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ダンジョン攻略の章
05
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アイリスは控えめにそして妖艶に着飾り公爵との会談に及んだ。王都まではデヴィッドの転移で運んでもらう。
「お久しぶりですね」
女好き公爵はアイリスの洗練された色気に『好みではないのだがこれはこれで』と思ってやに下がっている。
「相変わらず美しいな」
若く、婚約者がいないときに何度かパーティのパートナーを勤めてもらったことを公爵は思い出す。お茶がでて雑談の中で今アイリスが関わってる新しいダンジョンの探索に公爵の甥が口を挟んできてることを知る。
「新しいダンジョンだとレベルもわかりませんし。騎士団といらっしゃるっていう話ですが…あの私設騎士団って貴族の次男三男で構成されたお坊ちゃま騎士団ですよね?」
とアイリスの呆れた溜息で公爵自身も同じ気持ちを持った。
「ああ、あの騎士団と一緒では…」
「一度も実戦されてませんよね?」
「…最弱騎士団にも訓練量ですら負けているな」
「公爵の私設騎士団で鍛えてみるのはどうかしら」
「…合格出来るまで公爵領から出さない、という手ではどうかな?」
「良いですわね。公爵領は逆の国境近くの方で?」
「もちろん。あちらは山があるからな。新兵の足腰は山で鍛えるに限る」
公爵が溜息をつく。第二王子は甘やかされている。自分の妹が第二王妃として王についたのは完全に政治的目的と正妃が平民で学園で王と会って、王が妃として望んだ時にライバルの公爵家が正妃の後ろ盾に着いたので公爵の父親が第二王妃として自分の娘を差し出した、形になったのだ。そもそも王の婚約者として内定していたのだが発表前に平民の現王妃を婚約者として発表し色々な手順が狂った、ということだった。
正妃と第二王妃、公爵の妹は仲が悪い。が、政務は正妃が勤められないので子供の時から教育がなされていた第二王妃が勤めている。諸侯は正妃よりも仕事をきっちりこなす第二王妃を支持する者の方が多くそれは公爵家として願ったりかなったり、であった。
王は正妃に王子と姫を作るまで第二王妃に手をださなかった。正妃の立場を護りたかったという話だった。が、業を煮やした前公爵から『白い結婚のままらしいので娘を返してもらう、隣国の王と話もつける。娘は隣国にやる』と本気で王に話をつけに行き、結婚後10年目でやっとできたのが今回の問題の第二王子、だった。第二王妃はそれはそれは甘い母親になった。公私の別はつけていたので諸侯にもほほえましく受け入れられている。
その後、仕事仲間としての力量と頭の良い、出来の良い第二王妃の方へ王の気持ちも傾いてしまって、正妃は『敬して遠ざけ』られてしまっている。第二王妃としてもフォローをせねばと思っているのだが基本的に政務で時間をとれずそのままになっている、と公爵は妹から悩みを聞いていた。
「という感じだね、今の王宮は」
「正妃さまは、…学生時代にやらかしてますからね」
王、当時は王太子の寵愛をいいことに高位貴族令嬢達に無理難題を押し付けたり、すぐにいじめられたと泣いて王子やその側近に泣きつくので令嬢達の間では最初から『敬して遠ざける』相手と判断されていた。ので未だに心を許せる夫人の『お友達』すらいないのだ。夜会でも少し顔をだすが話しかける人も居ないのですぐに奥に引っ込んでしまい悪循環になっている。
「正妃さまの環境もなんとかしておきたいんだがなぁ…」
「それは王様が心を砕く事ですよ。妹さんの負担を減らしたいのはわかりますが…。平民の女性を王宮にあげた王の判断ミスですね。…離宮にでも囲って居た方が彼女も楽だったでしょうけど」
アイリスは正妃に同情的だった。
「平民は一夫一婦制ですし、夫が他に女性を作る事を許さないですからね」
「意識が違う、というのはわかる」
公爵の弟はその時王子の側近であった。そして、平民に入れ挙げるなら平民になれ、と父親を激怒され勘当されたのだ。弟は冒険者となって偶にかえってくるようになった。それはそれでいいのだが、その弟から冒険者の話を聞いた甥、第二王子は冒険者に憧れている。それが今回の横やりにつながっているのだ。
「とりあえず、第二王子は『冒険者を目指すなら力をつけろ』で連れ出す。それでいいかな?」
「恩に着ます。何かあれば王都のギルド長に連絡をください。彼なら対処してくれると思うので」
アイリスの言葉に公爵は頷いた。
「また、会えるかな?」
「機会がありましたら」
アイリスは艶然とほほ笑んだ。
「お久しぶりですね」
女好き公爵はアイリスの洗練された色気に『好みではないのだがこれはこれで』と思ってやに下がっている。
「相変わらず美しいな」
若く、婚約者がいないときに何度かパーティのパートナーを勤めてもらったことを公爵は思い出す。お茶がでて雑談の中で今アイリスが関わってる新しいダンジョンの探索に公爵の甥が口を挟んできてることを知る。
「新しいダンジョンだとレベルもわかりませんし。騎士団といらっしゃるっていう話ですが…あの私設騎士団って貴族の次男三男で構成されたお坊ちゃま騎士団ですよね?」
とアイリスの呆れた溜息で公爵自身も同じ気持ちを持った。
「ああ、あの騎士団と一緒では…」
「一度も実戦されてませんよね?」
「…最弱騎士団にも訓練量ですら負けているな」
「公爵の私設騎士団で鍛えてみるのはどうかしら」
「…合格出来るまで公爵領から出さない、という手ではどうかな?」
「良いですわね。公爵領は逆の国境近くの方で?」
「もちろん。あちらは山があるからな。新兵の足腰は山で鍛えるに限る」
公爵が溜息をつく。第二王子は甘やかされている。自分の妹が第二王妃として王についたのは完全に政治的目的と正妃が平民で学園で王と会って、王が妃として望んだ時にライバルの公爵家が正妃の後ろ盾に着いたので公爵の父親が第二王妃として自分の娘を差し出した、形になったのだ。そもそも王の婚約者として内定していたのだが発表前に平民の現王妃を婚約者として発表し色々な手順が狂った、ということだった。
正妃と第二王妃、公爵の妹は仲が悪い。が、政務は正妃が勤められないので子供の時から教育がなされていた第二王妃が勤めている。諸侯は正妃よりも仕事をきっちりこなす第二王妃を支持する者の方が多くそれは公爵家として願ったりかなったり、であった。
王は正妃に王子と姫を作るまで第二王妃に手をださなかった。正妃の立場を護りたかったという話だった。が、業を煮やした前公爵から『白い結婚のままらしいので娘を返してもらう、隣国の王と話もつける。娘は隣国にやる』と本気で王に話をつけに行き、結婚後10年目でやっとできたのが今回の問題の第二王子、だった。第二王妃はそれはそれは甘い母親になった。公私の別はつけていたので諸侯にもほほえましく受け入れられている。
その後、仕事仲間としての力量と頭の良い、出来の良い第二王妃の方へ王の気持ちも傾いてしまって、正妃は『敬して遠ざけ』られてしまっている。第二王妃としてもフォローをせねばと思っているのだが基本的に政務で時間をとれずそのままになっている、と公爵は妹から悩みを聞いていた。
「という感じだね、今の王宮は」
「正妃さまは、…学生時代にやらかしてますからね」
王、当時は王太子の寵愛をいいことに高位貴族令嬢達に無理難題を押し付けたり、すぐにいじめられたと泣いて王子やその側近に泣きつくので令嬢達の間では最初から『敬して遠ざける』相手と判断されていた。ので未だに心を許せる夫人の『お友達』すらいないのだ。夜会でも少し顔をだすが話しかける人も居ないのですぐに奥に引っ込んでしまい悪循環になっている。
「正妃さまの環境もなんとかしておきたいんだがなぁ…」
「それは王様が心を砕く事ですよ。妹さんの負担を減らしたいのはわかりますが…。平民の女性を王宮にあげた王の判断ミスですね。…離宮にでも囲って居た方が彼女も楽だったでしょうけど」
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「とりあえず、第二王子は『冒険者を目指すなら力をつけろ』で連れ出す。それでいいかな?」
「恩に着ます。何かあれば王都のギルド長に連絡をください。彼なら対処してくれると思うので」
アイリスの言葉に公爵は頷いた。
「また、会えるかな?」
「機会がありましたら」
アイリスは艶然とほほ笑んだ。
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