43 / 55
赤毛の令嬢 6
しおりを挟む
「剣呑、剣呑」
嬉しそうに王弟殿下が言ってる。…楽しそうだなぁ。ノックの音と共にマリーベル様に似た見知った男性が入ってきた。
「レイ、来てくれたのか」
「マリーからお前の手紙を読ませられたからな。役に立ったか?」
「おう。メーガン男爵家に手をつけられるかもしれん」
やっぱり私たちは巻き込まれた脇役って感じ。主役は王弟殿下だな。悪役は陛下?…なんだろう陛下も巻き込まれた脇役(やや重要)って感じがする。
エイドリアンに目を向ける。
「侯爵様と王弟殿下、もしかして仲良し?」
「もしかしなくても仲良し。二人で母上をとりあった仲。母上が父上一筋だったからお話にならなかったみたいだけど」
と小声で教えてくれる。
「ウエスト公爵も王弟殿下も未だによくうちに来てるよ。だから、マリーベル嬢とも子供のうちには何度か会ってる」
「そうなんだ」
なんだか妬ける、そう、エイドリアンに…。私も子供のうちからマリーベル嬢とお知り合いになりたかった!
「ちなみにキャスも会ってる。まぁ、マリーベル嬢のもてなしはイライザが担当してたからキャスはイライザの客だと思ってたみたいだけどな」
マリーベル嬢がニコッと笑う。
「同い年くらいの銀髪の綺麗な少年が女の子だったの、すごく残念で。銀髪の少年は初恋だったのでお父様に結婚したいって言ったら…、無理って言われてショックでしたわ」
えっと…。ジェリー殿下の事じゃないよね…?
「だから改めて、キャス様仲良くしてくださいませね」
「仲良きことは美しきかな、そうだ、ジェリー、エイドリアン、私も君たちのキャスリーン嬢争奪戦に参加するからね?」
エイドリアンもジェリー殿下も頭を抱えてる。
「言い出すと思った…」
ウエスト公爵が笑っている。
「こいつ本気だから。三人とも気をつけてな」
「叔父上、受けて立ちます」
「こっちも受けて立つ」
…謹んでお断りしたい、この三人。そもそも私に恋愛は荷が重い。
「ま、先にこの件だよな」
「ああ。西の山の瘴気も悪魔崇拝の成れの果てではあるしな」
「あの件の恨みも込みで悪魔崇拝は叩き潰す」
つまり王弟殿下の私怨もたっぷり混じってるのね。
嬉しそうに王弟殿下が言ってる。…楽しそうだなぁ。ノックの音と共にマリーベル様に似た見知った男性が入ってきた。
「レイ、来てくれたのか」
「マリーからお前の手紙を読ませられたからな。役に立ったか?」
「おう。メーガン男爵家に手をつけられるかもしれん」
やっぱり私たちは巻き込まれた脇役って感じ。主役は王弟殿下だな。悪役は陛下?…なんだろう陛下も巻き込まれた脇役(やや重要)って感じがする。
エイドリアンに目を向ける。
「侯爵様と王弟殿下、もしかして仲良し?」
「もしかしなくても仲良し。二人で母上をとりあった仲。母上が父上一筋だったからお話にならなかったみたいだけど」
と小声で教えてくれる。
「ウエスト公爵も王弟殿下も未だによくうちに来てるよ。だから、マリーベル嬢とも子供のうちには何度か会ってる」
「そうなんだ」
なんだか妬ける、そう、エイドリアンに…。私も子供のうちからマリーベル嬢とお知り合いになりたかった!
「ちなみにキャスも会ってる。まぁ、マリーベル嬢のもてなしはイライザが担当してたからキャスはイライザの客だと思ってたみたいだけどな」
マリーベル嬢がニコッと笑う。
「同い年くらいの銀髪の綺麗な少年が女の子だったの、すごく残念で。銀髪の少年は初恋だったのでお父様に結婚したいって言ったら…、無理って言われてショックでしたわ」
えっと…。ジェリー殿下の事じゃないよね…?
「だから改めて、キャス様仲良くしてくださいませね」
「仲良きことは美しきかな、そうだ、ジェリー、エイドリアン、私も君たちのキャスリーン嬢争奪戦に参加するからね?」
エイドリアンもジェリー殿下も頭を抱えてる。
「言い出すと思った…」
ウエスト公爵が笑っている。
「こいつ本気だから。三人とも気をつけてな」
「叔父上、受けて立ちます」
「こっちも受けて立つ」
…謹んでお断りしたい、この三人。そもそも私に恋愛は荷が重い。
「ま、先にこの件だよな」
「ああ。西の山の瘴気も悪魔崇拝の成れの果てではあるしな」
「あの件の恨みも込みで悪魔崇拝は叩き潰す」
つまり王弟殿下の私怨もたっぷり混じってるのね。
10
あなたにおすすめの小説
それは思い出せない思い出
あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。
丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。
私の風呂敷は青いあいつのよりもちょっとだけいい
しろこねこ
ファンタジー
前世を思い出した15歳のリリィが風呂敷を発見する。その風呂敷は前世の記憶にある青いロボットのもつホニャララ風呂敷のようで、それよりもちょっとだけ高性能なやつだった。風呂敷を手にしたリリィが自由を手にする。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる