竜の探索者  最大手のクラン、所属条件はクラン主のお眼鏡に叶うかどうかのみ。人種も身分も関係ない。僕らはみんな冒険者

あくの

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ランディの帰省(vs.虎人国編)

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 「だからあの日、ちょっと酔いやすくする薬を途中で飲ませたんだよ」

ヨアヒムは嬉しそうだ。

「……あいつらの漫才は聞いてたらキリがないな。さっさと中央平原の陣を潰して続きを見にもどろうかの」

クロの言葉にアキラとデヴィッドは頷いた。

 クロは裏庭で本体になる。アキラとデヴィッドはその背中に乗った。

「クロは上から陣がいくつあるかチェックするって」

「……俺が転移して向こうで竜になった方が早いのでは?」

アキラとクロが話し合う。

「デヴィッド、中央平原の上にクロが転移するからちゃんと背中につかまっておけって」

アキラとデヴィッドがしっかりつかまった事をクロは感じて平原の中央部上空に転移する。そのままゆっくり降りていく。

「平原の全てに陣を置いてある。64の供物もある。あいつらこの平原を砂まみれにするき
なのか」

とクロは端末に戻って笑う。

「とりあえず。アキラ、デヴィッド、平原中をお前ら本来の速度で端って供物を集めてこい。もう少ししたらここに人が集まってくるんじゃないかと思うぞ」

「わかった」

「わかった」

アキラとデヴィッドの声が揃う。

「俺はちょっと陣をいじる」

クロは嬉しそうに平原中の陣の中央、そう5国の国境が全て合わさる位置、に陣取った。

「どっちが沢山見つけるか勝負しようぜ」

「ああ」

「多分供物は60だな。残り四つはこの下側に埋まってる」

クロが地面を触り告げる。二人が頷いて走り去った後クロは小さな声で呟いた。

「この計画には悪意を感じるな。さてと、砂の代わりに少し楽しませてやろうかの」

クロはシルバーやゴールディ達と連携をとった。陣は同時刻に動き出すように設計されているのだが双方一瞬のぬか喜びを演出させる。陣が発動するとキラキラと光の粒が舞い降りてくるようにする。その粒は地面に着いたら全て小さな虫に代わりその場にいる人間にまとわりつき、オールがよく使うマーカーの役割をするようにとクロは陣を変えた。

「全部土の中に埋まってた」

デヴィッドとアキラは二人同数の竜の欠片を持って帰ってきた。デヴィッドは供物の状況をクロに伝える。

「こいつらはちゃんと供養してやろうな」

「あの神社もってく?」

デヴィッドの言葉に神殿裏にひっそりとある神社をアキラは思い浮かべていた。

「良いと言ってるな」

クロは念話であの神社の主と会話できるようになったらしい。

「また酒が手に入ったからアキラ、取りに行ってくれ。そうだな、その時いこいつらをあの主に渡してやって欲しい」

クロはその竜の欠片たちを集めるとなにかキューブ状のものに買えてしまった。

「アイテムボックスに入れても?」

「大丈夫だ。呪物としての力は抜いてある」

よく見るとクロの腕になにかどす黒いものがまとわりついている。クロはそれを一か所にまとめて黒い渦を巻いたボールに仕上げた。

「ま、呪いコレは当事者たちに返そうかの」

クロはそのボールを手の中で転がしながらにやりと笑った。
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