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田島仁志は空を見上げて、深く息をついた。
鉄格子越しに、長方形に切り取られた青空が見える。その上に、さらに鉄格子の屋根が覆いかぶさっている。長さ十メートル、幅二メートルの空間。目に入るのは、殺風景な鉄格子とわずかな空。ここで、数日に一度、十五分程度、太陽の光を浴びる事ができる。田島にとっては貴重な運動時間だ。
今日でニ十七歳になってしまった。当時は住所不定無職の二十歳。社会の屑だった。それでも、今よりましだった。
どうしてこんなことになってしまったんだろう。
美恵と知り合ったのは、繁華街にあるコンビニの前だった。
「火、貸してくれる?」
喫煙所の灰皿の前で、タバコをくわえてぼんやりしていた俺に美恵が声をかけてきた。ボリュームのある髪を金色に染めピンクのブラウスを着た、かわいい女の子だった。
「いいよ」といってポケットからライターを取りだした手が、緊張で震えていたのを覚えている。
「いくつ?」
「十七」
二人並んでタバコを吸い、つまらない世間話をしたが、それが妙に盛り上がり、気がつくと意気投合していた。
「一人暮らしだから」
そういって、彼女から誘ってきた。六畳一間の古いワンルームマンションだった。そして、彼女とセックスをした。
ルームメイトが帰ってくるからといわれて、慌てて部屋を出た。ルームメイトが男だと面倒なことになると思い、それっきり、あの部屋には行っていない。今から思えば、六畳一間にルームメイトと暮らすなんてありえないことだった。
尚子とは、美恵と知り合った三日後に、同じ繁華街の路上で出会った。赤い服を着て、大きなサングラスをつけていた。
「お金がないからおごって」と言って、彼女の方から腕を組んできた。
「あとで払うから、いいでしょ?」
「金、ないんだろ」
「お金はないけど、別のものでちゃんと払うよ」
歳を聞くと、二つ上の二十二。居酒屋で食事をして酒を飲んだ。料金は二人で五千円だった。
「ちゃんと払うって約束したでしょ? ついてきて」といって、彼女は俺をワンルームマンションに連れていった。そして、セックスをした。別のもので払うとはつまり、彼女の身体で飲み代を払うという意味だったわけだ。
恵美が宮崎、尚子が小木という名字だと知ったのは、警察署の取調室に連れて行かれたときだった。考えてみれば、たった三日間でふたりの女から声をかけられ、すぐにセックスまでたどり着くなんて、おかしかった。俺がそんなにもてるわけない。どうしてその時、おかしいと思わなかったのだろうか。
「田島! 出てこい!」
尚子と会った二日後の日の早朝、誰かが激しくドアを叩いた。驚いて布団から飛び出してドアを開けると、十人くらいの男たちがドアの前に立っていたのだ。男の一人が警察手帳をかざし、そのあとポケットから出した紙切れを広げ「逮捕状だ」といった。
「わかるな?」
そんなことを言われても、わかるわけがない。
「なんですか?」
「殺人容疑だ。女の子を殺しただろ」
何のことか、さっぱりわからなかった。
刑事は俺の言い分を一切聞こうとしなかった。その場で服を着せられ、顔を洗うこともぼさぼさの髪に櫛を入れることも許されずに、問答無用に手錠をかけられ、パトカーに乗せられて警察署に連れていかれた。
美恵と尚子が部屋で殺されていたと聞かされたときは、さすがに驚いた。しかも彼女たちは、絞め殺された後、全身をナイフで抉られていたという。
取調室に入った後、しばらくは心に余裕があった。どうせ何かの間違いだ。警察も俺が無関係だということにすぐに気づくだろう。すぐに出してもらえる。そう高をくくっていた。
取り調べでワンルームマンションの防犯カメラの映像を見せられた。彼女たちと腕を組んでいる俺自身が、はっきりと映っていた。彼女たちの胸元をこっそり覗きこもうとするいやらしい顔が、我ながら情けなかった。
それでも、まだ余裕があった。実際、彼女たちを殺してはいないのだから。ここを出たら、仲間たちに取り調べられた時の様子をどのように面白おかしく話してやろうか。そんなことすら考えもした。
でも、刑事たちは完全に俺を疑っていた。
「お前が殺したんだろ」
「お前しかいないんだよ」
大声で怒鳴られ、机を叩かれ、胸倉を掴まれた。
こちらも負けてはいなかった。
「やってねえよ、くそ野郎!」
頭にきて怒鳴り返してやった。実際、俺は何もやっていないのだ。怒鳴り返すくらいの権利はある。
しかし、日に日に俺の立場は悪くなっていった。高校中退後、定職にもつかずぶらぶらしていたうえに、窃盗と強制わいせつと脅迫で過去に何度も警察に引っ張られていた。そのことを刑事たちが持ち出してきて、お前がやったに決まっていると決め付けられた。
五日後、DNA鑑定の結果が出た。二人の膣内から採取された体液から俺のDNAが検出されたと、刑事が勝ち誇ったように言った。セックスの時、避妊はしていなかったので、俺の子種が出るのは当然だろう。
それでも、俺は頑張った。しかし、なぜか彼女たちの下着や彼女たちの指紋のついた一万円札が俺の部屋の引き出しから出てきた。下着には彼女たちと俺の体液がついていた。マンションの部屋で発見された二人の遺体に下着はつけられていなかったらしい。つまり刑事たちにとって、俺は彼女たちを殺害後、下着を剥き取って持ち帰った変態野郎というわけだ。
俺は怒り狂った。警察が証拠をでっちあげることはよくあることだ。こんな卑劣な手に屈することは、俺のプライドが許さない。それに、この程度のでっち上げなら、難しい司法試験を突破している弁護士が何とかしてくれると思っていた。
しかし、せまい取調室に押し込められて、一日十時間以上も取り調べを受け、何人もの刑事たちに入れ替わり立ち替わり同じ質問をぶつけられているうちに、俺の精神も参ってきた。次第に、本当に俺がやっちまったのかもしれないと思うようになってきた。
「なあ、田島」
最後に出てきたのは、ベテランの刑事だった。
「罪を認めろ。このままじゃ、お前は死刑だ。しかし、素直に罪を認めれば、そのうち娑婆に戻れる日も来るんだ」
精神的に疲れ切っていた俺は、ついにやってもいない殺人の自供を始めてしまい、刑事にいわれるまま調書にサインをして拇印まで押してしまったのだ。
裁判が始まると、検事は俺の自宅から押収したアダルト雑誌やアダルトDVDを裁判員や裁判官の前に突き出し、被告人は日頃から女性を凌辱する願望を持っていたのだと、俺を変質者呼ばわりした。そんなもの、男ならだれでも持っている。その程度のことで変質者になるのなら、世の中の男は全員変質者だ。
だが、何もしていないのに、なぜか次々と証拠があがっていった。一番驚いたのは、美恵のワンルームマンションの部屋の鍵が、俺の部屋から見つかったことだった。美恵の部屋には鍵がかけられていた。そのため、死体の発見が遅れたらしいが、死体発見を遅らせるために犯人がドアに鍵をかけたのだと公判で検事が言った。その鍵が俺の部屋で見つかったのだから、犯人は俺だといいたかったのだろう。全く身に覚えのないことだった。検事も馬鹿じゃない。何かの間違いだとすぐに気づくだろうと思っていたが、しっかり証拠として採用されてしまった。
遺族にも人殺し呼ばわりされた。俺は人殺しじゃないし、あんたたちの娘を殺した犯人は、まだのうのうと娑婆をうろついているのだといい返してやりたかったが、そんな発言は許されなかった。
そして、下された判決は死刑。
俺は無実だ。そう大声で叫んで暴れたために、退廷させられてしまった。
「四九三番、時間だ」
刑務官の声に回想が中断された。鉄の扉が開けられる。運動スペースから出ると、両脇を屈強な刑務官に挟まれ個室に戻された。個室に入ると、すぐに床に座らなくてはならない。部屋の中を歩き回ることは許されず、部屋の中ではずっと座っていなくてはならないのだ。多くの死刑囚は、各自割り振られたこの狭い個室で、天井のカメラで二十四時間監視されながら、最期の時間まで過ごすことになる。
「まだ再審請求という道もあるんだよ」
最高裁での判決が下りる前日にこの拘置所にやってきて、万が一の時は覚悟してほしいなどとぬかしやがった弁護士だった。何もしていない無実の人間を死刑から救うことすらできない無能のくせに、まるで自分だけが俺の救世主であるかのように、上から目線で言ってきたのだ。唾をひっかけてやりたかったが、俺は「お願いします」といって頭を下げるしかなかった。他に何ができるというのだ。
金と弁護士の能力。それが今も昔も命の分かれ目を決める。何人もの人間を殺しているのに、死刑どころか懲役刑にもなっていない極悪人が、この世にはたくさんいる。経済的に恵まれ腕のいい私選弁護士をつけることのできる者は、司法の罰ですらかいくぐることができる。そして、素直で気が弱く、取り調べをうまくかわす話術も知識も持っていない低学歴者が、警察に強要されて言うがままやってもいない犯行を自白させられるのだ。
しかし、このままだと……。
俺ってヤジやばくねえ?
鉄格子越しに、長方形に切り取られた青空が見える。その上に、さらに鉄格子の屋根が覆いかぶさっている。長さ十メートル、幅二メートルの空間。目に入るのは、殺風景な鉄格子とわずかな空。ここで、数日に一度、十五分程度、太陽の光を浴びる事ができる。田島にとっては貴重な運動時間だ。
今日でニ十七歳になってしまった。当時は住所不定無職の二十歳。社会の屑だった。それでも、今よりましだった。
どうしてこんなことになってしまったんだろう。
美恵と知り合ったのは、繁華街にあるコンビニの前だった。
「火、貸してくれる?」
喫煙所の灰皿の前で、タバコをくわえてぼんやりしていた俺に美恵が声をかけてきた。ボリュームのある髪を金色に染めピンクのブラウスを着た、かわいい女の子だった。
「いいよ」といってポケットからライターを取りだした手が、緊張で震えていたのを覚えている。
「いくつ?」
「十七」
二人並んでタバコを吸い、つまらない世間話をしたが、それが妙に盛り上がり、気がつくと意気投合していた。
「一人暮らしだから」
そういって、彼女から誘ってきた。六畳一間の古いワンルームマンションだった。そして、彼女とセックスをした。
ルームメイトが帰ってくるからといわれて、慌てて部屋を出た。ルームメイトが男だと面倒なことになると思い、それっきり、あの部屋には行っていない。今から思えば、六畳一間にルームメイトと暮らすなんてありえないことだった。
尚子とは、美恵と知り合った三日後に、同じ繁華街の路上で出会った。赤い服を着て、大きなサングラスをつけていた。
「お金がないからおごって」と言って、彼女の方から腕を組んできた。
「あとで払うから、いいでしょ?」
「金、ないんだろ」
「お金はないけど、別のものでちゃんと払うよ」
歳を聞くと、二つ上の二十二。居酒屋で食事をして酒を飲んだ。料金は二人で五千円だった。
「ちゃんと払うって約束したでしょ? ついてきて」といって、彼女は俺をワンルームマンションに連れていった。そして、セックスをした。別のもので払うとはつまり、彼女の身体で飲み代を払うという意味だったわけだ。
恵美が宮崎、尚子が小木という名字だと知ったのは、警察署の取調室に連れて行かれたときだった。考えてみれば、たった三日間でふたりの女から声をかけられ、すぐにセックスまでたどり着くなんて、おかしかった。俺がそんなにもてるわけない。どうしてその時、おかしいと思わなかったのだろうか。
「田島! 出てこい!」
尚子と会った二日後の日の早朝、誰かが激しくドアを叩いた。驚いて布団から飛び出してドアを開けると、十人くらいの男たちがドアの前に立っていたのだ。男の一人が警察手帳をかざし、そのあとポケットから出した紙切れを広げ「逮捕状だ」といった。
「わかるな?」
そんなことを言われても、わかるわけがない。
「なんですか?」
「殺人容疑だ。女の子を殺しただろ」
何のことか、さっぱりわからなかった。
刑事は俺の言い分を一切聞こうとしなかった。その場で服を着せられ、顔を洗うこともぼさぼさの髪に櫛を入れることも許されずに、問答無用に手錠をかけられ、パトカーに乗せられて警察署に連れていかれた。
美恵と尚子が部屋で殺されていたと聞かされたときは、さすがに驚いた。しかも彼女たちは、絞め殺された後、全身をナイフで抉られていたという。
取調室に入った後、しばらくは心に余裕があった。どうせ何かの間違いだ。警察も俺が無関係だということにすぐに気づくだろう。すぐに出してもらえる。そう高をくくっていた。
取り調べでワンルームマンションの防犯カメラの映像を見せられた。彼女たちと腕を組んでいる俺自身が、はっきりと映っていた。彼女たちの胸元をこっそり覗きこもうとするいやらしい顔が、我ながら情けなかった。
それでも、まだ余裕があった。実際、彼女たちを殺してはいないのだから。ここを出たら、仲間たちに取り調べられた時の様子をどのように面白おかしく話してやろうか。そんなことすら考えもした。
でも、刑事たちは完全に俺を疑っていた。
「お前が殺したんだろ」
「お前しかいないんだよ」
大声で怒鳴られ、机を叩かれ、胸倉を掴まれた。
こちらも負けてはいなかった。
「やってねえよ、くそ野郎!」
頭にきて怒鳴り返してやった。実際、俺は何もやっていないのだ。怒鳴り返すくらいの権利はある。
しかし、日に日に俺の立場は悪くなっていった。高校中退後、定職にもつかずぶらぶらしていたうえに、窃盗と強制わいせつと脅迫で過去に何度も警察に引っ張られていた。そのことを刑事たちが持ち出してきて、お前がやったに決まっていると決め付けられた。
五日後、DNA鑑定の結果が出た。二人の膣内から採取された体液から俺のDNAが検出されたと、刑事が勝ち誇ったように言った。セックスの時、避妊はしていなかったので、俺の子種が出るのは当然だろう。
それでも、俺は頑張った。しかし、なぜか彼女たちの下着や彼女たちの指紋のついた一万円札が俺の部屋の引き出しから出てきた。下着には彼女たちと俺の体液がついていた。マンションの部屋で発見された二人の遺体に下着はつけられていなかったらしい。つまり刑事たちにとって、俺は彼女たちを殺害後、下着を剥き取って持ち帰った変態野郎というわけだ。
俺は怒り狂った。警察が証拠をでっちあげることはよくあることだ。こんな卑劣な手に屈することは、俺のプライドが許さない。それに、この程度のでっち上げなら、難しい司法試験を突破している弁護士が何とかしてくれると思っていた。
しかし、せまい取調室に押し込められて、一日十時間以上も取り調べを受け、何人もの刑事たちに入れ替わり立ち替わり同じ質問をぶつけられているうちに、俺の精神も参ってきた。次第に、本当に俺がやっちまったのかもしれないと思うようになってきた。
「なあ、田島」
最後に出てきたのは、ベテランの刑事だった。
「罪を認めろ。このままじゃ、お前は死刑だ。しかし、素直に罪を認めれば、そのうち娑婆に戻れる日も来るんだ」
精神的に疲れ切っていた俺は、ついにやってもいない殺人の自供を始めてしまい、刑事にいわれるまま調書にサインをして拇印まで押してしまったのだ。
裁判が始まると、検事は俺の自宅から押収したアダルト雑誌やアダルトDVDを裁判員や裁判官の前に突き出し、被告人は日頃から女性を凌辱する願望を持っていたのだと、俺を変質者呼ばわりした。そんなもの、男ならだれでも持っている。その程度のことで変質者になるのなら、世の中の男は全員変質者だ。
だが、何もしていないのに、なぜか次々と証拠があがっていった。一番驚いたのは、美恵のワンルームマンションの部屋の鍵が、俺の部屋から見つかったことだった。美恵の部屋には鍵がかけられていた。そのため、死体の発見が遅れたらしいが、死体発見を遅らせるために犯人がドアに鍵をかけたのだと公判で検事が言った。その鍵が俺の部屋で見つかったのだから、犯人は俺だといいたかったのだろう。全く身に覚えのないことだった。検事も馬鹿じゃない。何かの間違いだとすぐに気づくだろうと思っていたが、しっかり証拠として採用されてしまった。
遺族にも人殺し呼ばわりされた。俺は人殺しじゃないし、あんたたちの娘を殺した犯人は、まだのうのうと娑婆をうろついているのだといい返してやりたかったが、そんな発言は許されなかった。
そして、下された判決は死刑。
俺は無実だ。そう大声で叫んで暴れたために、退廷させられてしまった。
「四九三番、時間だ」
刑務官の声に回想が中断された。鉄の扉が開けられる。運動スペースから出ると、両脇を屈強な刑務官に挟まれ個室に戻された。個室に入ると、すぐに床に座らなくてはならない。部屋の中を歩き回ることは許されず、部屋の中ではずっと座っていなくてはならないのだ。多くの死刑囚は、各自割り振られたこの狭い個室で、天井のカメラで二十四時間監視されながら、最期の時間まで過ごすことになる。
「まだ再審請求という道もあるんだよ」
最高裁での判決が下りる前日にこの拘置所にやってきて、万が一の時は覚悟してほしいなどとぬかしやがった弁護士だった。何もしていない無実の人間を死刑から救うことすらできない無能のくせに、まるで自分だけが俺の救世主であるかのように、上から目線で言ってきたのだ。唾をひっかけてやりたかったが、俺は「お願いします」といって頭を下げるしかなかった。他に何ができるというのだ。
金と弁護士の能力。それが今も昔も命の分かれ目を決める。何人もの人間を殺しているのに、死刑どころか懲役刑にもなっていない極悪人が、この世にはたくさんいる。経済的に恵まれ腕のいい私選弁護士をつけることのできる者は、司法の罰ですらかいくぐることができる。そして、素直で気が弱く、取り調べをうまくかわす話術も知識も持っていない低学歴者が、警察に強要されて言うがままやってもいない犯行を自白させられるのだ。
しかし、このままだと……。
俺ってヤジやばくねえ?
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