イマジンコード・オーバー・ザ・シンギュラリティ~少年は幻想魔剣の夢を見るか~

儀仗空論・紙一重

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3.GAMESTART

こんなチームで本当に大丈夫なのか

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『――チームバトル、ランク53位、“メルヘン・ポップカラー・ハロウィンモンスタァ・パーティナヰト・ゴブリンズ”vsランク100位、“S.A.U.T’S”、ゲームスタート!』

「つーか、“S.A.U.T’S”って何だよ、ネーミングセンスゼロかよ、誰だよ、考えたやつ」

「……オレだ。悪かったな、アハルギ」

「はぇッ!? い、いや、そうだな、慣れちまえば案外悪くないかもな」

「メグリ殿、このイチャイチャしてるのは何なのだ?」

「知らない!」

「ちょ、今は静かに、メグリさん!」

(おほほ、男色は堪らんのぉ)

 ゲーム開始のコールが盛大に鳴り響く中、オレ達4人は荒廃した街並みを模して崩れかけたビルの片隅に隠れ潜む。

「あ、そうだ、今度はチームのユニフォーム作らない?」

「お、いいでござるな! こう、影に忍ぶ感じのやつで」

「やだよ、今どき流行らねえってユニフォームとか」

「今はそんなことはどうでもいいんだよ、てめえら!」

 アハルギの言う通り、確かに各々好き勝手な服装でこのゲームに馳せ参じているせいか、なんかまとまりは全然ないけど、今はどうでもいい。

 メグリはオーバーサイズの黒いパーカーに白い太ももが眩しいショートパンツの、街にでも遊びに行くんですかってくらいいたってラフなスタイルだし。

 ほのかは完全に外殻ファッションを履き違えて、黒いバニーガールっつーとんでもねえ恰好だし。そのえげつないピンヒールでちゃんと走れんのか?

「ルーキーがふたりいるからな、念のためにもう一度確認しておくぞ、」

 今は重苦しい鋼の鎧みたいな金属外骨格のアハルギが面倒臭そうにため息を吐き出すけど、案外ノリノリにも見える辺り、生粋のリーダー気質なんだろうな。

 こうなると何でも説明してくれるアハルギが頼もしく思えるな。持つべきものは友だな。あの時勝っといて良かった、マジで。

「ルールは4対4のチーム戦、フィールドは市街戦仕様、相手チームのリーダーを倒すか、事前に開示されているフラッグを破壊したチームの勝利。……で、そこのマヌケ面共……と、ついでにメグリさんも理解できたか?」

「お、おう、任せろ?」

(うふふ、とにかく敵を殺せばいいのじゃろ?)

「うむ! 完全に理解した!」

「……俺、コイツらと組むのやっぱ不安になってきた」

「まあまあ、新人っぽくていいじゃん。ワタシ達だってチーム戦って初めましてでしょ」

 そして、残念ながら今回のチームリーダーはオレだ。

 結局オレ達の聖遺物にチームワークのへったくれもないことが判明した時点で、ランカーであるメグリとアハルギのサポートをオレとほのかが担当する、そういう作戦になった。

 オレとほのかの聖遺物は形は違えど性質としては、なんでも切れる近接武器、という点では共通していた。……今のところは。(いひひ、そう、今のところは、な)

 小回りが利くほのかが切り込んでアハルギが攻める。

 攻撃向きじゃないメグリが後方支援。それをオレがサポートしつつ相手から隠れる。

 今回の作戦はそんな感じだ。

「ルーキー狩りなんてするやつらだ、どうせロクなチームじゃねぇだろ」

「まあ、そういう“良くない”噂は聞くけどね、ワタシ達は正々堂々戦いましょう」

「健闘を祈るぞ、ルジネ殿、メグリ殿をしっかりお守りするのだぞ」

「わかってるよ」

「よし、行くぞ、ほのかちゃん!」

「前々から言ってるが、我のことはコードネームで呼んでくれ!」

 ほのかを先頭に敵陣のフラッグへと突っ込みでいくふたりを眺めながら。

「なあ、この剣引き抜く時めちゃくちゃ死にそうになるんだけど、聖遺物ってそういうもんなの? 何とかなんないの?」

(うふふ、知らぬ)

「いいえ、絶対そんなことないわよ?」

「……何なんだよ、マジ……ッ!?」

 悪態と共にため息を吐き出そうとして。

 しかし、それは叶わず、不本意に飲み込むしかなくなった。

 突然、ぎしりと。

「な、に……!? もう、攻撃……か!?」

 身体が動かない。自由が利かない。

 思わず膝をつく。このまま倒れてしまいそうになるのを必死に堪える。

 アハルギと戦ったときは違う、とんでもない重量が身体にのしかかっている不自由ではなく。

 身体の内側から何かにぎちぎちに縛られている。

 そんなぎこちない拘束。

 どこから? どうしてここがバレた? この攻撃はなんだ?

「メグリ、大丈夫か!?」

「ワタシ達の位置が捕捉されてる! 移動しなきゃ!」

「けど、フラッグが」

「大丈夫、ワタシがたどり着けなくしてあげるから」

 メグリもこの攻撃を受けているようだけど、さすがに上位ランカーだ。

 メグリの魔眼がカチカチと動く。

半ばパニック状態のオレとは違って、動けないながらも冷静にこの状況を分析しようとしている。

(おやおや、これは呪術の真似事か? 面白いの!)

「面、白くねえ、よ……! はや、く、何とか、しろ!」

(無理じゃな。これが呪術ならその大元を叩かねばならぬ。いひひ、そんなことよりも、主がまだその身体に縛られておるとは。わらわはそっちの方が予想外じゃ)

「クソ……ッ」

 こうしている間に、聖遺物も未だに具現化していないオレ達に何者かが近づいて来てきている。

 完全に油断した、死の恐怖なんて忘れて魔剣を引き抜いておけばよかった。

「な、なあ、メグリ、相手の聖遺物に呪術って心当たりはないか?」

「呪術? そっか、なるほど。ええ、それならこの攻撃はたぶん、魔女、ターシャよ。呪術的な遠距離攻撃ね」

 さすがメグリ、事前調査も抜かりない。

「だけど、魔女による呪術攻撃ならやっぱりワタシ達の位置を捕捉できていなきゃおかしいわ。近くに斥候がいるはずよ」

 ここは崩壊した建物の隙間で見つけた拓けた場所だ。弱い木漏れ日が差し込むなんてことない空き地。

 あえてメグリの聖遺物を具現化させず、ここに敵を誘い込む。それから敵を叩く。

 それこそ、ずぶの素人のオレ達が考えた戦略。

 ……のはずだった。

 素人だらけのチームだからこそ敵がすぐ見つかるようにここを選んだ。ここなら怪しいものならすぐに見つけられるはずなのに。

 だけど、どこをどう見たってオレ達の周りにはそんなものはいない。

 存在しているのは、瓦礫の山とそれが作り出すささやかな影だけだ。

 クソ、遠距離攻撃か。

 これじゃあ、そんな攻撃手段なんて持ち合わせていないオレ達じゃあただのフラッグと変わらない。対応できそうなのはアハルギの聖遺物くらいだ。

 なんて不甲斐ない。

 リーダーであるはずのオレが真っ先に攻撃を喰らってしまった。

 オレはメグリを守る騎士だったはずなのに。

(魔女、魔女か。あはは、魔女はわらわの大好物じゃ。特に幼い子供、そう、初潮を迎えていない処女の魔女はいいぞ。肉は柔らかく雑味がない。魔女狩り、とは良い時代だったのぉ)

「……気持ち悪りぃ自分語りはやめろ」

(うふふ、魔女狩りとは名ばかり、わらわが喰ろうたのはただの人間じゃった。本物の魔女は毒と悪魔の精液まみれで不味い)

 アウラの言葉はこの状況を打破するための何のヒントにもなり得ない。ぎりぎりと息苦しく縛り上げられている心臓を、追い打ちをかけるように不快に震わせる戯言に耳を傾けている暇はない。

「唯一の救いは、魔女の呪いは人間にしか効果が無いってことね」

「良かった、オレ、まだ人間だった」

「何言ってるの?」

「こっちの話だ」

(そう、主はまだ人間じゃ。そんな皮膚剥ぎ取ってしまえば、この呪いなぞ他愛もないというのに)

「やだね、そんなことしたらイケメンが台無しだろうが」

(いひひえへへ、確かに、おほほうふふ)

「笑いすぎやろがい!」

 こんな状況でジョークなんて言ってる場合じゃねぇ。ただただオレだけが余計にイラついただけだ。

 そう、今は。

「今はフラッグよりルジネが捕まる方がまずいわ」

 メグリの言う通り。

 動けないオレはただの的だ。リーダーであるオレがやられるわけにはいかない。どこかに身を潜めなければ。

「だけど、どうやって」

「仕方ない、ヤるか」

 なんかその言い方不穏なんだが?

 ふぅっと深呼吸するメグリは、おもむろにオーバーサイズの青いパーカーを……脱ぎ捨てる!?

「ちょ、おま、ヤる、って、マジにヤる……」

「ファンタズム・セットアップーー、」

 それはメグリらしくない静かな詠唱。あ、そうですよね。なんかすいません。

 形のいいおへそと眩いばかりの真っ白なおなかがちらりと見えて、瞬間で視線を逸らすけど……慎ましやかな膨らみを覆うのは、あ、黒のスポーツブラか。全くもって色気のないそれに逆に安堵したのは何でだろう。

(案外ウブよな、主は)

「う、うるせぇ」

 メグリが戦う姿を想像できない。

 今どき紙の本なんかが好きな少しお節介焼きの幼なじみ。

 それだけの存在だったのに。

 今、目の前で青白い魔力光に包まれるメグリがどこか遠くの存在に感じられて。

 こんなことになるなら、もっと【イマジンコード】を、メグリの活躍を見ておけばよかった。

 メグリ、お前、めちゃくちゃすげーんじゃん。



「ーーアリス・イン・ワンダーランド」



 姿を現したメグリの服装は水色のエプロンドレスに変わっていた。小さな女の子が着るようなフリフリのドレスがメグリには絶望的に似合ってしまう。

 スカイブルーのド派手な髪の色だけがその服装と似合っていないのはメグリのささやかな抵抗だろうか。

 メグリはそのまま倒れ込むように、自身の後ろに現れた女王様にこそふさわしいきらびやかな装飾が施された豪華な椅子にぺたんと座る。

 すると、どこからともなく蛇のような滑らかな動きでじゃらじゃらと鎖が鳴り、そのままメグリの両手両足に絡み付く。

 そして。

「何かを追うには穴の中、少し動けばもう迷路」

 この崩壊した街並みが。 

 まるで、おとぎ話に囚われたみたいだ。

 うねる木々の森、マーブル模様の空、小さな小さな家、ぐちゃぐちゃの甘ったるいテーブル、それらが全部ごちゃ混ぜになったような風景。

 あまりにもナンセンス。

 こんなのは魔法か、はたまた、熱にうなされた子どもの見る夢だ。きっと悪夢に違いない。

「はは……、すげーや」

 メグリを拘束する鎖がうねり、頭の上に大きな王冠を載せる。

 囚われたのはおとぎ話か。

 それとも、メグリの方か。

 お姫さまにも勇者にも、魔法使いや女王、それに意地悪な継母にだってなれる、そんな“ワタシのための物語”に閉じ込められた女の子。

 メグリは頭いいし、いつも能天気だけど。

 もしかしたらその闇はオレが思っているより深いのかもしれない。そっとしておこう。

「つーか、お前、いつもあんなことしてたのか。なんつーか、幼なじみとしてはちょっと複雑な気分だわ」

「し、してないから! ワタシの魔力出力機能は肌にあるの! ちょっと脱ぐのは本気出すときだけ! 今回が初めて!」

「あ、良かった。幼なじみがいつの間にか露出狂になってたとかリアルじゃ信じられんからな」

「そんなことより、ルジネは急いでふたりと合流して。そして、その呪いをなんとかして」

「お、おいッ!」

「気を付けて、きっとターシャの近くに護衛がいる。あと、たぶん、ふたりはもう戦闘に突入してるわ」

 メグリが囚われている豪華な玉座の後ろからトランプの兵隊がぞろぞろ出てくる。

 そいつらは、そのペラペラの身体のどこにそんな力があるのか、軽々しくオレの身体を持ち上げる。

「メ、メグリ……!」

 トランプごときに抵抗すらできやしないオレは遠ざかっていくメグリに対してせめて何かを叫ぼうとした。

 だけど、まるで生きているかのように蠢く地面と深くなっていく森に阻まれてしまった。



***********************



「……吸血鬼ね。どうしてこんなところまで来れたのかしら?」

「私の聖遺物は、ドラキュラ伯爵。身体を巡るこの貴き血を操ることこそが影へと溶け込むことのできる私の力なのですよ」

 あたかも女王陛下にするように恭しくお辞儀をする、痩せぎすで青白い肌に黒いスーツの男。

 まるで、吸血鬼そのものだ。

「ワタシ達のリーダー逃げちゃったよ? 追わないの?」

「ええ、どちらでも変わりませんから。あれを追おうが貴女を倒してフラッグを壊そうが」

 囚われの少女と自身を覆うようにみるみる深くなっていくパステルカラーのおとぎ話をつまらなさそうに見上げながら。

 吸血鬼はぬめる機械油のような黒い翼をバサリと広げる。

「ああ、なんと情けないことか、ナイトはクイーンを置いて逃げ出してしまったのですか」

「残念だけど、ナイトはワタシの方なの」
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