竜の探索者  最大手のクラン、所属条件はクラン主のお眼鏡に叶うかどうかのみ。人種も身分も関係ない。僕らはみんな冒険者

あくの

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クランに関わる人間関係

26 訓練 3

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 「嘘だろ」

ヴァイキーが震える足の膝を手でつかんでいる。

「俺も太ももが……」

ヨアヒムもゆっくりとしか歩けない。

「今日はみんなお行儀がよろしいな」

宗介が笑いながら言う。

「そら、今朝は具だくさんのスープにマカロニも入ってる。今日はベーコンも多めだ。んでたっぷりゆで卵あるからゆで卵とスープな、朝ごはん。あとはトマトのマリネ」

宗介とニーアが整えた朝食を食べると皆大人しく寝に行く。



 筋肉痛だがユリアーナとエヴァは朝から農作業をしている。マルクとニーア、ジュニア、ブラッド、宗介も手伝っている。ユリアーナとエヴァ、ジュニアは強制的に動いたのがいいのか少し筋肉痛が軽減したような気がしている。

「しっかし、ヒールとかで筋肉痛なおせねーの」

ジュニアがいてて、と言いながら朝の作業をしてるとマルクが言う。

「治るよ。ただな、それをすると筋肉が育たん。今は筋肉が育ってるから痛いんだよ」

ジュニアは不満そうだがそれ以上は言わなかった。



 ユリアとエヴァはかなりゆっくり風呂に使っていたようで珍しい事に皆と同じくらいの時間に朝食を取っていた。

「エヴァもユリアーナもこの後は?」

アキラが訊ねる。

「大きな予定はないかな」

「そうね」

「じゃ朝食後、2時間経ったら裏庭をゆっくり歩くから。がちがちになってる体ほぐす目的な。……ヴァイキーらも参加するんだぞ?」

「わかってる……ちょっとここまで動けないとは思わなんだ」

カイが溜息をつく。

「このところ都市部の仕事おおかったからな。なまってるな」

ヴァイキーもふっと息を吐いた。

「次回は明後日な。……デヴィッドも参加するってさ。レッドとシルバーも」

カイとヴァイキーの顔がにやりと歪んだ。




 山での訓練が終わったあと、ヴァイキーとカイはデヴィッドを見て呟く。

「嘘だろ」

「言っとくけど、体力、外見年齢通りだからな?」

「あんた……エルフとしての実年齢って中年なんだよな?」

デヴィッドは頷く。

「あのな、魔力溢れてる人間の特権だよ。ルトガーも今のうち鍛えとけよ」

急に話を振られてルトガーは目を丸くしている。

「外見若いと外見通りの体力求められるぞ。魔術師でもな。オールはD級の剣士程度には体力あるぞ」

ルトガーは溜息をついた。自分の体力のなさは身に染みていたからだ。

「ま、とりあえずリー達の自主練に付き合うといい。ギルドうちの初期講習よりは効率的だと思う。初期講習は冒険者とは、からやるからな」

「今どきのギルドはそう言うこともやるのか」

ヨアヒムが感心している。

「やらないとやばいレベルの奴らが王都のギルドに来ることが増えてな。前は各街のギルドである程度の経験を積んでから王都に来る事が多かったんだが……。昨今王都スタートのやつらも増えてなぁ。狩場トラブルも多いんだよ」

デヴィッドの愚痴はとどまるところを知らなかった。

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