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海の姫の章
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カイがリハビリを始めた頃、アキラが戻ってきた。
「カイ、すまないけど神聖契約をしてほしい」
これは契約者間の約束を魔術をもって縛るということを意味していた。
「エリクサーの件で」
アキラの言葉にカイは納得した。
「わかった」
「あと今回の事も外部には『オールが手を尽くした』事にしてほしい。こっちはお願いだね、契約ではなく。ヨアヒムがそれを作れるって王宮とかにばれたら後がめんどうだから」
「冒険者ギルドにはバレてるんだろ?」
「バレてるね」
「ギルドからは?」
「んー、ギルド長が知ってるけど彼の内部でエルフの良家の子息というパーツがあってそっちが勝ってるからエリクサーについては心配ない、かな」
カイはアキラの言葉に肩をすくめる。
「そんなもんなんだ」
「そんなもんみたい」
アキラはカイの目をじっと見る。
「書くから」
カイは無言の圧力に負けたようにペンをとった。
「俺の神聖契約童貞はアキラにとられました、っと」
「やなもんもらったな……」
ヨアヒムがんべっと舌を出す。
「なにおぉ。俺様の童貞だぞ?」
ユリアーナが畑仕事を終わらせて入ってきてその発言を聞く。
「カイさん、その年齢で童貞なの?」
と心底驚いた顔でカイを見る。ユリアーナの綺麗な顔からでたその言葉は思った以上にカイに刺さったようだった。
「俺、そんなにもてなさそうに見える?」
「いきなりそんな言葉を口にするあたりもてるとは言い難いな」
宗介がにやにやと突っ込んだ。
「おっちゃん」
カイが情けない声をだす。そこにいる皆は笑っている。
「ちょい、リハビリしてくるわ」
「俺も回復役でついてくわ」
とカイとヨアヒムはコアのダンジョンをだらだら攻略しにいった。ブラッド特製の『七輪』
を持って行く。マジックバッグに七輪を入れ様子を見ながらコアのダンジョンに1~2週
間潜ると言って拠点を離れた。
その翌日、街の東の国の商会から連絡が来た。プリンス・チャーミングの再登場であっ
た。アキラとレッドは待機でまずはシルバーとクロとオールが街の商会に向かいチャーミ
ングと商会長を拠点にオールの転移で連れてきた。
「こっちが『拠点』ですか……。モンド国にあった拠点は残念な事になってしまって」
と商会長が遠い目をする、あとで聞いたのだがその日はこの国の人を出来るだけ門で逃がそうと頑張っていて最後まで現場を離れなかった当時の商会長、現商会長の従兄がそこでなくなったと。
「ここにも支店を出したいですね」
商会長が子供のようにキラキラした瞳で口にした。
「いますぐやったらここの隣の敷地に冒険者ギルドの宿があるからギルドと話すとええで。道も整ったから馬車で2時間もありゃ街につくしな」
宗介の言葉に商会長は本気で考え始めたようだった。
「カイ、すまないけど神聖契約をしてほしい」
これは契約者間の約束を魔術をもって縛るということを意味していた。
「エリクサーの件で」
アキラの言葉にカイは納得した。
「わかった」
「あと今回の事も外部には『オールが手を尽くした』事にしてほしい。こっちはお願いだね、契約ではなく。ヨアヒムがそれを作れるって王宮とかにばれたら後がめんどうだから」
「冒険者ギルドにはバレてるんだろ?」
「バレてるね」
「ギルドからは?」
「んー、ギルド長が知ってるけど彼の内部でエルフの良家の子息というパーツがあってそっちが勝ってるからエリクサーについては心配ない、かな」
カイはアキラの言葉に肩をすくめる。
「そんなもんなんだ」
「そんなもんみたい」
アキラはカイの目をじっと見る。
「書くから」
カイは無言の圧力に負けたようにペンをとった。
「俺の神聖契約童貞はアキラにとられました、っと」
「やなもんもらったな……」
ヨアヒムがんべっと舌を出す。
「なにおぉ。俺様の童貞だぞ?」
ユリアーナが畑仕事を終わらせて入ってきてその発言を聞く。
「カイさん、その年齢で童貞なの?」
と心底驚いた顔でカイを見る。ユリアーナの綺麗な顔からでたその言葉は思った以上にカイに刺さったようだった。
「俺、そんなにもてなさそうに見える?」
「いきなりそんな言葉を口にするあたりもてるとは言い難いな」
宗介がにやにやと突っ込んだ。
「おっちゃん」
カイが情けない声をだす。そこにいる皆は笑っている。
「ちょい、リハビリしてくるわ」
「俺も回復役でついてくわ」
とカイとヨアヒムはコアのダンジョンをだらだら攻略しにいった。ブラッド特製の『七輪』
を持って行く。マジックバッグに七輪を入れ様子を見ながらコアのダンジョンに1~2週
間潜ると言って拠点を離れた。
その翌日、街の東の国の商会から連絡が来た。プリンス・チャーミングの再登場であっ
た。アキラとレッドは待機でまずはシルバーとクロとオールが街の商会に向かいチャーミ
ングと商会長を拠点にオールの転移で連れてきた。
「こっちが『拠点』ですか……。モンド国にあった拠点は残念な事になってしまって」
と商会長が遠い目をする、あとで聞いたのだがその日はこの国の人を出来るだけ門で逃がそうと頑張っていて最後まで現場を離れなかった当時の商会長、現商会長の従兄がそこでなくなったと。
「ここにも支店を出したいですね」
商会長が子供のようにキラキラした瞳で口にした。
「いますぐやったらここの隣の敷地に冒険者ギルドの宿があるからギルドと話すとええで。道も整ったから馬車で2時間もありゃ街につくしな」
宗介の言葉に商会長は本気で考え始めたようだった。
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