交錯する群像劇

妖狐🦊🐯

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PHASE4ー偶然と言う名の…ー

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無事に女子高生を羽毛田から引き離すことに成功した直人はそのまま羽毛田と二人でホテルに入っていった


「あ、あの…ありがとうございます…すごく怖くて私…私」


「いえいえ、お嬢さんの身に何も起きなかったのが不幸中の幸いですよ
親御さんは何とおっしゃっていましたか?」


「あ、はい!すぐに迎えに来てくれるみたいです!」


「それなら良かった、ところでどうしてこんな時間に一人で外にいたのかな?」


「塾の帰りでした…いつもなら友達と一緒に帰るのですが今日に限ってはどうしてもわからない箇所があったので、塾が終わってから先生に聞いていたら遅くなってしまって…」


「そこを彼に狙われて脅されていたんですね可哀想に…」


「はい…首元に刃物も突きつけられていて怖くて怖くてただ従うしかできなかったです…グスッ」


「あらら、辛いことを聞いてごめんなさいね…本当に怖かったろうに…
ところで刃物を突きつけられたと言っていたけど、もしかしてコレのことですかな?」


そういって根室が手に持っていた物を見せる


「えっ?これって…スプーン?」


「これは彼が生体認証をしている隙にポケットからはみ出していていたのを抜き取ったものでしてね

恐らくこれをお嬢さんの視界からは見えないように首元に当てて脅しをかけたことで金属の冷感と恐怖心のあまり刃物と勘違いしたんだろうね…噂に聞いてはいましたがあの男、中々姑息な手を使う人間ですね」


「全然わからなかったです…スプーンだとわかればまだ自力で逃げられたかも…」


「お嬢さん、恐らくあの男は人間の心理をうまく利用して行動をしています
説明するのは難しいですが、人間という生き物は無意識に行う仕草のひとつひとつに意味があったり、特定の環境を作ることで簡単に心を追い込むことができます

逆に考えるとそれらを知ることで自己防衛をすることもできるので、もし興味があれば心理学にまつわる本を手に取って読んでみてくださいな」


そんな話をしているうちに女子高生の両親が乗った車が到着した
母親がすぐに降りてきて娘に駆け寄り無事を確認して抱きしめた
父親もその光景を見て降りて根室の元へいき何度も頭を下げて、そして母親も娘を抱きしめながらお礼を言っていた


「あの、助けていただきありがとうございました!
ただ、さっき中に入っていった方は…大丈夫でしょうか?」


「ああ、直人様でしたら何もご心配はありませんよ!


まあ…しいて言うのであればあの羽毛田さんの方が今から色々と大変なことになると思いますので…」


「そうなんですか?」


「世の中にはね、時として知らない方がいいこともあるんですよお嬢さん…なので今日のこともご家族だけの内に秘めておくことをお勧めします」


そう言い残してその場を去る根室



「あんな人間を招き入れるだなんてよほど最近お疲れだったのでしょう…無理もありません
ここ数年はあっさりが多かったのですから…人間時にはジャンクフードのようなコッテリしたものも食べたくなる気持ちは誰しもありますから…」


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