竜の探索者  最大手のクラン、所属条件はクラン主のお眼鏡に叶うかどうかのみ。人種も身分も関係ない。僕らはみんな冒険者

あくの

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海の姫の章

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 ふわりと香ばしい香りがしシルバーは目が覚めた。

「結構集中して寝たね」

アキラに言われてシルバーは頷いた。

「しっかり休めました。こうやって熟睡できる環境は必要ですね」

アマゾネスの館での出来事にシルバーはかなり辟易していた。

「今の外見がが一番楽ですがもう少し容姿を弄ります。そうですね、レッドをモデルにして……」

シルバーは鏡を見ながら端末を修正している。

 「これでどうですか?」

さらりとした短めの髪の今までより男性的なシルバーがそこにいた。こっちの方がもてそうだなとアキラは思ったが気に入ってるようなだなとも判断した。

「いいんじゃない?俺は女の好みはわからん」

「アキラをモデルにすると、今までの要素に可愛らしさまで加わるのでやばいかもと思ってレッドを参考にしてみました。色合いが違うので印象は大分違うと思います」

シルバーは気に入っているようだな、とアキラは再確認した。

「とりあえず、飯にしよう」

とアキラは料理用ストーブの上から土鍋をテーブルの鍋敷きの上に置く。新しく土鍋を火にかけてアキラも席に着いた。テーブルの上にはでーんと角煮の炊きこみごはんが置かれている。カップには毎朝ニーアが作ってくれる野菜のスープをアイテムボックスから出して入れてある。

「いただきます」

「いただきます」

宗介とアキラが食前にそうやっているのを見てシルバーも真似をしている。1杯目を木のお椀によそいシルバーに渡すとアキラは言う。

「二杯目以降は好きに自分でよそってよ。自分のペースで食べたらいいし」

二人で黙々と土鍋一杯の3合分の炊きこみご飯を食べる。

「シルバーはもう少し食べる?」

「少しと言わず食べます」

シルバーはいい笑顔だった。

「わかった。だったらこれ食べよう」

と先ほどストーブに置いて炊き上げた土鍋をテーブルの土鍋と変える。

「これはツナの炊き込みご飯。こないだ作った揚げも入れてる」

と自家製のツナと油揚げと人参の炊き込みご飯の蓋をアキラがとるとふんわりと炊きあがった炊き込みごはんの優しい匂いが立ち上る。

「これもいいですね」

「ん、これはさっきよりおこげの面積広い」

と底から米を混ぜ返しながらアキラも嬉しそうだ。




 「じゃ。アキラ。これから魔力での広域探査をやりましょう」

アキラは床に敷物を敷き軽く胡坐を組み背中を壁に軽くもたせ掛ける。シルバーに説明されてから自分なりでやってみるが

「性急すぎます。ぎゅんと広げるのではなくて」

とシルバーにいわれてアキラは悩んでしまっていた。

「そうですねぇ……、自分の周りにじんわり、魔力のわを広げる感じですが……」

シルバーは暫く考えてから言った。

「そうですね。まずは自分の周りに半径1メターの魔力の輪を作って下さい」

アキラにとってはその半径1メターの輪っかをつくるのに苦労していた。

 その日寝る直前に半径1メターの魔力の輪を作れるようになった。
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