは、グッズショップの紙袋を両手で抱えていた。
「え・・・これはその・・・お土産だよ。デニスが好きだって言うから・・・」
どう考えても嘘だった。
今日アイドルという文化を知ったというのに、なぜデニスがジュリエッタを好きだとわかるのだろうか。
「お前・・・意外とミーハーなんやな・・・」
ライトが半ば呆れて、立ち上がった。
劇場の外で爆発音が聞こえたのは、その直後だった。
――某アイドルグループのスタッフ
☆
ライブ会場から出ると、ライトはミグに感想を聞いた。
「どや、楽しかったか?」
「つまりあれなんだな、芸術界のパトロンに近いんだね」
「ああタニマチのことね」
二人は劇場内のロビーのソファーに座った。
ロビーの片隅のグッズショップには、ジュリエッタをはじめとするアイドルたちのグッズが販売されており、多くのファンが押し寄せていた。
「しかし信じられないな・・・」
と、ミグがしみじみ言った。
「なにが?」
「だって私の星ではありえないぞ。
名門貴族でもないのに、若い頃からこんなふうに自分の夢を追いかけられるなんて・・・」
「あんたの星には文化がないからな」
失礼なことを言うライト。
「あるよ、この野郎」
管弦楽、クラシックバレエ、オペラ、前衛サーカス、構成主義にアヴァンギャルド・・・
冥王星には、歴史に名を刻む偉大な音楽家や画家が大変多いし、一年のほとんどを雪と氷に閉ざされた冥王星人にとっては、屋内での芸術鑑賞は身近な文化である。
また、ハデス城の敷地内にある「冥宮美術館」は、太陽系の4大美術館の一つとしても数えられ、社会主義政権の初期では、政府が積極的に自国の芸術文化を奨励していたことさえある。
とはいえ冥王星の芸術は、そのどれもが貴族文化――ハイカルチャーであり、この惑星のような一般大衆に向けて作られたポップカルチャーではなかった。
そう言う意味ではー―ライトの言うとおり、こういった文化は自分の星にはなかった。
ミグは、ライトに説明をした。
「もちろん私の星だって職業選択の自由はあるけど・・・
やっぱりああいう芸術に携わる職業に就くには、子どもの頃から才能に恵まれた人が、名門の芸術学校に入って、しっかり専門の勉強をした上でプロになるのが普通だから・・・」
「才能ないとやっちゃあかんの?」
ライトが素朴な質問をした。
「え・・・
そんなことはないけど・・・あまりに私の星とは文化が違いすぎて・・・
羨ましいっていうか・・・」
彼女も、別に好きだから隕石を解体していたわけではない。
もし、義務感抜きでー―自分の好き嫌いだけで職業を自由に選択していたら、おそらくディープインパクト(隕石解体)は成立していなかっただろう。
あんなリスクの高い仕事を好んでやる人間など誰もいないからだ。
――もし、自分がもう一度自分の好きな職業に就けるとしたら、私は何になっているだろう・・・
そんなことをぼんやり考えながら、ミグはグッズショップを見つめていた。
そしておもむろに立ち上がった。
「どうした?」
とライト。
「あ、私お手洗い行ってきていい?」
「ええよ、ここで待ってるから」
ミグはそそくさと、イオニア式の柱の影に消えていった。
☆
ライトがトイレにしてはいやに遅いミグを、ソファに座って待っていると、一人の女の子が近づいてきた。
「あ、やっぱりさっきのお客さんだ!」
「へ?」
ライトが顔を上げると、ステージで不完全燃焼だった“ウサギの少女”が、目の前にちょこんと立っている。
「見に来てくださったんですね!うれしいな~私ですよ!」
ウサギの少女はいじらしく微笑んでいるが、正直面識がない。
ライトは、必死に記憶を遡らせた。
ー―あかん。誰やこいつ。
そして、彼女の腰まで届く長いツインテールを、脳内で取り外してみた。
「あ、あんた、屋台の・・・!」
店では髪をまとめていたから、なかなかイメージが繋がらなかったのだ。
「はい!アリエル=スカイって言います」
「ほえ~アイドルやったんや」
「ええ、まだ駆け出しですけどね・・・
ステージどうでした?楽しんでいただけました?」
「ああ、面白かったで色々・・・」
ライトはデリカシーを効かせて、言葉を選んだ。
「よかった~今日は払い戻ししなくて済みそうだ・・・」
どうやら、いつもは客からクレームが来るらしい。
「え・・・ま、まあよかったらここ座りいな」
ライトは座る位置を詰めた。
「あ、じゃあ失礼して・・・」
長い髪が地面に付かないように気をつけながら、隣に座るアリエル。
「それよりアイドルってこんなところで客と絡んでてええんか?」
ライトはロビーの奥で、サイン会をしているほかのアイドルに目をやった。
「私、人気ないですから・・・」
「君も、あいつらみたいにサイン書けばええのに。
ええと・・・」
そう言うと、ライトは頭を動かした。
サイン会には長蛇の列が出来ていて、なんというアイドルがサインをしているのか、こちらからではよく見えないのだ。
「あの人たちはザ・パンチラーズさんですね・・・」
「ああ、あのスカートの短い!」
ザ・パンチラーズは、アリエルの前のステージで、「カステラがなんとか」と歌いながら、ラインダンスをしていた三人組だった。
「ですです」
「あれくらいなら、あんたもやれるんちゃうか?」
「一人でラインダンスをやりましても・・・」
アリエルが困った顔で微笑んだ。
グループアイドル全盛のこの時代に、アリエルだけは誰ともグループを組むことができなかった。
その理由の一つに、彼女が恐ろしく鈍くさかったことが挙げられる。
アイドルのパフォーマンスは日々進化し、そのダンステクニックは10年前とは比べ物にならないほど高度に、本格化していった。
しかしアリエルは10年前のどのアイドルよりもダンスセンスがなかった。
片脚を上げようものなら、生まれたての子鹿のように転んでしまう彼女をメンバーに入れることは、連携のとれたダンスや集団芸を武器とする、現在主流のアイドルグループにとっては致命的だったのである。
「お待たせライト・・・」
ミグがロビーに戻ってくると、ライトが知らない少女とソファに座りながら、楽しく談笑していた。
ー―海賊の次はアイドルか・・・あいつはどこに行っても順応性高いよなあ・・・
☆
「――それ可愛いなあ」
アリエルが大事そうに持っているポシェットを指差して、ライトが言った。
「ホントですか?
これ小さい頃に、昔の事務所の社長にいただいたんです」
「特にこのウサちゃんの刺繍が・・・手作りなんかね?」
「はい、社長の趣味が手芸でして・・・」
「そ、そうなんや・・・」
「私のたったひとつの宝物です」
すると、ライトが微かな電子音に気づいた。
「あれ?なんかピーピーって音鳴ってへん?」
「ふえ?」
「そのウサちゃんから」
ハッとして立ち上がるアリエル。
ポシェットから、ポケベルを取り出す。
「いけない、もういかなきゃ!
またバスに乗り遅れちゃう・・・!
今日は本当にありがとうございました、ではまた!」
そう言うと、アリエルはペコリと頭を下げ、劇場の出口へ慌てて駆け出していった。
「ああ頑張れよ~」
ライトは手を振ると、あどけない少女を見送った。
――面白い子やな~・・・
ライトが微笑んでいると、後ろにアイドルとは対極的な長身の女性が立っているのに気づいた。
「あ、ミグいたん?」
「なんかお邪魔だった?」
「何言うとんねん・・・
ってお前、何ジュリエッタグッズ買い込んどんねん!」
見ると、トイレに行ったはずのミグは、グッズショップの紙袋を両手で抱えていた。
「え・・・これはその・・・お土産だよ。デニスが好きだって言うから・・・」
どう考えても嘘だった。
今日アイドルという文化を知ったというのに、なぜデニスがジュリエッタを好きだとわかるのだろうか。
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