君を独占したい。

檮木 蓮

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yuto

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気がついた時には足元で那音が
目の下にクマ作って寝ていた。
さらりと髪の毛を触ると
「んッ?ユト君起きたの!?」
ガバッと起き上がった、那音は
安堵の表情でユトの頬にキスをした。
「ごめんね、酷くしちゃって、大事に
したいんだけど、どうしても…。」
表情を暗くして布団をギュッと握った。
「那音…、大丈夫、大丈夫だよ。」
何とか腰を起こし那音の髪に唇を落とした。
「ユト君…。ありがとう、そうだご飯
あるから食べない?」
そう言いながらユトの体を抱き上げ
リビングへ行った。
そこには、琥太がテーブルを拭き
食事を並べていた。
「おはよう。ユト」
「おはよう」
腰を擦りながら椅子へ座った。
テーブルへ並べられた食事は
シンプルだが、スタミナが付きそうな食事
だ。
「さぁ、食べろ。」
「はい!あーん」
那音が口元へ食べ物を運んでくれた。
「あむっ……んッ美味しい」
目を輝かせて琥太を見ると自慢気に
微笑んでいた。
「今日は優しくするから良いかな?」
そう言いユトの服の端を掴んだ。
「また、そう言って気絶させたらどうするんだよ。」
冷たい声で琥太が那音を睨んだ。
その場の雰囲気が水を打ったように
静まりかえった。
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