天底ノ箱庭 春告鳥

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5章 狼は彼と空に行きたくなりました

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首に回されたクリフの腕から体温が伝わる。
言われた言葉に俺は嬉しくて思わず顔をくしゃくしゃにして笑った。
「へへっ…許可でた…」
俺の下で頬を赤くして気持ちよさそうに声を上げるクリフに俺は唇を重ねて、一層早く腰を打ち付ける。
クリフの中はいつもあったかい。ぎゅうぎゅうと腹の中で俺の一部を抱きしめてくれる。唇に舌を差し込んでも受け入れてくれる。
クリフの舌を舐めるとクリフも不慣れながら真似するように絡めてくれた。
「っ…出すよ…」
重ねた唇の隙間から限界が来たことを告げる。
クリフは甘い声を漏らしながら、答えるように中を締め付ける。
1番奥まで突き上げ、中に我慢していたものを全て放つ。それに合わせて中がビクビクと痙攣し、肩にかかったクリフの足の指がピンとつっぱった。
「…はっ…中にいっぱい出しちゃった…」
クリフにせがまれたとは言えめちゃくちゃに楽しんでしまったバツの悪さを誤魔化そうと、俺は冗談まじりに苦笑いする。
クリフは俺の下で肩で息をしながら横たわったまま、恍惚とした表情で潤んだ瞳を空に転がす。
「…大丈夫?気持ち悪くなかった…?」
急に様子がおかしくなっていたし、もしかしたら俺が今まで散々虐待したせいかもしれない。そうだとしたら、虐待した本人がなんとかするってトラウマをトラウマで植え付け直すようなものじゃないのか?
あの時はどうしたらいいのか分からなくて言われた通りにしてしまったが、やっぱり無理とか嫌いになったとか言われたらどうしよう…考えれば考えるほど背筋が寒くなる。
「…すま…ない」
「えっ?」
クリフの口からは全く予想していなかった言葉が紡がれる。
「付き合わせて…すまなかった…」
俺の下で横たわったまま首を逸らせるクリフは耳まで赤くして、まるで照れるように腕で顔を覆う。
可愛いすぎて俺まで顔が熱くなる。肺や心臓が何かに握りつぶされているんじゃないかと思うほど息が苦しい。
「えっ…いや…その…」
クリフに入れたままで落ち着いていたはずの自分のものがまた大きくなっていくのに気が付いて俺は慌ててそれを抜き去り、あぐらをかいて座ると手でさりげなく隠した。
「おっ、俺は別に………好き…だし…」
片想いなのは分かってるし、何度も伝えたって興味なさそうにしてるクリフを見ていれば叶わないことも分かってるけど、身体だけでも求めてくれるなら全然嬉しい。抱かせて頂いてありがとうございますなのだが、それを伝えたら本当に身体だけになりそうなので伝えられない。
クリフもゆっくりと起き上がり足を折り曲げて横座りする。
「…そうか。それなら…いい」
恥ずかしそうな、でもどこか寂しげに答えたクリフはさりげなく隠している俺の股間に目を向ける。
俺はその視線の先が完全に膨張しきった自分のものだと分かると、ついクリフと同じように横座りして隠す。
「あ、いや、これは!…いやー、元気なのはいつもっていうか!」
クリフはそのまま何度か目を閉じたり開けたり…時折音楽に耳を傾けるように耳のイヤホンに触れると、その後四つん這いで俺に歩み寄り足を開こうとするように膝を押しあげる。
「えっ?えっ?何?そんな見ても楽しいもんじゃ…」
クリフに気を遣わせないように隠していたが、好きな子が見ようとするなら正直拒否する理由はないというか、ちょっと期待してしまって足を開いてしまう。我ながら意志が弱い…。
クリフはすっかりその気になってる俺のものをしばらく見つめると顔を寄せる。
クリフの後頭部で何をされているかは見えないが、先端を暖かく水気を持った物が這う感触に俺は思わず身体を跳ねさせた。
「え!?いいよ!?出したばっかで汚いし、クリフそれ嫌いじゃ…」
俺が抵抗しないのを確認するようにそのまま先の方だけちろちろと撫で回す。
「…っい、いいの…?」
クリフの舌の感触に思わず息がもれる。今まで強要したって絶対に進んで口に入れたりしなかったのに、こんな使ったばっかのやつを舐めてもらえるなんて、もうこのシュチュエーションだけでバキバキに硬くなる。
「お前、よく俺に下手くそだって言ってたよな…」
「うぐっ」
下手なのは本当だったが、今言われると返答に詰まる。
今は下手だろうがなんだろうが最高に嬉しいのに、やっぱりクリフは根に持ってるんだろうか…。
「本気でやっても下手かどうか、感想聞かせてもらう」
そう言ってクリフはバキバキになった俺のものを口に咥える。
え?何?感想って犬の俺がどうこう言って許されるものなの?
呆気にとられる俺のものを丁寧に舌で絡めてしごく。前に教えた部分を器用に舌先でこすり、吸い上げられると彼のやわらかい頬の内側に包まれる。
「あっ、ちょっ、嘘…待って待って!」
すでに限界まで硬くなって感度が高いそれをそんな器用にしゃぶられてはヤバい。不意打ちすぎる快感に俺は思わず逃げ腰になる。
四つん這いのまま逃げ腰な俺に寄って追いかけるように俺のものを口に押し込む。
徐々に激しく裏筋に舌を這わせながら先の方は少し吸い付くように動作を繰り返し責めた。
「あっ…はっ…ホント…ちょ…待っ…」
思わず足が少し震える。なんだこれ…クリフこんなスケベなスキル持ってなかったじゃん…。
力が抜けて俺が無抵抗になると1度口を離し細い指先で俺のものを撫で回しながら、先にも裏にも根元までキスを落とす。
「下手くそって言ったの謝るか?」
そんなことされたら可愛すぎて言葉が出ない。ていうかめっちゃ上手い。もう何から話せばいいか分からず俺は口をぱくぱくさせる。
それを見てクリフは少し悪そうに笑って再び俺のものを口に咥える。ぎゅっと吸い付く唇と舌で擦られ、俺はクリフの肩を掴む。
「はっ…ぁ…ま、ちょ…出そう…」
限界が近付いてビクビクと動く俺のものを口で感じたクリフはゆっくりと口を離して、また先端だけをちろちろと舌先で舐めた。
「出す前に感想が欲しい」
気持ちよさで飽和しつつある脳にようやくクリフの言葉が浸透する。感想を言うまでイかせてくれないようだ。
てっきり俺が感想を言うのを待っててくれると思いきやクリフは相変わらず舌を止めずに先端から窪みを中心に優しく舌を這わす。
「いぁっ…ちょ、言うから…!」
時折舐めるのをやめたと思えば先にキスをしては、先端だけ小さく吸い上げたりする。
クリフこんなエロいことするっけ…?気持ちよさと戸惑いで思考が上手く動いてくれない。
「めっちゃ…上手い、ホント…」
「下手くそって言ったことに関しては?」
クリフは手で俺のものを少し激しく擦ってはゆるめ、また擦る動作を繰り返す。
「はぁっ…まっ…ごめん!俺が…っ勘違いして、た!」
我慢がいよいよ辛くなってくる。
「それがわかったんならいい」
俺の言葉を聞いたクリフは少し勝ち誇った顔を見せると再度俺の股間に顔を埋める。
また先端からじわじわと暖かいものに包まれるような感触。舌先でなぞられ、唇に吸われて俺はいよいよ我慢の限界を迎える。
「あっ、もう…ごめん出る…!」
軽くクリフの頭に手を添えた。クリフが根元まで押し込んだ時に体を強ばり、思わず口の奥深くぶちまける。
「…っは…ごめん、大丈夫?変なとこ入らなかった?」
ようやくスッキリした思考でクリフの喉に絡んだんではないかと腰をひいて、クリフの口から少し抜く。
クリフは少し喉を鳴らすように咳払いしながら起き上がると、俺の顔を見て口の端に白い液を垂らしながら口を開く。
「今日のことわすれるなよ」
どういう意味なのか戸惑う。むしろ覚えてていいのだろうか。
クリフはそう言うと乱れた服も直さずさっさと枕に顔を沈めてしまった。
「…口、汚れてる」
クリフの口の端についたままの俺の体液を指で拭う。クリフの正面に向かい合って俺も横になると彼と目が合う。
「…仕事…頑張れよ」
クリフは少し申し訳なさそうな表情で呟いた。
ああ、そっか。俺が風俗なんかで働くから、罪悪感で抱かせてくれたのか。
少し浮ついた気分が、急に切なくなる。
飴と鞭が大事だと良く言ったものだ。こんなに美味しい飴が貰えるなら、風俗で働くくらい何とでも乗り切れる。
「…おう、頑張るよ」
俺は少し笑って、クリフの胸に額を当てる。
「くっついて寝てもいい…?」
「…ああ」
そう答えるとクリフは俺の頭を軽く抱き寄せて眠るまで撫で続けた。
眠ったクリフの胸に、いつかやったみたいに話しかける。
「…大好き」

朝、目が覚めると先に目を覚ましていたクリフが相変わらず乱れた服装のまま俺の隣でまだ眠そうに俺を見つめていた。
あー…すごい。こんなイベント初めてだ。
「…おはよ」
起き抜けに間抜けな笑みを浮かべる俺に、クリフも微笑んで「おはよう」と返す。
今日から仕事だ。犬の分際で飼い主を虐げるSMクラブの裏メニューの犬役だ。働く手前、俺は人間ということになっているので、プレイ中だけは声を発していいことになっている。
まあ、調教師より優しくご奉仕がてら相手が喜ぶ命令をすればいいだけだ。あんま変わらん。
俺はもぞもぞと乱れたままのクリフの襟元に頬を当てて背中に手を回す。
「ご飯作る前にご主人様充電タイム…」
「なんだそれ?」
昨日もうハグの許可はもらったので開き直った。クリフが例え罪悪感だろうと同情だろうと一夜の相手に自らなってくれたんだ。それで充分だろう。
後ろ髪を引かれる思いで俺はクリフから離れて起き上がる。
「今日はなんしよ…コンビニのサバの味噌煮でいっかな…。和食好き?」
「ああ」
クリフに尋ねると返事を返し、乱れた服を整えながらクリフも布団から這い出る。
俺の後ろを続くように歩いてくるのが嬉しい。リードを引いたり、強要しているわけじゃないのに。
あり物だけの簡単な朝飯を2人分用意し、食べ終えてから俺は首輪に問題がないか洗面台でしっかり確認する。まあ、あんだけいらんオプション付けたんだから大丈夫だろう。
街に出るための防具を整え、それなりに恰好よく見える服に身を包んだら、マフラーとフードを被る。
「じゃ、行ってきます」
「気をつけてな」
クリフは少し心配そうに俺の頭を撫でようとするが、手が届かなかったのを誤魔化すように頬を撫でる。
「撫でて」
クリフの手の届くよう頭を下げると、クリフはちょっと複雑そう笑ってわしゃわしゃと撫で回した。
俺はニッと笑って玄関から外へ足を踏み出す。ここからは喋っちゃいけないゲームスタートだ。
犬が1人で乗物に乗るなど言語道断なので職場まで徒歩だ。幸い店はそう遠い場所ではない。
今日は土曜日なので昼出勤。平日だとお客さんが少ないらしく、入りたての俺にはまだ枠がない。
店に入り、店員に頭を下げると彼は察してスタッフルームへと俺を招く。
一応はA2ランクの犬なのでそこまで邪険にされるでもなく俺用の個室に案内された。
「今日は元調教師の大型新人ってことで売り出すから、男でも多少は指名入るんじゃないかな。男性のお客様も希望があれば通していい?」
スタッフの言葉に俺は黙って頷く。あったりめーだろ!どんと来い!
スタッフはそれをが確認して「じゃあ頑張ってね」と部屋を出ていく。
俺は部屋を見渡す。確か入店時にクローゼットに衣装を入れておくと言われていた。
SMってどんな服なんだ…と思い、中を開くとレザーパンツに網目の大きなメッシュタンク、靴は男性らしいベルト多めのゴツいショートブーツだったがハイヒールだ。
添えられた書き置きには「下着は履かないでください」とあった。フルチンで履くんか…ジッパーに挟みそうで嫌だな。
とりあえず全裸になってズボンを履く。なるほど確かにフルチンじゃないと無理なくらいぴっちりしていて、ローライズすぎてギリギリ陰毛が隠れる程度だ。下着を履いたら見えてしまうから下着NGなんだろう。
「…って、毛挟んだ」
ジッパーをなんとか上げてボタンを止める。1番の難所はこれで終わりなので、メッシュタンクを着て、ブーツを履く。
ブーツは普通にカッコイイ。俺、結構メンズヒール好きなんだよね。
履いて立ち上がってみると、さすがSM用なのでなかなか踵の位置が高い。歩く練習しといた方が良さそうだ。
「はー…これ『しゃぶれよ』ってジッパー下ろした時に挟んでも痛くないフリするんか」
ベッドで横になり、客が来る合図を待つ。
やや暫くしてうっかり寝そうになる頃に部屋の電話が鳴る。
「指名です。女性の方で強姦プレイをご希望で、オプションは手錠と目隠し。痛いことはNGで言葉責めがいいそうです」
めっちゃ細かいやん。調教師とはやっぱりちょっと違うんだな…。俺は黙ることしか出来ないので相手の電話が切れるのを待つ。
それからしばらくしてノックが聞こえる。
あっ、そうか。今から来る人が飼い主(設定)なのか。プレイだから…グズグズの飼い主に飼われて舐め腐って付け上がった犬が飼い主に発情して襲いかかるって感じか?
そんなことを考えていたら、やっぱり設定なのか女性の手には犬皿が乗せられた盆がある。食事待ちをしていたらしい。
俺は部屋に静かに入って扉を閉める女性に詰め寄り、バンと力強く彼女の背後の扉を叩く。
「…食事がおせえっていつも言ってるよなあ?なんで早く持ってこねえんだ」
女性はこちらを見上げておろおろと視線を泳がす。
お?さては内気だな?ガンガンいけば成立するやつ!らっくしょー!
「てめぇみてえな指示もまともに出せないグズグズの飼い主に飼われて俺も暇してんだよ」
女性の顎を強引かつ痛くない程度に掴むとこちらに向かせる。にやりと笑って見せる。俺の顔怖いって評判だけど大丈夫かこれ。
「ちょっと遊んでけよ」
女性の背中に手を回して持ち上げる。そのまま肩に担ぐと「離して!」とようやく彼女は小さく声をあげた。
「飯持ってくんのが遅いのが悪いんだろお?騒ぐんじゃねえよ!」
彼女を軽くベッドに放る。本気で投げたら痛がられそうだ。痛いの感じ方って個人差あるから難しいな…クリフは何やっても平気だったけど。
彼女の手首をベッドに押し付け、頭の上でベッド脇に置いていた手錠で結ぶ。ついでに目隠しをし、これでオプションノルマは完了だ。
するすると彼女の服に手を忍ばせると、彼女は控え目に身体をよじらせて抵抗する。
「嫌!私、あなたの飼い主なのよ!」
「うるせえな!お前は俺の食事係だろ!」
上の服をブラごと上にまくりあげ、痛くない程度に片方の胸を掴み、親指で乳首をこねる。
なんか最近クリフの薄い胸で慣れてしまったせいか違和感がすごい。
「食事係だけだと手持ち無沙汰だろ?あたらしく今日から俺のオナホにしてやるよ」
スカートも下着ごといっぺんにずりおろす。露になった下半身を恥じらうように女性は足を折り曲げて隠す。
「やだ…!やめて!」
「はあ?何文句言ってんだ。喜べよ」
なんかこのシュチュエーションクリフともやった気がするな。頭の上で手ェ縛って、イくの20回我慢させたっけ…結局我慢できなかったんだよな…ほんと可愛いよなあ。
そんなことを考えていたら俺まで元気になる。いい精力剤だ。クリフに感謝。
慣れないジッパーを慎重におろす。またちょっと毛が引っかかる。くっそ、勃起する前に下ろしときゃ良かった。相手が目隠ししてたのが幸いだ。
尻ポケットに入れていたゴムをバレないように静かに付ける。臨場感は大事にしないとね。
「俺の子種注いでやるから有難く受け取れよ」
「いや…!お願い、入れないで…!」
そう言う女性の入り口はびちゃびちゃだ。さすが変態の巣窟。安心したわ。
足を無理やり開かせると指で丁寧に中をほぐす。ここで毎回心配になるのは俺のが無駄に大きいということだ。
これがあるから毎回どんなに雑にやろうと思っても前戯を強いられるし、丁寧にやらないと痛がられる。クリフみたいにみんな伸縮自在なら俺のセックスライフに世界平和が訪れるのに現実は厳しい。
女性の好きな位置を探しながら解していくと、女性は嫌がる言葉をいいながら気持ちよさそうに喘ぎ始める。
指がなんとか3本入ったのでようやく本番だ。制限時間は60分だっけ?やばいもう20分経ってる!!
ぐっと女性の中に押し込む。痛くないようにゆっくりゆっくり…女性は苦しそうだが一応喘いでいるので大丈夫なようだ。
「こんなサイズも入るとか今まで何人に股開いてきたんだよ!アバズレが」
本当にアバズレだったらもっとガバガバだろ。結構大変だった。ヤバいヤバい時間ない。
時計を見ながら俺は次のトークを考える。やっぱり定番の中出しで孕めが女性には効く?気持ちいいから専属オナホにする?え、どっちがいいんだ?
腰を振って適当に罵りつつ、時間を稼いで思考を巡らす。もはや俺のは全部入りきってないしゴムもついてるのであまり気持ちよくない。え、これ出さないと失礼だよね?どうしようやべえ!
「奥まで注いでやるからちゃんと孕めよクソアマ!人間のくせに犬の子供生むなんて屈辱だなあ!」
とは言いつつまるで出る気がしない。困った。困ったぞ!
クリフのことを考えよう。そうだ、今クリフを抱いていると思って…昨日のめっちゃ可愛かった…あーあのフェラ最高だったなあ。さきっちょぺろぺろしながら上目遣いで笑うんだぜ…小悪魔かよ…。あれでいて上手いからもう好きすぎて無理なんだけど…。
もっかいやってくんねーかなー。あれ最後なのかなー。えーやだもっかいヤりてー。
ようやく自分の下半身が発射準備する感じがする。ありがとうクリフ!!昨日の思い出は一生オカズにする!!
「出すぞ!」
「いやあー!!」
女性の声と同時にゴムに入った自分のものが生暖かい液体に浸っていくのが分かる。
女性から抜き去り、俺は手早くゴムを取るとゴミ箱にさっさと捨てる。ティッシュで綺麗に拭きさってからズボンにしまう。今度は挟まなかった。
時計を見ると終了5分前。あー…間に合った…。
肩で息をする女性の目隠しと手錠を取ると、女性は恍惚とした表情でこちらを見る。変態さんだった。
俺は彼女の頭をわしゃわしゃとなでる。
「気に入ったからまた種付けしてやる。明日も食事、ちゃんと持って来いよ」

そんなこんなで客を今日1日で5人取った。くそ疲れた。1人につき15000円なのでしめて75000円。まあまあ稼ぎにはなったと思う。
ああは言ったが相手が気に入ってくれないとリピートしてもらえない。気持ちよくないし疲れるが、また来てくれることを願うばかりだ。
立ってヤる機会もあったのでつま先が痛い。疲労感を感じながら俺は家へ歩いて帰る。家に帰ればクリフが待っててくれるんだろう。
そう考えれば足取りも軽いってもんだ。
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