令嬢キャスリーンの困惑 【完結】

あくの

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赤毛の令嬢 6

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 「剣呑、剣呑」

嬉しそうに王弟殿下が言ってる。…楽しそうだなぁ。ノックの音と共にマリーベル様に似た見知った男性が入ってきた。

「レイ、来てくれたのか」

「マリーからお前の手紙を読ませられたからな。役に立ったか?」

「おう。メーガン男爵家に手をつけられるかもしれん」

やっぱり私たちは巻き込まれた脇役って感じ。主役は王弟殿下だな。悪役は陛下?…なんだろう陛下も巻き込まれた脇役(やや重要)って感じがする。
 エイドリアンに目を向ける。

「侯爵様と王弟殿下、もしかして仲良し?」

「もしかしなくても仲良し。二人で母上をとりあった仲。母上が父上一筋だったからお話にならなかったみたいだけど」

と小声で教えてくれる。

「ウエスト公爵も王弟殿下も未だによくうちに来てるよ。だから、マリーベル嬢とも子供のうちには何度か会ってる」

「そうなんだ」

なんだか妬ける、そう、エイドリアンに…。私も子供のうちからマリーベル嬢とお知り合いになりたかった!

「ちなみにキャスも会ってる。まぁ、マリーベル嬢のもてなしはイライザが担当してたからキャスはイライザの客だと思ってたみたいだけどな」

マリーベル嬢がニコッと笑う。

「同い年くらいの銀髪の綺麗な少年が女の子だったの、すごく残念で。銀髪の少年は初恋だったのでお父様に結婚したいって言ったら…、無理って言われてショックでしたわ」

えっと…。ジェリー殿下の事じゃないよね…?

「だから改めて、キャス様仲良くしてくださいませね」

「仲良きことは美しきかな、そうだ、ジェリー、エイドリアン、私も君たちのキャスリーン嬢争奪戦に参加するからね?」

エイドリアンもジェリー殿下も頭を抱えてる。

「言い出すと思った…」

ウエスト公爵が笑っている。

「こいつ本気だから。三人とも気をつけてな」

「叔父上、受けて立ちます」

「こっちも受けて立つ」

…謹んでお断りしたい、この三人。そもそも私に恋愛は荷が重い。

「ま、先にこの件だよな」

「ああ。西の山の瘴気も悪魔崇拝の成れの果てではあるしな」

「あの件の恨みも込みで悪魔崇拝は叩き潰す」

つまり王弟殿下の私怨もたっぷり混じってるのね。
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