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京編
夏目との出会い
しおりを挟む「んっ……ここは……」
「気が付いたかのう」
シノが目を覚ますと良子が目の前で心配そうな目をしつつ自分を見ていた。
「良子さん?」
「ここはおそらく遊郭じゃけん……」
そこにカラクリ特有の油の臭いと金属音……それに合わさるように女性の化粧とツンと来るイカ臭い匂いにシノは思わず吐きそうになる。
「うぇ」
動こうとするが足を拘束されて動けないそれは良子もだ……
すると奥から話しかけてくる一人の少女….
「あんたらもここに連れてこられたの??」
「はい……あなたは????」
少女にそう聞くと少女はニヤリと答える。
「あたしは……」
――――――――――――
一方その頃 一行は遊郭にたどり着いた。
「綺麗だな…」
華やかな京の遊郭……一行は遊郭に魅了されていた。
「綺麗だな……」
ポケ~と眺める桃太郎横目にリツはこっそりと耳元で話す。
「この遊郭には瘴気が感じられますね……お気をつけてください」
「…そうだなリツ 俺も感じるよ」
二人はみんなに見つからないようにしていたがキヨミには誰と話しているのかわかる。
(……少しはあたいのほう向いて欲しいな)と思っていた。
「よしとりあえず聞き込みだ」
一行は遊郭の客や芸者に聞き込みをする事となり一旦別れた。
桃太郎はキヨミと共に芸者のフリをして逆に聞き込みをすると煙管を吹く銀髪褐色の男が声をかけた。
「よう何かお困りのようですね」
「あっえっと……ある人を探しておりまして……」
男は桃太郎に手を触れる「とりあえずあっちの茶屋でお話ししましょう」とにっこり微笑むがキヨミは男を怪しんでいた。
そして茶屋につくと男は身の上を話した。彼の名は夏目
銀次彼は小説家で主に恋愛小説などを書いておりその参考資料に遊郭に来ていた。
「ハイカラ人望録や吾輩は人妻である…日の国では知らない人はいない小説だよで私はその作者…今は資料を作るためにこの遊郭に来ています……」
「ふーん」
桃太郎は興味がなさそうに団子を食べていた。
「で君ら何か聞きたいことがあるらしいですね 私の知識内でなんでも答えますよ」
「じゃあ…この遊郭に共工という鬼がいるという噂があるらしいです……その鬼の居場所」
キヨミはそういうと夏目は答える。
「鬼?そうですね私も友人から聞きかじった程度ですが……あの遊楽亭というところの地下にいるという噂」
夏目が指を刺す方向には巨大なギラギラする御殿…前に戦った饕餮を思い出させる。
「鬼はみんな趣味が悪りぃんだな………だがこれで居場所はわかった……夏目にいちゃんありがとうな」
「旦那様素が出てきているよ!!」
桃太郎がそういうと夏目に金を払いキヨミと共にその場をさっていくが夏目はメモ帳を片手に桃太郎とキヨミの後ろをついていく…
――――――――――――――――
一方その頃 ある男が鬼の御殿に忍び込み……そこからある二つの刀を見つけ出した。
赤い鞘と白い鞘の美しい刀……
「やっと見つけました…吉備津彦命様の名刀白玉丸と紅月……あとはこれを長男様に届けなくては……」
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