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第十六話 4人の戦い方
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☀️
そんなことがあったなんて驚いたな。
カイルはもっと冷酷な奴だと思っていた。だが、人間蓋を開けてみればいろんなものが見えるものだな。
「あっ!あれドウキの家じゃない?」
そろそろ俺の家に着く。サンリも気がついたらしい。
俺は足早にソウルスレイブを家から回収して、再び歩き出した。
そういえば、サンリと2人きりで歩くのは久しぶりかもしれない。モンスターを討伐して、また暇になったら2人でどこかに行くのも良いかも知れないな。
歩いて行くうちに城門が見えてきた。
中に入るとリュータとカイルが意気投合していた。お互い戦法について話していたらしい。
かなり熱く語り合っている。この調子だと俺は入る隙がないな。まあ、この2人が仲良くなって良かった。
「じゃあ4人集まったことだ。早速行こう。」
そう言って4人で城門を抜けた。
だだっ広い大地は前回ここにきた時と同じだ。
歩いて行くと前回俺がモンスターに襲われた場所に着いた。
もう少し歩くと、奴らにも気づかれて囲まれてしまうだろう。そうなる前に説明を済ましておこう。
「もう少しでモンスターの生息地だ。今から一人ずつ進んで他の仲間に戦い方を見てもらう。 あまりにも危険な状況になったら助けに行くが、基本は各々の好きな戦い方をしてくれ。」
「了解。カイルやサンリがどんな戦いを見せてくれるか楽しみだぜ。」とリュータ。
「分かった~。私も足手纏いにならないよう頑張るね!」とサンリ。
「せっかくの体を動かすチャンスだ。思い切りやらせてもらうぜ。」とカイル。
それぞれ準備は万端のようだ。じゃあ始めるとしよう。
「では、俺から行く。」
そう言って俺は前に進む。こうやって他の人に見られて戦うなんて新鮮だな。
ドッドッドッ!
早くもモンスター共が集まってきたようだ。じゃあ、やるか!
そうしてソウルスレイブを手に取る。
久しぶりに感じる、重い剣の感触。楽しみだ。
今回は前のように丘がない、平野で戦うことになるのだが、どうするか。
考えているうちに陣形をモンスターに組まれた。今回は前回と違い、8体いる。それらは4方向に2体ずつ分かれている。おそらく時間差で攻撃してくるのだろう。
ドッドッドっ!
音が大きくなる。距離が縮まってきた。
再度剣を握りしめて、モンスターに距離を詰める。まずは正面だ。
「うおおおぉおお!」
モンスターに対してまっすぐ突進した。そして正面から突き刺さったソウルスレイヴはモンスターの息の根を確実に止める。まずは1匹。
続いて右後ろ、左後ろ、真後ろから音が聞こえる。流石の連携で同時に攻めてきた。
しかしそれが仇となったな。
ソウルスレイヴを地面に突き刺し、高跳びの要領で後ろに大きく飛ぶ。そのまま激突した3匹を横降りで斬る。
所詮はモンスター。予想外の攻撃には対応できないのだろう。
また音が大きくなる。今度は4方向同時だ。奴らは先程の攻撃を見ている。同じ搦手は通用しないだろう。
力をかけやすい構えをとる。まだだ。まだ引きつけるぞ。
「・・・今だッ!」
思い切り力を解き放ち、全方向に切り放つ。当然奴らは避けられずに真っ二つになった。
・・・ふぅ。とりあえずは勝利だ。単純な力ではリュータやカイルに敵わないが俺には戦略という武器がある。これならどんなモンスターにも勝てるかもしれないな。
「ドウキ、終わったか。じゃあ今度は俺だっ!」
そう勢いよくリュータが飛び出して行った。俺が戦っているのを見ていてもたってもいられなくなったようだな。
「うおおぉおおおおおッ!!」
さて、リュータはどうやって戦うのだろう。今の所モンスターに突っ込んでいっているようにしか見えないが。
「まずは1匹ッ!」
ドォォン!という音が鳴ってモンスターの頭が割れた。モンスターは地面にめり込み、穴が空いた。
流石に力技すぎんだろ・・・。そう思ったが、
次々とモンスターが穴にはまっていく。そうして抜け出せなくなったヤツを1匹づつ潰していく。
そうして8匹はいとも容易く倒されてしまった。
「リュータ。お前がこんなことをするなんてな。」
「ああ!俺だってお前に負けたときから何も成長していないわけないだろ?お前みたいに戦略を練っていたんだ!まだドウキには及ばないけどな!」
そうか。ただの力だけ押し付ける戦い方はやめたのか。少し意外だが、嬉しい気持ちもある。これで戦略の幅が広がりそうだな。
次はカイルだ。
「カイル。行けるか?」
「ああ。すぐに終わらせてやるよ。」
そういってモンスター達の中心に行った。
余裕綽々の様子だがさて、どんな闘いを見せてくれるのか、、、!?
ビュンッ!
そんな音を立てて風をきったカイルの短剣は、正確に8匹のモンスターの眉間を射抜いた。
声すら上げさせずに8匹のモンスターを瞬殺するとは・・・。俺たちの戦いがチャチに見えるほどに凄まじい。
本当にカイルが仲間になってよかった。もし敵として対峙したら間違いなく勝てない。
「カイル~。次は私だよ!危ないからそこをどいて~!」
サンリの呑気な声が聞こえる。それと同時にカイルがビクッとして遠くに離れていった。そういえばカイルはサンリの魔法を見ているのだったな。しかしそこまで怖がるほどか?
タッタッタッとサンリが8匹のネズミを引き連れて走っていく。この絵だけ見るとかなりシュールだ。
かなり離れたところで止まる。そうか、サンリは纏めて魔法で仕留めるつもりなんだな。
「いっくよ~!」
ゴゴゴゴゴ
地面が震える。俺はそこまで大きい魔法は見たことないのだがこんなものなのだろうか?
ドオオオォォォオオオオンっ!
!!!????
はぁぁぁぁあああ!?
サンリはモンスターを倒すどころか地面を抉り取るほどの魔法を撃った。
遠くのカイルを見ると苦笑いだ。俺たちは目を丸くして驚いたのだが。
「ごめ~ん!少しやりすぎちゃった!・・ってあれ?どうしたの?そんな顔して。」
「いやいやいや!なんであんな魔法打てるんだよ!兵器レベルじゃないか!」
「う~ん。まあ練習してたら上手くなってきちゃって・・・!」
「練習してたら、だと?あれを撃つためにどんだけ練習したというんだ!?」
珍しくリュータが早口になっている。それはそうか。あんなもの見せられたらな。
もしかするとカイルよりサンリの方が危険なのかもしれない・・・・。
そんなことがあったなんて驚いたな。
カイルはもっと冷酷な奴だと思っていた。だが、人間蓋を開けてみればいろんなものが見えるものだな。
「あっ!あれドウキの家じゃない?」
そろそろ俺の家に着く。サンリも気がついたらしい。
俺は足早にソウルスレイブを家から回収して、再び歩き出した。
そういえば、サンリと2人きりで歩くのは久しぶりかもしれない。モンスターを討伐して、また暇になったら2人でどこかに行くのも良いかも知れないな。
歩いて行くうちに城門が見えてきた。
中に入るとリュータとカイルが意気投合していた。お互い戦法について話していたらしい。
かなり熱く語り合っている。この調子だと俺は入る隙がないな。まあ、この2人が仲良くなって良かった。
「じゃあ4人集まったことだ。早速行こう。」
そう言って4人で城門を抜けた。
だだっ広い大地は前回ここにきた時と同じだ。
歩いて行くと前回俺がモンスターに襲われた場所に着いた。
もう少し歩くと、奴らにも気づかれて囲まれてしまうだろう。そうなる前に説明を済ましておこう。
「もう少しでモンスターの生息地だ。今から一人ずつ進んで他の仲間に戦い方を見てもらう。 あまりにも危険な状況になったら助けに行くが、基本は各々の好きな戦い方をしてくれ。」
「了解。カイルやサンリがどんな戦いを見せてくれるか楽しみだぜ。」とリュータ。
「分かった~。私も足手纏いにならないよう頑張るね!」とサンリ。
「せっかくの体を動かすチャンスだ。思い切りやらせてもらうぜ。」とカイル。
それぞれ準備は万端のようだ。じゃあ始めるとしよう。
「では、俺から行く。」
そう言って俺は前に進む。こうやって他の人に見られて戦うなんて新鮮だな。
ドッドッドッ!
早くもモンスター共が集まってきたようだ。じゃあ、やるか!
そうしてソウルスレイブを手に取る。
久しぶりに感じる、重い剣の感触。楽しみだ。
今回は前のように丘がない、平野で戦うことになるのだが、どうするか。
考えているうちに陣形をモンスターに組まれた。今回は前回と違い、8体いる。それらは4方向に2体ずつ分かれている。おそらく時間差で攻撃してくるのだろう。
ドッドッドっ!
音が大きくなる。距離が縮まってきた。
再度剣を握りしめて、モンスターに距離を詰める。まずは正面だ。
「うおおおぉおお!」
モンスターに対してまっすぐ突進した。そして正面から突き刺さったソウルスレイヴはモンスターの息の根を確実に止める。まずは1匹。
続いて右後ろ、左後ろ、真後ろから音が聞こえる。流石の連携で同時に攻めてきた。
しかしそれが仇となったな。
ソウルスレイヴを地面に突き刺し、高跳びの要領で後ろに大きく飛ぶ。そのまま激突した3匹を横降りで斬る。
所詮はモンスター。予想外の攻撃には対応できないのだろう。
また音が大きくなる。今度は4方向同時だ。奴らは先程の攻撃を見ている。同じ搦手は通用しないだろう。
力をかけやすい構えをとる。まだだ。まだ引きつけるぞ。
「・・・今だッ!」
思い切り力を解き放ち、全方向に切り放つ。当然奴らは避けられずに真っ二つになった。
・・・ふぅ。とりあえずは勝利だ。単純な力ではリュータやカイルに敵わないが俺には戦略という武器がある。これならどんなモンスターにも勝てるかもしれないな。
「ドウキ、終わったか。じゃあ今度は俺だっ!」
そう勢いよくリュータが飛び出して行った。俺が戦っているのを見ていてもたってもいられなくなったようだな。
「うおおぉおおおおおッ!!」
さて、リュータはどうやって戦うのだろう。今の所モンスターに突っ込んでいっているようにしか見えないが。
「まずは1匹ッ!」
ドォォン!という音が鳴ってモンスターの頭が割れた。モンスターは地面にめり込み、穴が空いた。
流石に力技すぎんだろ・・・。そう思ったが、
次々とモンスターが穴にはまっていく。そうして抜け出せなくなったヤツを1匹づつ潰していく。
そうして8匹はいとも容易く倒されてしまった。
「リュータ。お前がこんなことをするなんてな。」
「ああ!俺だってお前に負けたときから何も成長していないわけないだろ?お前みたいに戦略を練っていたんだ!まだドウキには及ばないけどな!」
そうか。ただの力だけ押し付ける戦い方はやめたのか。少し意外だが、嬉しい気持ちもある。これで戦略の幅が広がりそうだな。
次はカイルだ。
「カイル。行けるか?」
「ああ。すぐに終わらせてやるよ。」
そういってモンスター達の中心に行った。
余裕綽々の様子だがさて、どんな闘いを見せてくれるのか、、、!?
ビュンッ!
そんな音を立てて風をきったカイルの短剣は、正確に8匹のモンスターの眉間を射抜いた。
声すら上げさせずに8匹のモンスターを瞬殺するとは・・・。俺たちの戦いがチャチに見えるほどに凄まじい。
本当にカイルが仲間になってよかった。もし敵として対峙したら間違いなく勝てない。
「カイル~。次は私だよ!危ないからそこをどいて~!」
サンリの呑気な声が聞こえる。それと同時にカイルがビクッとして遠くに離れていった。そういえばカイルはサンリの魔法を見ているのだったな。しかしそこまで怖がるほどか?
タッタッタッとサンリが8匹のネズミを引き連れて走っていく。この絵だけ見るとかなりシュールだ。
かなり離れたところで止まる。そうか、サンリは纏めて魔法で仕留めるつもりなんだな。
「いっくよ~!」
ゴゴゴゴゴ
地面が震える。俺はそこまで大きい魔法は見たことないのだがこんなものなのだろうか?
ドオオオォォォオオオオンっ!
!!!????
はぁぁぁぁあああ!?
サンリはモンスターを倒すどころか地面を抉り取るほどの魔法を撃った。
遠くのカイルを見ると苦笑いだ。俺たちは目を丸くして驚いたのだが。
「ごめ~ん!少しやりすぎちゃった!・・ってあれ?どうしたの?そんな顔して。」
「いやいやいや!なんであんな魔法打てるんだよ!兵器レベルじゃないか!」
「う~ん。まあ練習してたら上手くなってきちゃって・・・!」
「練習してたら、だと?あれを撃つためにどんだけ練習したというんだ!?」
珍しくリュータが早口になっている。それはそうか。あんなもの見せられたらな。
もしかするとカイルよりサンリの方が危険なのかもしれない・・・・。
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