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第三章 銀河の歌姫――Galaxy Minerva
31日目
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確かに芸能界って虚構の世界だし、すべてがきらびやかなわけでは決してないけど、いいこともたくさんあるんですよ。それなのに「騙された」ってことでせっかくの才能が潰されちゃうのは嫌だったんで、何か伝えることができたらいいなって。
――岩井小百合
☆
アリエルとライトはトポロ劇場にいた。
「さ、行ってこい」
と、ライトはアリエルの背中を押した。
不安そうなアリエル。
「やっぱり、私勇気が出ません」
「大丈夫。
君の歌が与えた感動は“本物”や。自分を信じろ」
小さなステージの幕が開く。
するとアリエルは目を疑った。
拍手と大歓声。
席は満席で、なんと立ち見もいる。
アリエルは信じられないといった様子で呆然とつぶやいた。
「なんで・・・」
すると、最前列のファンの一人が、ステージの彼女に温かい声援を送った。
「オレ達ファンは、機械だろうが人間だろうが関係ない!
アリエル=スカイの歌が聴きたいんだ!」
アリエルは感激で震えた。
ーーもう、なにも怖くない。
ウサギの少女はマイクを手に取った。
そして、歌い続けた。
ただ純粋に、歌を歌うだけで満たされていた頃のように。
☆
ライトは、地球への旅を続けるためリンドバーグ号に乗り込んだ。
劇場から飛び出したアリエルがリンドバーグ号に駆けてくる。
窓から顔を出しライトは手を振った。
「じゃあなアリエル、すっごいアイドルになれよ~!」
アリエルはリンドバーグ号を追いかけながら、ライトに向かって思いを伝えた。
「ライトさん、ありがとう・・・大好き!」
離陸するリンドバーグ号。
☆
リンドバーグ号の船内ではミグがライトに、この前のお返しをしていた。
「大好きだって・・・天王星に残っても良かったんだぞ、ん?」
「からかうなよミグ・・・それに・・・アリエルはもう立派なアイドルやないか」
そう言いながら、とても幸せそうなライト。
ミグは今までずっと気になっていたことを、彼に聞いてみることにした。
「・・・なあ、ひとつ聞いていいかな?」
「なに?」
「君は夢を諦めたことって一度もないのか?」
「・・・ないね」と、操縦桿を動かしながらライト。
ミグは言った。
「私・・・前から不思議だったんだ。
どうしたら君みたいな強い心を持てるんだ?」
「・・・オレはな、約束したんよ。絶対夢は諦めないって」
「約束・・・?誰と??」
するとライトは頬を赤らめた。
「や、だからオレにも恋人の一人くらいいるんやって・・・!」
口をあんぐり開けるミグ。
「なんやねん・・・」
「・・・本当に申し訳ない。
やっぱり想像がつかない」
「うっさい、もうその話は終わり!」
☆
ーーレオナ・イヤハートの葬儀は、二人が初めて出会った暑い夏の日に行なわれた。
式が終わり、出席者がぞろぞろと帰っていく。
ライトはレオナとの最後の別れを終えると、教会から出て彼女が大好きだった空を見上げた。
空には飛行機雲が浮いていた。
――岩井小百合
☆
アリエルとライトはトポロ劇場にいた。
「さ、行ってこい」
と、ライトはアリエルの背中を押した。
不安そうなアリエル。
「やっぱり、私勇気が出ません」
「大丈夫。
君の歌が与えた感動は“本物”や。自分を信じろ」
小さなステージの幕が開く。
するとアリエルは目を疑った。
拍手と大歓声。
席は満席で、なんと立ち見もいる。
アリエルは信じられないといった様子で呆然とつぶやいた。
「なんで・・・」
すると、最前列のファンの一人が、ステージの彼女に温かい声援を送った。
「オレ達ファンは、機械だろうが人間だろうが関係ない!
アリエル=スカイの歌が聴きたいんだ!」
アリエルは感激で震えた。
ーーもう、なにも怖くない。
ウサギの少女はマイクを手に取った。
そして、歌い続けた。
ただ純粋に、歌を歌うだけで満たされていた頃のように。
☆
ライトは、地球への旅を続けるためリンドバーグ号に乗り込んだ。
劇場から飛び出したアリエルがリンドバーグ号に駆けてくる。
窓から顔を出しライトは手を振った。
「じゃあなアリエル、すっごいアイドルになれよ~!」
アリエルはリンドバーグ号を追いかけながら、ライトに向かって思いを伝えた。
「ライトさん、ありがとう・・・大好き!」
離陸するリンドバーグ号。
☆
リンドバーグ号の船内ではミグがライトに、この前のお返しをしていた。
「大好きだって・・・天王星に残っても良かったんだぞ、ん?」
「からかうなよミグ・・・それに・・・アリエルはもう立派なアイドルやないか」
そう言いながら、とても幸せそうなライト。
ミグは今までずっと気になっていたことを、彼に聞いてみることにした。
「・・・なあ、ひとつ聞いていいかな?」
「なに?」
「君は夢を諦めたことって一度もないのか?」
「・・・ないね」と、操縦桿を動かしながらライト。
ミグは言った。
「私・・・前から不思議だったんだ。
どうしたら君みたいな強い心を持てるんだ?」
「・・・オレはな、約束したんよ。絶対夢は諦めないって」
「約束・・・?誰と??」
するとライトは頬を赤らめた。
「や、だからオレにも恋人の一人くらいいるんやって・・・!」
口をあんぐり開けるミグ。
「なんやねん・・・」
「・・・本当に申し訳ない。
やっぱり想像がつかない」
「うっさい、もうその話は終わり!」
☆
ーーレオナ・イヤハートの葬儀は、二人が初めて出会った暑い夏の日に行なわれた。
式が終わり、出席者がぞろぞろと帰っていく。
ライトはレオナとの最後の別れを終えると、教会から出て彼女が大好きだった空を見上げた。
空には飛行機雲が浮いていた。
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