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22話 ホーリーミルク
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エニウス本部の研究室。金城はまるでモールス信号でも打つ様に人差し指で机を叩いていた。頭の中で複雑なシミュレーションをしている時の癖だ。彼は志乃が研究室に入ってきても、まったく意に介さず机をリズミカルに叩き続けていた。
「金城博士、ちょっといいかしら!」
志乃は彼の正面に立ち、声を大きく張り上げた。
「お!?あぁ、志乃くんか。びっくりした……」
彼は大声に驚き身体をビクッとさせた後、眼鏡の位置を直しながら、ゆっくりと顔を上げて志乃を視認した。
「早速だけれど、友美にかけたれた異能を無効化する方法。最優先で考えて欲しいの。いいかしら?」
普段冷静な志乃にしてはめずらしく感情的に迫っていた。
「水野友美にかけられた異能の無効化……ですか……」
彼は小さくつぶやくと思考を巡らすように再び机を人差し指で叩き始めた。木製の机を叩く音だけがしばらく続いていた。そして結果が導き出されたのだろう。トン・トン・トンと大きく三回叩いた所で彼は静かに立ち上がり、難しい顔をしながら語り始めた。
医務局からの検査結果はすでに受け取っていました。友美くんにみられる症状は持続性性喚起症候群と切迫性尿失禁。どちらも異能というよりは一般にある病の症状だ。ただし、いきなりこの二つが発症するとは考えにくい。やはり淫力の影響を受けているとみて間違いないでしょう。
それで、問題はここからです。淫力によって発動される異能は本来、長期に及ぶ持続性を持ち合わせていない。たいていは発動から丸一日も経てば、その効果は大幅に軽減されるはずなんです。けれど、友美くんの症状は治まる気配がない。
僕の見立てでは、友美くんに送り込まれた淫力が充電池の様に彼女の体内に残っていて、ごく小さな力で問題となる症状が引き起こされているのだと推測します。もしそうだとしたら、非常に長い期間にわたり症状が続く可能性が高い。転換とは違った異能による対象の淫力の阻害。まさに呪縛と呼べる代物ですね。
「それで金城博士。仮説の通りだとして友美を治す方法は?」
志乃の声には動揺がにじみ出ていた。それは友美の身体を調べた時に感じた異能の痕跡が彼の見立て通りのものだと確信したからだ。
「すまない志乃くん。エニウスでは友美くんを治療できる手段を持ち合わせてはいない」
彼は肩を落とし、申し訳なさそうに答えた。そして、食って掛かりそうになる志乃を制止するように右手を上げると彼はこう続けた。
「方法は検討したんだ。ただしどれもリスクが大きい」
彼が検討した中で有効だと思える対処方法は二つだった。
一つ目は彼の淫力『性癖夢想』での対処。『性癖夢想』は対象を視姦することで発情させ、さらに催眠状態にする。催眠状態にある対象は性欲の赴くままに行動し、やがて淫力が暴走を引き起こす。この能力によって友美の体内に充電池の様に残っている淫力までも暴走させ、淫力の消耗を早めるというものだ。ただし、ブラダーレリックによって送り込まれた淫力は消滅するだろうが、友美の身体にかかる負荷も相当なものになり、後遺症が残りかねないという。
二つ目は淫力の性質変化による対処。充電池の様に作用している淫力はそのままに、作用の矛先をずらす事にする。ブラダーレリック特有の症状である尿失禁を便失禁にシフトさせるという事だ。友美に出ている症状である「おしっこのおもらし」を「うんちのおもらし」にシフトさせるのならエニウスの持つ力で何とかできるというのだ。友美の身体にかかる負荷は少ないが、この場合「イクイク病」については治せない。快感を伴う作用はブラダーレリックもエニウスも共通であり作用を変化させられないという。性質が便失禁になれば友美の異能も元通り使えるようになる可能性は高い。ただ「うんちのおもらし」にシフトする以上、今度は下痢に悩まされるのだ。
―――彼の話を聞きながら志乃は考えていた。
「友美、お腹の調子は大丈夫?」
「んあっ!志乃さん、そんな風にお腹を撫でられたら出ちゃいますっ」
「ブッ、ブビィィィ」
「あっ、あぁ……さっきオムツ換えたばかりなのに」
「少し撫でただけで、こんなになっちゃうなんて、可愛い友美」
淫力の性質変化。悪くないかもしれないわね―――
「志乃くん、聞いているかい?僕からはこの二つの対処方法を日下部司令に進言するつもりだよ。最終的に決めるのは司令だからね」
一通り説明を終えると彼は椅子に座り、興味が冷めたように締めくくった。
(僕がいくつもの仮説を立て、対策を考えようとも司令はすでに答えを知っているのでは?)
難しい問題に直面し、考え抜いたときに限ってそんな気持ちが彼の興奮を冷ますのだった。
「どちらにしても友美には障害が残ってしまうわ。何か、他に何かないの?症状を抑える薬とか身体強化のイニシエーションとか」
金城は興味を失うと途端に思考を停止してしまう。志乃はダメもとであっても興味を引きそうな単語を並びたててみた。彼の事をよく知る彼女なりの駆け引きだ。
「薬にイニシエーションねぇ……」
それくらいの事はすでに検討済みだと言わんばかりに気怠そうな口調で返される。ところが、突然彼の顔色が変わった。
「まてよ、ホーリーミルク。ホーリーミルクがあったか!」
志乃の発した言葉が何らかのきっかけとなり、彼に閃きが走った。
彼の話によれば、『ホーリーミルク』は北海道に拠点を持つ宗教団体『グレートマザー』に伝わる万能治療薬であるという。その薬を飲めば、あらゆる病気を治療できると言われている。そしてグレートマザーの実体は我々と同じ覚醒者を求める組織。マザーと呼ばれるトップのもとに多くの異能者が集っている一大勢力だ。詳しい事は分かっていないが異能者が存在する以上、『ホーリーミルク』についてもあながち噂だけという事ではないだろう。エニウスとグレートマザーはこれまで敵対関係になった事はないが、ブラダーレリックと性戦が勃発した今、グレートマザーが協力的であるかどうかは分からない。
友美の完全な回復の可能性となる『ホーリーミルク』の存在。志乃は三つの提案をもって日下部司令の判断を仰ぐ事にした。
金城博士の見解を聞いた後、志乃はすぐさま司令室へと向かい報告を行っていた。
「―――日下部司令、以上が水野友美に関する報告と金城博士からの提案です」
日下部は目をつむり、口元に貯えた白い髭を撫でながら黙って話を聞いていた。報告が終わり、しばらく沈黙が続いた後、日下部はゆっくりと目を開き彼女を見据えた。志乃はその瞳に強い決意と希望を感じとった。
「そうか。呪縛に囚われたか。では志乃くん、任務だ。水野友美と共に北海道へ渡り、教団の拠点ブレストパレスの幹部に性戦布告を行いたまえ」
「日下部司令!それで友美は救われるのですね!?」
エニウスの任務で優先されるのは人類の存亡だ。今回の任務に友美の救済は含まれるのか?志乃の気がかりはその一点であった。
「ああ、問題ない」
日下部に一切の動揺は感じられなかった。
「わかりました。準備が整い次第、出発します」
志乃はそう言って、一礼をすると司令室を後にした。今回の任務では友美の救済が約束されている。安堵した彼女の瞳からは自然と涙が零れ落ちていた。
「金城博士、ちょっといいかしら!」
志乃は彼の正面に立ち、声を大きく張り上げた。
「お!?あぁ、志乃くんか。びっくりした……」
彼は大声に驚き身体をビクッとさせた後、眼鏡の位置を直しながら、ゆっくりと顔を上げて志乃を視認した。
「早速だけれど、友美にかけたれた異能を無効化する方法。最優先で考えて欲しいの。いいかしら?」
普段冷静な志乃にしてはめずらしく感情的に迫っていた。
「水野友美にかけられた異能の無効化……ですか……」
彼は小さくつぶやくと思考を巡らすように再び机を人差し指で叩き始めた。木製の机を叩く音だけがしばらく続いていた。そして結果が導き出されたのだろう。トン・トン・トンと大きく三回叩いた所で彼は静かに立ち上がり、難しい顔をしながら語り始めた。
医務局からの検査結果はすでに受け取っていました。友美くんにみられる症状は持続性性喚起症候群と切迫性尿失禁。どちらも異能というよりは一般にある病の症状だ。ただし、いきなりこの二つが発症するとは考えにくい。やはり淫力の影響を受けているとみて間違いないでしょう。
それで、問題はここからです。淫力によって発動される異能は本来、長期に及ぶ持続性を持ち合わせていない。たいていは発動から丸一日も経てば、その効果は大幅に軽減されるはずなんです。けれど、友美くんの症状は治まる気配がない。
僕の見立てでは、友美くんに送り込まれた淫力が充電池の様に彼女の体内に残っていて、ごく小さな力で問題となる症状が引き起こされているのだと推測します。もしそうだとしたら、非常に長い期間にわたり症状が続く可能性が高い。転換とは違った異能による対象の淫力の阻害。まさに呪縛と呼べる代物ですね。
「それで金城博士。仮説の通りだとして友美を治す方法は?」
志乃の声には動揺がにじみ出ていた。それは友美の身体を調べた時に感じた異能の痕跡が彼の見立て通りのものだと確信したからだ。
「すまない志乃くん。エニウスでは友美くんを治療できる手段を持ち合わせてはいない」
彼は肩を落とし、申し訳なさそうに答えた。そして、食って掛かりそうになる志乃を制止するように右手を上げると彼はこう続けた。
「方法は検討したんだ。ただしどれもリスクが大きい」
彼が検討した中で有効だと思える対処方法は二つだった。
一つ目は彼の淫力『性癖夢想』での対処。『性癖夢想』は対象を視姦することで発情させ、さらに催眠状態にする。催眠状態にある対象は性欲の赴くままに行動し、やがて淫力が暴走を引き起こす。この能力によって友美の体内に充電池の様に残っている淫力までも暴走させ、淫力の消耗を早めるというものだ。ただし、ブラダーレリックによって送り込まれた淫力は消滅するだろうが、友美の身体にかかる負荷も相当なものになり、後遺症が残りかねないという。
二つ目は淫力の性質変化による対処。充電池の様に作用している淫力はそのままに、作用の矛先をずらす事にする。ブラダーレリック特有の症状である尿失禁を便失禁にシフトさせるという事だ。友美に出ている症状である「おしっこのおもらし」を「うんちのおもらし」にシフトさせるのならエニウスの持つ力で何とかできるというのだ。友美の身体にかかる負荷は少ないが、この場合「イクイク病」については治せない。快感を伴う作用はブラダーレリックもエニウスも共通であり作用を変化させられないという。性質が便失禁になれば友美の異能も元通り使えるようになる可能性は高い。ただ「うんちのおもらし」にシフトする以上、今度は下痢に悩まされるのだ。
―――彼の話を聞きながら志乃は考えていた。
「友美、お腹の調子は大丈夫?」
「んあっ!志乃さん、そんな風にお腹を撫でられたら出ちゃいますっ」
「ブッ、ブビィィィ」
「あっ、あぁ……さっきオムツ換えたばかりなのに」
「少し撫でただけで、こんなになっちゃうなんて、可愛い友美」
淫力の性質変化。悪くないかもしれないわね―――
「志乃くん、聞いているかい?僕からはこの二つの対処方法を日下部司令に進言するつもりだよ。最終的に決めるのは司令だからね」
一通り説明を終えると彼は椅子に座り、興味が冷めたように締めくくった。
(僕がいくつもの仮説を立て、対策を考えようとも司令はすでに答えを知っているのでは?)
難しい問題に直面し、考え抜いたときに限ってそんな気持ちが彼の興奮を冷ますのだった。
「どちらにしても友美には障害が残ってしまうわ。何か、他に何かないの?症状を抑える薬とか身体強化のイニシエーションとか」
金城は興味を失うと途端に思考を停止してしまう。志乃はダメもとであっても興味を引きそうな単語を並びたててみた。彼の事をよく知る彼女なりの駆け引きだ。
「薬にイニシエーションねぇ……」
それくらいの事はすでに検討済みだと言わんばかりに気怠そうな口調で返される。ところが、突然彼の顔色が変わった。
「まてよ、ホーリーミルク。ホーリーミルクがあったか!」
志乃の発した言葉が何らかのきっかけとなり、彼に閃きが走った。
彼の話によれば、『ホーリーミルク』は北海道に拠点を持つ宗教団体『グレートマザー』に伝わる万能治療薬であるという。その薬を飲めば、あらゆる病気を治療できると言われている。そしてグレートマザーの実体は我々と同じ覚醒者を求める組織。マザーと呼ばれるトップのもとに多くの異能者が集っている一大勢力だ。詳しい事は分かっていないが異能者が存在する以上、『ホーリーミルク』についてもあながち噂だけという事ではないだろう。エニウスとグレートマザーはこれまで敵対関係になった事はないが、ブラダーレリックと性戦が勃発した今、グレートマザーが協力的であるかどうかは分からない。
友美の完全な回復の可能性となる『ホーリーミルク』の存在。志乃は三つの提案をもって日下部司令の判断を仰ぐ事にした。
金城博士の見解を聞いた後、志乃はすぐさま司令室へと向かい報告を行っていた。
「―――日下部司令、以上が水野友美に関する報告と金城博士からの提案です」
日下部は目をつむり、口元に貯えた白い髭を撫でながら黙って話を聞いていた。報告が終わり、しばらく沈黙が続いた後、日下部はゆっくりと目を開き彼女を見据えた。志乃はその瞳に強い決意と希望を感じとった。
「そうか。呪縛に囚われたか。では志乃くん、任務だ。水野友美と共に北海道へ渡り、教団の拠点ブレストパレスの幹部に性戦布告を行いたまえ」
「日下部司令!それで友美は救われるのですね!?」
エニウスの任務で優先されるのは人類の存亡だ。今回の任務に友美の救済は含まれるのか?志乃の気がかりはその一点であった。
「ああ、問題ない」
日下部に一切の動揺は感じられなかった。
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