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陰
飛び去るもの
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杏杏公主は地下深くの廟に向かう。
公主は氷の衣をまとい、背後に続く女官たちは雪の衣をまとっていた。
周囲の神官闇の衣をまといは深々と公主に伏礼をし、公主はまっすぐにその顔を廟の扉を向けていた。
扉には巨大な蝶の意匠が彫り込まれていた。
神官が扉を開く。蝶が二つに裂けていく。
扉の向こうに整然と並んだ楕円形の棺が鎮座していた。
棺の前で公主は粛々と祈りの言葉を紡ぐ。
背後で神官たちが鈴を鳴らし、その鈴の音に合わせて女官たちが舞い踊り始めた。
白い袖が翻る。
そして、すべての棺が縦に裂けた。
そして色とりどりの物が大きく広がってく。
それぞれ棺に蝶の羽が生えていく。
棺という蛹から蝶が羽化していく。
そして、杏杏公主は膝をついて体を倒す。
蝶が舞い飛んでいく。
すべての蝶が飛び去ったのち、公主は立ち上がりそして深々と一礼する。
女官たちもそれに倣う。
そして細かく振動する羽音が聞こえた。
振り返ると小さな蜂が複数飛んできた。
公主がもう一度廟の中を覗き込んだ。奥のほうに複数穴の開いた棺がある。
「生きているときから悪いものがついていたのか」
やれやれという風に公主は呟いた。
公主は氷の衣をまとい、背後に続く女官たちは雪の衣をまとっていた。
周囲の神官闇の衣をまといは深々と公主に伏礼をし、公主はまっすぐにその顔を廟の扉を向けていた。
扉には巨大な蝶の意匠が彫り込まれていた。
神官が扉を開く。蝶が二つに裂けていく。
扉の向こうに整然と並んだ楕円形の棺が鎮座していた。
棺の前で公主は粛々と祈りの言葉を紡ぐ。
背後で神官たちが鈴を鳴らし、その鈴の音に合わせて女官たちが舞い踊り始めた。
白い袖が翻る。
そして、すべての棺が縦に裂けた。
そして色とりどりの物が大きく広がってく。
それぞれ棺に蝶の羽が生えていく。
棺という蛹から蝶が羽化していく。
そして、杏杏公主は膝をついて体を倒す。
蝶が舞い飛んでいく。
すべての蝶が飛び去ったのち、公主は立ち上がりそして深々と一礼する。
女官たちもそれに倣う。
そして細かく振動する羽音が聞こえた。
振り返ると小さな蜂が複数飛んできた。
公主がもう一度廟の中を覗き込んだ。奥のほうに複数穴の開いた棺がある。
「生きているときから悪いものがついていたのか」
やれやれという風に公主は呟いた。
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