モモタロウと七人の鬼

もちもちピノ

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最終編

覚醒桃太郎

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ついに真の黒幕である鬼の頭領の城の内部にたどり着いた桃太郎達。

「やい鬼出て来い!!」
桃太郎がそういうと端正な見た目の鬼が現れた。

「くくっ我が名は混沌 よくぞここまでたどり着いた 褒めてやろう」
「!旦那様!!」

キヨミが謎の術で宝石に封じられている。
「お前が鬼の頭領か!!キヨミを離せ!!」
「離すわけなかろう………」

 鬼――――混沌はいやらしくキヨミに触る。

「キヨミに触るんじゃねぇ!!」
 ブンと刀を振るうがすぐに避けられてしまう。

「さあ最後の戦いと行こうか桃太郎いや…………吉備家長男 吉備津彦桃太郎」

 混沌がそういうと後ろから触手のようなものが生え皆を襲う。

「「「「「「「「うわぁぁァァァ」」」」」」」」
「クソこの野郎」

 混沌はクスクスと笑う。
「さあとどめだ!!」
触手の複数が刃物となり桃太郎達に突き刺そうとした。

 宝石の中のキヨミは泣きながら祈る。
「お願い……………みんなを…………旦那様を助けて」
その瞬間パリンと宝石が割れキヨミの髪が黒く変化し
 雅な着物に包まれ触手達を消す。

「!!なに」

 桃太郎達は驚くが孫悟空はその姿を見るとあることを思い出した。

「そうか……………そういうことか…………」
「なんのことですか??」
 東仙は孫悟空に聞く。

「つまりだな………………キヨミの一族は…………月の民の子孫……竹取族」

 混沌が困惑するとキヨミは光の力を使い邪気を祓われ動けなくなる。

「今です 旦那様!!」

 その声を聞き桃太郎は混沌の首を刎ねる。

「我が人生………………不覚」

 最後の鬼の首を刎ねた。

「いやった!これで鬼は全部たおした!おい仏見ているか!!」

 パァーと明るくなると仏が姿を現す。
「よくぞやったぞ桃太郎 これで世の中 世の中よねか」
仏はバグった喋り方をしたかと思うとプツンと糸が切れたかのように動かなくなる。

「なんだ??」
 そのとき金色に輝く少女が降り立つ。

「よくぞやりましたモモタロウでももう用済みです」
少女がそういうと光り輝く閃光が桃太郎に襲いかかる。


「やめて!!!!!!」

 
ぱしゅんと胸を撃ち抜かれたキヨミ。
 

 キヨミが自分を庇って死んでしまった…………
 
「キヨミ……キヨミ」
キヨミの亡骸を抱きしめる桃太郎は憎しみの目を少女に向ける。

「くっ!!良くも良くも……………」

強い憎しみと怒りに満ち溢れたその心は闇に落ちる。

「ダメです!桃太郎様!」
 
 東仙が静止するが桃太郎は悲しみに溢れ我を忘れてしまう。

「オラァァァァ」
 少女はニヤリと笑うと桃太郎の両腕を撃ち抜いた。

「!!」
 刀を持った腕が宙を舞う。

「桃太郎!!ちくしょう如意棒!」
 孫悟空が如意棒を振るうが全く歯が立たない。

 他の仲間も攻撃するが無傷……………


「きゃはきゃは」

 ぼろぼろの一行を見て笑う少女。

「なんなんだよこいつ……………………お前一体なんなんだよ」

 と少女に聞くと少女は真顔になり堪える。

「ん~君らの脳でわかりやすくいうと異世界の神かな??ぼくのお遊びに付き合ってくれてありがとう……でももうお片付けの時間だねここでみんなを認めて殺しちゃうね♡」

 その瞬間触手が現れ桃太郎達を縛り上げる。

「じゃあね」

 そして複数の刃に切り刻まれ床が血に塗れる。

「やっぱりお片付けの苦手だな…」と立ち去ろうとしたその瞬間少女の腕を飛ばした1人の侍。

「……ん?」
「はぁはぁ」

 侍ヨシツネは刀を向けながら睨みつける。

「…………だからゲームはおしまいだって言ったで……」

 その時後ろから走る男………………桃太郎が首を切ろうとしたがざくりと利き腕の右腕を切られてしまった。

「ぐぁぁぁ」
「後ろを狙うなんて卑怯だよ バカな侍」

 ヨシツネの怒りは頂点に達する。

「!!桃太郎様……………くっおりゃァァ」
「ほい」

 ザシュ ヨシツネの両足の太ももを貫き痛みに悶える。

「さて片付けしないとな…………」

 ひゅろーひゅろーという笛の音が聞こえた。

「えっなにこの音」

 その音がする時十二個の玉が桃太郎の中に吸収されやがて黒い甲冑に身を包む。

「!!」

 甲冑に身を包んだ桃太郎はそのまま刀を拾いあげ、
ゆっくりと歩いた後ザシュと首を刎ねた。

「油断した…………」

 ゴロンと床に落ち光となった。

 その瞬間あたりが黄金に包まれ穢れた大地が緑が生い茂り、暴れていた妖怪達は消え失せた。

 桃太郎は立ち尽くすとキヨミが起き上がる。
 
「旦那様??」
「キヨミ!!無事か?」

 キヨミは目を見開いた。

「えっあたいはなんとも」
 そういうと桃太郎は安堵したように抱きしめる。

その光景を皆はニヤニヤしつつ見ているのだった。

「!!お前ら………………」

 と言いかけたが自身も思わず笑ってしまった。

「あははは」


 その時リツの声がみんなに聞こえた

[桃太郎とみんなお疲れ様]
「リツ!」
ふわふわと浮かんでいるが徐々に半透明になっている
「どうしたんだよ体が」
リツは涙を流しながらこう答えた。

[もう私の役目はもうおしまいみたいね]
 少しづつ透明になっていくリツに桃太郎は真剣な顔で伝えた。

「リツ 最初ツッコミウザくてお節介な奴だなって思っていたけど………………いつもそばにいてくれてありがとう………………またな」

 桃太郎は涙を堪え笑顔で手を振る。

「うんまたね」

 パンとリツは消えた。

「……………………」
 
 桃太郎はその場に蹲りしばらく泣いているとキヨミが優しく寄り添い抱きしめる。

 
 

 
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