393 / 585
海の姫の章
67
しおりを挟む
「そうさな、死体がのこったなら引き取ってくれるらしいぞ、海が。適当な所に放置してれば海にいる小さい生き物が食べてくれるそうだ。そういう餌場があるらしい」
クロはレッドの質問に答える。シルバーが考えていた事を口にする。
「モドキを食べることで変異が起きたりはないのでしょうか?」
「……どうだろうな。それを考えると粉々にしてこの地に撒くか?」
「いえ、そのまま埋めて地下の小人に様子を知らせてもらおうかと思って」
しばらくじっとしていたアキラが声を上げる。
「あのさ、コアが様子を見てくれるって。最下層のその下に置いてなにか変異があれば俺に教えてくれるって」
アキラはレッドの疑問が出た時にコアと念話をつなげて話していたのだ。
「端末のみんななら直接その階層に飛べるように出来るって」
「悪くないと思うのですが」
シルバーは自分も賛成だと表明する。皆で話し合ってアキラの提案を受け入れた。クロは暫く眼をつぶっていた。
『これでいいな?』
『うん!』
各端末の皆の脳内にコアの声がする。クロの説明によるとゴールディの玉の影響はコアのダンジョンにも広がっているらしい。それは土に混じりゴールディがこの旧モンド国を護っているような形になった。コアのダンジョンも地下の小人が入り込むことはあったが吸血鬼やグール達は小人には微塵の興味もなかったようだった。
なのでコアとゴールディとコアの回路を繋げて、それを元にクロ、レッド、シルバーの回路を作り皆がコアと話せるようになった、らしい。それはクロではなく、黒龍が処理をしてこちらに渡してくれた、とクロは説明する。
「コアと竜種の妖精が融合してるのも都合がよいのだがな。一般的に竜に属するものと我らは意思を通じやすいからな」
クロの言葉に皆納得する。
「あと、モドキがゴールディの玉の影響が強いならこの土地、全体の養分になれるだろうよ」
クロはそう結論付けた。この説明はコアも聞いているらしい。
「もう明日ですね」
シルバー、レッド、ゴールディ、アキラとオールで王都のクランハウスにいる。現地のクランメンバーとアマゾネスにクロが指示をだしているらしい。女王とクロの会見の場に天幕をつくっているという。王都のスタッフは全員で休暇かつ旅行へ向かわせた。マルクとニーアは拠点の方のスタッフに加わっているらしい。
今回はアイリスと7人のアマゾネスが参加している。彼らは冒険者ギルドの宿の方に泊まっているという。
「とりあえずは門の存在は知られたくないから俺が皆を連れて転移すればいいな?」
オールが確認を取る。各々が頷いて同意を示す。
「ゴールディとレッドとアキラは海の奴らと時間をずらして、できたら先に拠点に戻っててくれ。俺とシルバーで海の女王、瑠璃姫、チャーミングとその兄、んで商会長を連れていく。海のスタッフがモドキを海岸に連れてきて君らが処理をしたら食って寝てからクロの元に、でいいな?」
シルバーが頷く。
「とりあえず海の問題はそれで片付けます。基本、女王の問題は海で片付けてもらいます。……海の不始末を何故我らが、とは思いますが」
シルバーが正直な気持ちを口にする。
「ま、尻ぬぐい役は我々の役割だな」
レッドが皮肉な顔をする。
「そういう実力のあるものの運命ですね」
オールもいままで関わってきた色んな国、特に己の国の不始末を思いおこした。アキラ以外の皆、大なり小なり思い当たり溜息をつくのみだった。
クロはレッドの質問に答える。シルバーが考えていた事を口にする。
「モドキを食べることで変異が起きたりはないのでしょうか?」
「……どうだろうな。それを考えると粉々にしてこの地に撒くか?」
「いえ、そのまま埋めて地下の小人に様子を知らせてもらおうかと思って」
しばらくじっとしていたアキラが声を上げる。
「あのさ、コアが様子を見てくれるって。最下層のその下に置いてなにか変異があれば俺に教えてくれるって」
アキラはレッドの疑問が出た時にコアと念話をつなげて話していたのだ。
「端末のみんななら直接その階層に飛べるように出来るって」
「悪くないと思うのですが」
シルバーは自分も賛成だと表明する。皆で話し合ってアキラの提案を受け入れた。クロは暫く眼をつぶっていた。
『これでいいな?』
『うん!』
各端末の皆の脳内にコアの声がする。クロの説明によるとゴールディの玉の影響はコアのダンジョンにも広がっているらしい。それは土に混じりゴールディがこの旧モンド国を護っているような形になった。コアのダンジョンも地下の小人が入り込むことはあったが吸血鬼やグール達は小人には微塵の興味もなかったようだった。
なのでコアとゴールディとコアの回路を繋げて、それを元にクロ、レッド、シルバーの回路を作り皆がコアと話せるようになった、らしい。それはクロではなく、黒龍が処理をしてこちらに渡してくれた、とクロは説明する。
「コアと竜種の妖精が融合してるのも都合がよいのだがな。一般的に竜に属するものと我らは意思を通じやすいからな」
クロの言葉に皆納得する。
「あと、モドキがゴールディの玉の影響が強いならこの土地、全体の養分になれるだろうよ」
クロはそう結論付けた。この説明はコアも聞いているらしい。
「もう明日ですね」
シルバー、レッド、ゴールディ、アキラとオールで王都のクランハウスにいる。現地のクランメンバーとアマゾネスにクロが指示をだしているらしい。女王とクロの会見の場に天幕をつくっているという。王都のスタッフは全員で休暇かつ旅行へ向かわせた。マルクとニーアは拠点の方のスタッフに加わっているらしい。
今回はアイリスと7人のアマゾネスが参加している。彼らは冒険者ギルドの宿の方に泊まっているという。
「とりあえずは門の存在は知られたくないから俺が皆を連れて転移すればいいな?」
オールが確認を取る。各々が頷いて同意を示す。
「ゴールディとレッドとアキラは海の奴らと時間をずらして、できたら先に拠点に戻っててくれ。俺とシルバーで海の女王、瑠璃姫、チャーミングとその兄、んで商会長を連れていく。海のスタッフがモドキを海岸に連れてきて君らが処理をしたら食って寝てからクロの元に、でいいな?」
シルバーが頷く。
「とりあえず海の問題はそれで片付けます。基本、女王の問題は海で片付けてもらいます。……海の不始末を何故我らが、とは思いますが」
シルバーが正直な気持ちを口にする。
「ま、尻ぬぐい役は我々の役割だな」
レッドが皮肉な顔をする。
「そういう実力のあるものの運命ですね」
オールもいままで関わってきた色んな国、特に己の国の不始末を思いおこした。アキラ以外の皆、大なり小なり思い当たり溜息をつくのみだった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる