地球から10億光年離れた恒星でアルバイトを始めた結果

第1話 休憩

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数日して出発の日になった。俺は会社の前で、皆んなと別れの挨拶をする。

「皆さん、今までお世話になりました！」

「おう、元気で頑張れよ！」

「はい！」

「困ったことがあれば、いつでも連絡してきてくれ。力になるぞ」

「ありがとうございます！」

俺は感謝の言葉を伝えながら、一人ひとり握手を交わしていく。

「カグラ先輩、本当に色々と教えていただいて、ありがとうございました！ カグラ先輩みたいに立派な大人になれるように、これからも頑張っていきますね」

「そうか……お前ならきっとなれるさ。応援しているからな」

カグラは優しい表情で、俺の頭を撫でてくる。俺はそれが恥ずかしかったが、同時に心地よかった。

「それでは皆さん、行ってまいります！」

俺は皆んなに見送られながら、宇宙へと飛び立った。目的地は10億光年先の別銀河なので、到着する頃には俺は生きてないし実際に働くのは俺のクローンだけどね。まあ、それでも構わない。俺は宇宙船の中で自由気ままに過ごしていれば良いだけだし。