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第五話 対局
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「なあ、このあたりで武器がやり取りされている場所はないか?」
サンリはこの辺りのことについては詳しいはずだ。そう疑問を投げかけてみるとサンリはきょとん、としながらも
「うーん。ここら辺だと大通りの武器屋さんかな。あと、本当に噂でしかないんだけど闇商人っていう人が常人には扱えないような規格外の武器を扱っているとかなんとか・・・。」
「「それだ!!」」
思わず二人で声を合わせてしまった。やはりサンリに聞いておいてよかった。
「どうしたの?二人でそんな声を合わせて。」
「実は・・・」
事情を説明するとサンリは
「え!?本当!?大変じゃない!今すぐにも行ってらっしゃい。闇商人の武器は一部の冒険者に需要があるらしくて、良い武器だったら直ぐに売れちゃうらしいから早く行かなきゃ!」
そう言ってくれた。これは急がなきゃならなそうだ。特注品のビックアックスなんて誰もが欲しい者だろうからな。
気持ちはリュータも同じなようだ。
目を合わせて行こう、そう言った。
即座に朝飯を食べ、直ぐに先ほどの広場へと戻った。大体闇商人がいそうなところなんて限られている。おそらくあそこだ。
そうしてリュータを連れて広場の近くの裏小路へと向かった。
「おい、こんなところに本当に闇商人なんているのか?こんな場所じゃ、商売なんてできないと思うが、、。」
「よく考えてみろ。闇の商人なんてやっている奴が武器の調達なんて危険な仕事をすると思うか?絶対に下請けの雑魚がいる。そいつらを叩けば良いんだ。どうせ日が沈んでいる頃に盗られただろうから、まだそいつらが持っているはずだ。今直ぐ向かうぞ。」
そういいながら奥へと進む。裏道なので光が差す量が少ない。段々と辺りが薄暗くなってきた。
「ドウキ、何か影が見えるぞ?」
どうやらビンゴのようだ。さあ、奪い返しにいくぞ。俺たちの武器を盗んだことが運の尽きだ。
「行くぞ。リュータ。」
「おう。ドウキ。」
その影も俺たちの存在に気付いたようだ。群れていた奴らが一斉にこっちを向き、リーダーのような奴が口を開いた。その横にはビックアックスを持っているやつもいる。
「こんな場所まで来るなんて。誰だ?てめえらは。」
そいつはかなり小さいやつで、単純にいうとガキだ。こんなやつが盗みを働いているのか。だが何があったかは知らんが、ガキだからって容赦はしない。完膚なきまでにとっちめてやる。
「お前ら。俺のビックアックスを知らねえか?そう。お前が手に持っている奴のことだ!」
リュータはかなり憤っていて、がむしゃらにガキどもに突っ込んでいった。
「おい待て、、!そいつらは武器を持っているんだぞ!?」
しかも奴らの武器はダガーだ。どんなものが仕込まれているかもわからない。脳死で突っ込むのはあまりにも危険だ。
「待つわけねえだろ!目の前にビックアックスがあるんだ。直ぐに取り返してやる、、ぐあっ!?」
見事に奴らの攻撃を受けた。だが、さすがの冒険者だ。下手したら死ぬ攻撃も盾で防いだ。しかし
「リュータ!後ろだ!後ろを見ろ!!」
「ッ!?」
シュッ。そんな音を立ててもろに背後からの攻撃を受けた。くそっ!多人数戦だとこれがどうにも厄介だ。特にこんなに狭い場所ではどうしても一人じゃ攻撃を捌ききれない。
「リュータ!直ぐに援護に、、、!?」
「おい。何よそ見してんだ。お前の相手は俺だぞ?」
ザシュッ。
くっ。音もなく忍び寄られていたようだ。不覚にも、俺も斬られてしまった。少し切られた場所からは異臭が漂っている。
「クソッ。なんだよこれ!」
「なんだって?これは毒さ。遅効性で段々と体が動かなくなってしまう。俺たちからビックアックスを取り返せると思ったか?残念だったな。お前はここで死ぬんだよ。」
最悪だ!相手はこの狭い場所に慣れている。しかも相手に音もなく近づけるなんて、強すぎる能力すら持っている。どうやって勝てば良いのだろうか、、?
少し離れた場所でリュータが戦っている音が聞こえる。しかし、盾しか持っていないため防戦一方だ。
今直ぐにもあいつを助けに行かなきゃならねえっていうのに、、!
だが、今は目の前のこいつに集中だ。俺が死んだらリュータの生き筋が確実になくなる。気を引き締めるぞ。
相手はダガーだ。俺の短剣の間合いとほぼ同じだから少なくとも差し合うことはできそうだ。
先ずは近づいて斬ろうとしてみる。しかし当然防がれてしまう。何度も打つ!打つ!打つ!そうすれば力の強い俺ならいつか崩せる!
キンッ。キンッ。
何度も武器の刃同士がぶつかり合う音が響く。
そろそろ疲弊してきた頃だろう。そう思った次の瞬間、相手がよろけた!
今だ!ガキンッ先ほどよりも鈍い音が鳴って相手の刃と競った。これはいける!グググっと押し込むと相手がきつそうな表情を浮かべた。
しかしその瞬間左足に激痛が走った。それと同時に相手がニヤッと嗤う。
「おいおい。俺が一人で戦うとでも?その足についているのは商人から買った劇薬だ。相当な痛みだろう?」
しまった!どうやら敵の味方に妨害をされたらしい。ふと目を流すと左足は少し腐敗し、動かすだけでもとても痛い。
これは終わったな。ここまでされたら勝ち目がない。そもそもの体が動かないのではな。
段々と相手が近づいてくる。
「さあ。どうやっていたぶってやろうか?」
サンリはこの辺りのことについては詳しいはずだ。そう疑問を投げかけてみるとサンリはきょとん、としながらも
「うーん。ここら辺だと大通りの武器屋さんかな。あと、本当に噂でしかないんだけど闇商人っていう人が常人には扱えないような規格外の武器を扱っているとかなんとか・・・。」
「「それだ!!」」
思わず二人で声を合わせてしまった。やはりサンリに聞いておいてよかった。
「どうしたの?二人でそんな声を合わせて。」
「実は・・・」
事情を説明するとサンリは
「え!?本当!?大変じゃない!今すぐにも行ってらっしゃい。闇商人の武器は一部の冒険者に需要があるらしくて、良い武器だったら直ぐに売れちゃうらしいから早く行かなきゃ!」
そう言ってくれた。これは急がなきゃならなそうだ。特注品のビックアックスなんて誰もが欲しい者だろうからな。
気持ちはリュータも同じなようだ。
目を合わせて行こう、そう言った。
即座に朝飯を食べ、直ぐに先ほどの広場へと戻った。大体闇商人がいそうなところなんて限られている。おそらくあそこだ。
そうしてリュータを連れて広場の近くの裏小路へと向かった。
「おい、こんなところに本当に闇商人なんているのか?こんな場所じゃ、商売なんてできないと思うが、、。」
「よく考えてみろ。闇の商人なんてやっている奴が武器の調達なんて危険な仕事をすると思うか?絶対に下請けの雑魚がいる。そいつらを叩けば良いんだ。どうせ日が沈んでいる頃に盗られただろうから、まだそいつらが持っているはずだ。今直ぐ向かうぞ。」
そういいながら奥へと進む。裏道なので光が差す量が少ない。段々と辺りが薄暗くなってきた。
「ドウキ、何か影が見えるぞ?」
どうやらビンゴのようだ。さあ、奪い返しにいくぞ。俺たちの武器を盗んだことが運の尽きだ。
「行くぞ。リュータ。」
「おう。ドウキ。」
その影も俺たちの存在に気付いたようだ。群れていた奴らが一斉にこっちを向き、リーダーのような奴が口を開いた。その横にはビックアックスを持っているやつもいる。
「こんな場所まで来るなんて。誰だ?てめえらは。」
そいつはかなり小さいやつで、単純にいうとガキだ。こんなやつが盗みを働いているのか。だが何があったかは知らんが、ガキだからって容赦はしない。完膚なきまでにとっちめてやる。
「お前ら。俺のビックアックスを知らねえか?そう。お前が手に持っている奴のことだ!」
リュータはかなり憤っていて、がむしゃらにガキどもに突っ込んでいった。
「おい待て、、!そいつらは武器を持っているんだぞ!?」
しかも奴らの武器はダガーだ。どんなものが仕込まれているかもわからない。脳死で突っ込むのはあまりにも危険だ。
「待つわけねえだろ!目の前にビックアックスがあるんだ。直ぐに取り返してやる、、ぐあっ!?」
見事に奴らの攻撃を受けた。だが、さすがの冒険者だ。下手したら死ぬ攻撃も盾で防いだ。しかし
「リュータ!後ろだ!後ろを見ろ!!」
「ッ!?」
シュッ。そんな音を立ててもろに背後からの攻撃を受けた。くそっ!多人数戦だとこれがどうにも厄介だ。特にこんなに狭い場所ではどうしても一人じゃ攻撃を捌ききれない。
「リュータ!直ぐに援護に、、、!?」
「おい。何よそ見してんだ。お前の相手は俺だぞ?」
ザシュッ。
くっ。音もなく忍び寄られていたようだ。不覚にも、俺も斬られてしまった。少し切られた場所からは異臭が漂っている。
「クソッ。なんだよこれ!」
「なんだって?これは毒さ。遅効性で段々と体が動かなくなってしまう。俺たちからビックアックスを取り返せると思ったか?残念だったな。お前はここで死ぬんだよ。」
最悪だ!相手はこの狭い場所に慣れている。しかも相手に音もなく近づけるなんて、強すぎる能力すら持っている。どうやって勝てば良いのだろうか、、?
少し離れた場所でリュータが戦っている音が聞こえる。しかし、盾しか持っていないため防戦一方だ。
今直ぐにもあいつを助けに行かなきゃならねえっていうのに、、!
だが、今は目の前のこいつに集中だ。俺が死んだらリュータの生き筋が確実になくなる。気を引き締めるぞ。
相手はダガーだ。俺の短剣の間合いとほぼ同じだから少なくとも差し合うことはできそうだ。
先ずは近づいて斬ろうとしてみる。しかし当然防がれてしまう。何度も打つ!打つ!打つ!そうすれば力の強い俺ならいつか崩せる!
キンッ。キンッ。
何度も武器の刃同士がぶつかり合う音が響く。
そろそろ疲弊してきた頃だろう。そう思った次の瞬間、相手がよろけた!
今だ!ガキンッ先ほどよりも鈍い音が鳴って相手の刃と競った。これはいける!グググっと押し込むと相手がきつそうな表情を浮かべた。
しかしその瞬間左足に激痛が走った。それと同時に相手がニヤッと嗤う。
「おいおい。俺が一人で戦うとでも?その足についているのは商人から買った劇薬だ。相当な痛みだろう?」
しまった!どうやら敵の味方に妨害をされたらしい。ふと目を流すと左足は少し腐敗し、動かすだけでもとても痛い。
これは終わったな。ここまでされたら勝ち目がない。そもそもの体が動かないのではな。
段々と相手が近づいてくる。
「さあ。どうやっていたぶってやろうか?」
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