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アキラの章
11
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「全員やっちゃえばよかったのに」
馬車の中でアキラがヨアヒムに言う。
「あいつらのプライド完全破壊してもいいことじゃない。それに、くだくだしてあの商隊が夕方までに次のポイントにつけなければ困るのは商隊の人たちだ。やつらじゃないからな」
ヨアヒムはにやりと笑った。
「ま、あのリーダーの利き腕は暫く使えんがな」
「うえぇ。結構えぐい力いれたな?」
「ちょっとな」
ヨアヒムはしれっとした顔だった。
「調査終了したぞ。ギルマスのとこ行きたいんだけど」
アキラがいうと受付の女性が
「あら、お子様が調査って…」
アキラのギルドカードを見て受付の女性の態度が改まる。
「申し訳ありません、すぐに伝えます」
「ありゃ、臨時雇いの子だな」
ヨアヒムがぼそっと呟く。ほどなくギルド長が出てきた。
「解体場に行こうか」
アキラはそういうとすたすた歩きだした。
「なげぇな、これ」
「でかいだけの蛇だってさ。血抜きは済んでる」
「ま、こんだけでかいと皮はたっぷりとれるな」
そんな話をしながらギルド長に飛竜の件も含めて話をする。
「じゃ、使えそうなのは」
「西側にしとくと安全かな」
ヨアヒムが言う。
「飛竜が巣立つまでは事情が分かってるやつを送り込むしかないと思う。…昨日会った奴らみたいなのが行ったらどうなるやら」
アキラ、オール、ヨアヒムで頷きあっている。ギルド長が話を聞きたそうなのでパーティ 虎の尾の事を話す。ギルド長が言うには、最近A級になったとこのパーティで、個々の力は高くないが、パーティ全体で力技で押し切るタイプのパーティだとか。
「ま、リーダーはヨアヒムに腕相撲で負けたからな」
「…こいつに勝てなくても恥ずかしくないとか知らないだろうなぁ」
ギルド長は溜息をつくと上を向いた。
「あのリーダー粘着質でしつこいからなぁ…」
ギルド長は小さくつぶやいたのだった。
馬車の中でアキラがヨアヒムに言う。
「あいつらのプライド完全破壊してもいいことじゃない。それに、くだくだしてあの商隊が夕方までに次のポイントにつけなければ困るのは商隊の人たちだ。やつらじゃないからな」
ヨアヒムはにやりと笑った。
「ま、あのリーダーの利き腕は暫く使えんがな」
「うえぇ。結構えぐい力いれたな?」
「ちょっとな」
ヨアヒムはしれっとした顔だった。
「調査終了したぞ。ギルマスのとこ行きたいんだけど」
アキラがいうと受付の女性が
「あら、お子様が調査って…」
アキラのギルドカードを見て受付の女性の態度が改まる。
「申し訳ありません、すぐに伝えます」
「ありゃ、臨時雇いの子だな」
ヨアヒムがぼそっと呟く。ほどなくギルド長が出てきた。
「解体場に行こうか」
アキラはそういうとすたすた歩きだした。
「なげぇな、これ」
「でかいだけの蛇だってさ。血抜きは済んでる」
「ま、こんだけでかいと皮はたっぷりとれるな」
そんな話をしながらギルド長に飛竜の件も含めて話をする。
「じゃ、使えそうなのは」
「西側にしとくと安全かな」
ヨアヒムが言う。
「飛竜が巣立つまでは事情が分かってるやつを送り込むしかないと思う。…昨日会った奴らみたいなのが行ったらどうなるやら」
アキラ、オール、ヨアヒムで頷きあっている。ギルド長が話を聞きたそうなのでパーティ 虎の尾の事を話す。ギルド長が言うには、最近A級になったとこのパーティで、個々の力は高くないが、パーティ全体で力技で押し切るタイプのパーティだとか。
「ま、リーダーはヨアヒムに腕相撲で負けたからな」
「…こいつに勝てなくても恥ずかしくないとか知らないだろうなぁ」
ギルド長は溜息をつくと上を向いた。
「あのリーダー粘着質でしつこいからなぁ…」
ギルド長は小さくつぶやいたのだった。
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