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金と銀の玉の章
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「あー、うん…」
ベルタは暫くためらった後口を開く。
「転生って信じる?」
とベルタは切り出した。多分前世の記憶じゃないかと思われる、旅行の記憶と誰かに習ったわけじゃないこちらでは見たことのないレシピの数々が頭の中にあると。それ以上は記憶にないので自分が転生者であろうとは思うものの確証もなく。というような話をする。要はケチャップも市販品でなくトマトソースを元に自分の記憶にあるケチャップの味に近いものを作っている、のが正解だという。
「ま、転移者がこんだけいるさかい転生者とか居ても不思議ではないわな」
宗介はざっくりと返す。
「転移者?」
「そそ、俺がそう」
ベルタは目を丸くなるまで開いている。
「東の国にはそういう転移者や転生者でこちらになじめなかった人のコロニーがあります。…こっちにはない蒸気機関車もそろそろ出来そうらしいですよ。この間この国からコロニーに向かった男の子がそういう機関車好きの子だったらしくて、色々試行錯誤中らしいですけどね」
「エイギョーの友達?」
ジョージは頷いた。
「出来上がったらこの国にも売りつける予定です」
ジョージはにんまりと笑う。
「ベルタちゃんは意識はこっちの子なんやしあんまり考え込まなくてええんちゃう?」
宗介に言われベルタはふーっと息を吐いた。
「こんなの異常だって思ってたこともあったけど。ま、そういう人が他にもいるならそういうもんかで流しちゃう。そうしよう。なんか気分軽くなったわ」
ベルタは華やかに笑った。
「コロニーに人を送るのはどうやって?」
アキラが興味深々で尋ねる。ジョージも普通に答える。
「船ですね。自分だけとか仕入れならゲートを使うんですが、魔力消費が激しいのと転移者、転生者は魔力があんまりないか全くないのでゲートの使用が難しくて」
「そんなもんなんだ」
とアキラは感心している。
「船だと時間かかるんじゃないの?」
エドガーが質問する。
「そうでもないですよ。うちは海の竜と契約してるから最適かつ最速の潮で国に向かうので」
「え?ジョージは海の竜に伝手がある?」
アキラが食いつく。
「私じゃないですね。会長とそのパートナーが、です」
「そうか」
「海の竜に御用がおありで?」
ジョージはそこに儲け話の匂いをかぎ取った。
「俺だけじゃ話せることじゃないからね。……頭の隅に置いておいてくれる程度でいいよ」
アキラはそういった。その時には念話で黒の竜にこの話をそのまま伝えていた。
『今は交渉材料が少ない。こっちで姫の探索をしているが見つからないんだ』
黒の竜とアキラの念話にシルバーの念話が飛んで来る。
『ちょっと心当たりがありますから待っててください。あと、それなりに高級な娼館、男娼館をピックアップしてください』
『またとんでもない所を』
『情報はそういうところに溜まります。金の竜の玉を見つけたら王都に飛びますので』
ぶつっとアキラと黒の竜、シルバーの念話は途切れた。
~~ その頃の赤と銀 ~~
『金の山だけ残ったんですか』
レッドは銀の竜の背中に張り付いている。
『そう。だから玉が無くても持ってはいる。偶にエリクサーの差し入れはしてる』
『…あれまずいですよね』
『ああ、不味いな。竜の体でもわかる程度に不味い』
レッドは憮然として答えた。味を思い出したようだ。
**************************
ブラッドとオールの使う門の魔道具と東の商会が使っている門の魔道具は違うものです。
ブラッドとオールの魔道具はオールの魔力使用で固定しているので他人は魔力消費なしで通れますが、商会のものは門や自分の存在の固定に自身の魔力が必要となるので魔力がないと通れません。
王宮などに設置されているものは『誰か』の魔力で人を運ぶので魔力が多い人がいれば通れます。
ベルタは暫くためらった後口を開く。
「転生って信じる?」
とベルタは切り出した。多分前世の記憶じゃないかと思われる、旅行の記憶と誰かに習ったわけじゃないこちらでは見たことのないレシピの数々が頭の中にあると。それ以上は記憶にないので自分が転生者であろうとは思うものの確証もなく。というような話をする。要はケチャップも市販品でなくトマトソースを元に自分の記憶にあるケチャップの味に近いものを作っている、のが正解だという。
「ま、転移者がこんだけいるさかい転生者とか居ても不思議ではないわな」
宗介はざっくりと返す。
「転移者?」
「そそ、俺がそう」
ベルタは目を丸くなるまで開いている。
「東の国にはそういう転移者や転生者でこちらになじめなかった人のコロニーがあります。…こっちにはない蒸気機関車もそろそろ出来そうらしいですよ。この間この国からコロニーに向かった男の子がそういう機関車好きの子だったらしくて、色々試行錯誤中らしいですけどね」
「エイギョーの友達?」
ジョージは頷いた。
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「こんなの異常だって思ってたこともあったけど。ま、そういう人が他にもいるならそういうもんかで流しちゃう。そうしよう。なんか気分軽くなったわ」
ベルタは華やかに笑った。
「コロニーに人を送るのはどうやって?」
アキラが興味深々で尋ねる。ジョージも普通に答える。
「船ですね。自分だけとか仕入れならゲートを使うんですが、魔力消費が激しいのと転移者、転生者は魔力があんまりないか全くないのでゲートの使用が難しくて」
「そんなもんなんだ」
とアキラは感心している。
「船だと時間かかるんじゃないの?」
エドガーが質問する。
「そうでもないですよ。うちは海の竜と契約してるから最適かつ最速の潮で国に向かうので」
「え?ジョージは海の竜に伝手がある?」
アキラが食いつく。
「私じゃないですね。会長とそのパートナーが、です」
「そうか」
「海の竜に御用がおありで?」
ジョージはそこに儲け話の匂いをかぎ取った。
「俺だけじゃ話せることじゃないからね。……頭の隅に置いておいてくれる程度でいいよ」
アキラはそういった。その時には念話で黒の竜にこの話をそのまま伝えていた。
『今は交渉材料が少ない。こっちで姫の探索をしているが見つからないんだ』
黒の竜とアキラの念話にシルバーの念話が飛んで来る。
『ちょっと心当たりがありますから待っててください。あと、それなりに高級な娼館、男娼館をピックアップしてください』
『またとんでもない所を』
『情報はそういうところに溜まります。金の竜の玉を見つけたら王都に飛びますので』
ぶつっとアキラと黒の竜、シルバーの念話は途切れた。
~~ その頃の赤と銀 ~~
『金の山だけ残ったんですか』
レッドは銀の竜の背中に張り付いている。
『そう。だから玉が無くても持ってはいる。偶にエリクサーの差し入れはしてる』
『…あれまずいですよね』
『ああ、不味いな。竜の体でもわかる程度に不味い』
レッドは憮然として答えた。味を思い出したようだ。
**************************
ブラッドとオールの使う門の魔道具と東の商会が使っている門の魔道具は違うものです。
ブラッドとオールの魔道具はオールの魔力使用で固定しているので他人は魔力消費なしで通れますが、商会のものは門や自分の存在の固定に自身の魔力が必要となるので魔力がないと通れません。
王宮などに設置されているものは『誰か』の魔力で人を運ぶので魔力が多い人がいれば通れます。
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