【完結】Alucard〜アルカード〜

妖狐🦊🐯

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12.Rescue

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エドウィナは内心複雑だった。


(逮捕されたこの男が何故ここに?本当に信用して良いのだろうか。)


「グズグズするな、早く逃げるぞ。」


「ええ。この建物燃えている、火を放ったのは・・・。あなたね?」


とヘイムダルに質問をするエドウィナ。


「ああ、そうだ。」


ヘイムダルは即答した。

ヘイムダルは逮捕後の事を語り出した。

スペンスかやウェイド達から取り調べを受け、牢屋に入れられた彼は隙を探りながら看守達の動きを分析し看守を気絶させ脱獄してきたのである。

前以て用意しておいたガソリン、硫酸、マッチ、そしてアルカードの心臓に打ち込む杭を持参しこの場に駆け付けたのである。


「言っておくがアルカードの野郎はまだ死んじゃいねえ、生きてる筈だ。アイツは必ず俺らを追ってくる。
気抜くんじゃねえぞ。」


彼はそうエドウィナに告げた。

行き止まりの道、通れそうにない場所2人は廃虚の中を迷走した。

同じ頃、馬車に乗りこちらに向かっている者達がいた。

スペンス、シュザンヌ、ウェイド、シュザンヌの同僚レーナ、スペンスの部下達である。

時間は午前4時を廻っていた。


「スペンス刑事、見て下さい。
マニトゥーリン島の廃虚が火事になっています!」


ウェイドが叫ぶ。

スペンスの首を絞めながらシュザンヌが


「ねえ、まだなの!?まだ着かないの?エドウィナが死ぬかもしれないのよ。早くしてよ、おまいさん。」


とあわてふためいていた。

スペンスは今にも気を失いそうな感じである。


「ポール、エドウィナ・・・。無事でいて。」


御祈りをしながらレーナが呟く。

その様子を見たウェイドは


「レーナ、僕とスペンス刑事が必ず2人を救出する!」


レーナの両手を掴みそう語る。


「ウェイド、ありがとう。」


レーナとウェイドは付き合っているのだ。

来月、挙式の予定でいる。

首を絞められながらスペンスは思った


(く~・・・。シュザンヌには何も言わず黙ってくれば良かった。後で署長から大目玉だな。)


頭痛がしてきた。

ここに向かう前、一度シュザンヌとレーナに


「お前達はダメだ、ウェイドと俺、部下達だけで湖に向かう。」


と言って同行を拒否したのだがシュザンヌが応じる訳が無く。シュザンヌにヘッドロックを掛けられ、ついさっきまでスペンスは気を失っていたのである。


「みんな、もうじき到着だ。部下に小舟の用意をさせておいた。島までは小舟で行く。」


とスペンスが叫ぶ。

いよいよ始まるのだ。

アルカードとの最終決戦が。
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