竜の探索者  最大手のクラン、所属条件はクラン主のお眼鏡に叶うかどうかのみ。人種も身分も関係ない。僕らはみんな冒険者

あくの

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ランディの帰省(vs.虎人国編)

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 「ってことで、夕飯用にカレーオムライスを持ってきました」

6人分のそれをマジックボックスに入れてオールは帰ってきた。

「少年たちはどうしてる?」

レッドが聞いてくる。

「エドガーに風呂に浸けられて予備の服に着替えて。明日、街にいって装備と普段着を用意するそうです。5人とも靴がね」

5人とも冬というのに夏のサンダルを厚手の靴下でごまかしてはいていたのだ。

「靴は大事だからな」

ヴァイキーが冒険者として発言する。

「こっちの気候だとサンダルと靴下で一年中いけるんだよ」

ランディが教えてくれる。

「あいつら初心者みたいだしな」

「リュカもE級から上がるためにせっせと薬草採りしたって言ってたしな」

カイが少年たちとの会話を思い出して言う。

「あいつらとあった草原の東の端方が薬草が自生しててそこから少し離れてるけどやつらが宿にしてた廃棄キャンプ場も初級冒険者用の簡易宿をやってたそうだ。そのキャンプ場まで馬車も走ってたんだと。前の町長が半分ボランティアで経営してたんだってさ」

もっともそこまでちゃんとした話は孤児院の院長に聞いたとカイは言う。

「孤児院も存続の危機だって。ただ周りから食料や衣類の寄付があるし、15、6から外に出て稼いでくれると」

子供の足ではキャンプ場も遠いのでこの辺りの子供は15を過ぎて冒険者登録をするとの事。

「ランディの所辺りは?」

カイが聞いてくる。

「そうだなぁ。俺は父親に着いて色んな所にいたころかな、それ。何年かに一度半年ほど連れまわしてくれたんだよ、放浪癖のある父親が。で、12を過ぎた時に他所の街で冒険者登録をした。……どの街でも基本は薬草採りがあるし、街によっては道端の掃除とかでもポイントと金がもらえたりするから、子供の小遣い稼ぎとしてやってた。本音はいつ父親から置いて行かれても帰れるように自分の金を持っておきたかったのさ。ギルドだとギルド証があれば貯めてる金引き出せたからな」

「お前、……オヤジを信用してなかった?」

「急にふらっと来るような父親信じきれないな」



 「孤児院にクランからって金貨を月に25枚、匿名で寄付するようにギルドで手続きしてきたって」

レッドがアキラからの念話を伝える。

「街の事は気になってるけど、案内してくれたギルド職員が『ギルド長が他所のギルドに相談に行ってるから大丈夫。今、服ギルド長が引っ込んでるのも裏工作の一つだから』って教えてくれました」

オールはオールで色々ヒトから話を聞いていたらしい。

「……自白の魔法つかってた」

ルトガーがぼそっと言う。

「ちょっと口を滑らせ安いようにお酒の力も借りましたけどね」

オールはにこやかに答える。悪かったとは思っていないらしい。

「自白の魔法っていうけどなんでもしゃべるわけじゃないですし、質問するこちらの腕にもかかってるんですよ」

とオールは続ける。

「自白の魔法なんてあるんだな」

魔法と縁があまりないカイが感心している。

「そろそろ次の街に向かうか。この街の神殿はまったく普通の神殿だったしな」

レッドは半日神殿に籠り祈りをささげる、と言いながらその耳を使い神殿中の会話を聞いていたのだ。この街には怪しげなポイントはないととりあえず位置づけ、次の街をまた探索するのだ。
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