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第一章 王都脱出
1page 目覚め
しおりを挟むーー目を覚ませ、寝坊娘。
早く目を覚ませ。
「……むにゃむにゃ、あと五時間……。」
ーーおい、起きろ、早く。
おい、寝坊助女、早く起きろと言っている。
「煩い……。」
ーー…………。
早く起きろよこのド阿呆!!
心地よく寝てる場合か馬鹿女が!!
「はっ!!」
男の怒鳴り声が聞こえ、少女は目を覚ました。
半覚醒した眼と脳内へと、真っ先に飛び込んできたのは天蓋、赤色の天蓋であった。
「…………。」
眼球のみを動かし、周囲を見回す。
窓、壁、家具、カーペット、調度品。
様々なものが部屋の中に置いてあったり、飾ってあったりしてある。
「…………。」
少女はゆっくりと上体を起こした。
綿の詰められたベッドが沈み、僅かに音を立てる。
焦茶の木枠で取り付けられた窓、そこから差し込む日の光は眩しく、今が朝か昼のどちらかだと分かる。
壁には高級ホテルで使われていそうな、黄土色の壁紙が貼られてある。
描かれた葉っぱのような模様が綺麗だ。
部屋に設置された家具はどれもこれも細工が施されている。
窓枠に合わせた焦茶の色味は重厚感があり、艶々に磨かれた表面はまるで鏡のようだ。
とにかく、もうとにかく部屋の中には様々なものが置かれてあったり、取り付けられてあったりしてある。
しかし、そのどれも一つたりとも彼女は見覚えがなかったのである。
「……は?」
思わず声が漏れる。
瞬間、驚愕が耳を刺す。
己の口から出たはずのその声は、全くもって聞き覚えがなかったからだ。
……全身に感じた事のない鳥肌が走る。
「は、え、は?」
混乱のあまり、無意識に声が漏れる。
その全てが、聞いたことのない可愛らしい女の子の声だった。
ふと、部屋の隅に目が止まる。
全身鏡が置かれてあるのを見つけ、ふらふらと引き寄せられるように少女はベッドから出ていく。
カーペットの敷かれた床へと一歩、足を踏み出した。
柔らかい毛先が裸足の足裏を撫で、くすぐったい感触を覚える。
だが、少女は然程気にする様子もなく……そんな事を気にする余裕もなく、歩き続けた。
一歩、また一歩。
不思議だ、体が軽い。
まるで自分のものではないかのようだ。
鏡までの距離が縮む度に、脳の奥が警報を鳴らす。
まるで禁忌に触れるような、本能が知らせているような。
見てはいけない、見てはいけない。
そう叫ぶかのようだった。
だが、彼女が止まることはなかった。
「…………………。」
鏡の前に辿り着き、恐る恐る覗き見る。
…………そこにいたのは、彼女の全く知らない少女だった。
栗色の長い髪、青色の大きな瞳。
女性らしい柔らかな骨格、若さを感じる張りのある肌、細身ながら健康的な体。
頭のてっぺんからつま先まで、似ても似つかない少女が鏡に映っていたのだ。
「…………。
誰ええええええぇぇぇぇぇ!!!??」
あり得ない現実を目にして、絶叫をした。
合わせて鏡の中の少女も驚いた顔を浮かべ、大きく口を開けた。
それは、館中を駆け巡る程の巨大な声量だった。
ーーーーーーーーーー
「記憶喪失ですね。」
白髭を蓄えた老年の男性がそう告げた。
視線は手元のカルテに向いている。
万年筆を使い、何かを書き記しているようだ。
着ているのはシミもシワもない白衣、見た目で分かる。彼は医者だ。
そんな彼の言葉を聞き、栗色の髪を持つ少女を取り囲んでいた人々が明らかな落胆と驚愕の表情を浮かべている。
「先生、何故急に記憶喪失など……。」
「恐らくは心因性によるものでしょう。
精神的に過度な負担がかかり、それに耐えきれず記憶を手放したと思われます。」
「そ、そんな……!」
医者からの返答を聞き、一人の男が膝をついた。
見た目は四十~五十代と言ったところか。
品のいい黒のスーツらしき服を着ている。
堀の深い顔立ちは、今でこそ皺が見えるも若い頃は中々のハンサムだったのだろうと見て取れる。
女性受けがよさそうだ、などとくだらない事を栗髪の少女は考えていた。
「先生!娘は……エルサはずっと記憶を失ったままなのでしょうか!?」
次に声を挙げたのは一人の女性である。
彼女もまた四十代前後と言ったところか。
淡い青色のドレスを見に纏い、とても上品そうな印象を受ける。
娘、と言っていたがその見た目の若々しさはとても子を産んだようには見えない。
日々のケアを怠っていないのか、それとも生まれついての美貌か……。
もし後者なら羨ましいものだ。
「分かりません。
肉体と違い、精神的外傷は目に見えません。
癒すのが難しいのです。
ふとした拍子に戻ることもあれば、永遠に戻らない事もありますから。」
「そ、そんな……!うぅ……!」
医者の言葉を聞き、とうとう母親は泣き崩れてしまう。
それを近くにいたメイドらしき人が「奥様……!」
と悲痛な声をあげながら、慰めるように寄り添う。
正に悲劇の発生地、と言えるのだろうか。
意気消沈する両親らしき二人へ、周囲の人々は悲しみと同情の視線を送る。
それは、輪の中心に座らされた少女も同じである。
ただ一つとして違うのは。
(……なんだ、こりゃ……。)
その少女は悲しみよりも先に、激しい困惑を覚えている、という事である。
彼女の名はエルサ・ラァム・リリーフ。
百年の歴史を持つリリーフ伯爵家の一人娘である。
栗色の長い髪、青色の大きな瞳。
こじんまりとした体躯と幼さの残る顔立ちは正に貴族のお嬢様と呼ぶべき容姿であり、非常に庇護欲を掻き立てられる見た目をしている。
……だが、一つ言っておこう。
今この場で周囲を見つめ、困惑しているのはエルサ本人ではない。
否、正確に言えばその肉体の中にいるものはエルサではないのだ。
この一文では一体何を言っているのかと思うだろうが、理由は以下にて示す。
(なんで私、こんな所に……?)
齢十六の少女。
その肉体を操り、物を考えているのは……倉橋愛花という一人の日本人であった。
(うーん、状況が飲み込めん。
もう一回頭を整理して考えるか。
えっと、まず私の名前は倉橋愛花、これは大丈夫、分かる。
年齢は二十五歳、鉄鋼系の会社の事務員してる。
好きなものはハンバーガー、嫌いなものはパクチー。
将来の夢は韓国行って美容整形受ける事。
……いやますます混乱してきたわ!
何この状況!何ここ!何処!?
夢!?夢だよねこれ!?
誰か夢だと言ってくれ!)
一通りの自己分析を終え、彼女は余計に頭を混乱させた。
それもそうだろう。彼女からしてみれば、現代日本から突如見知らぬ場所へと移動しているのだから。
しかも肉体は自分のものではない、全く知らない誰かのものだ。
慌てるのは当然と言える。
「お嬢様の事ですが、近頃何か大きな出来事などはありませんでしたか?
例えば……精神的に大きなショックを受けたなどは。」
「……それは。」
父親らしき人物が、医者の問いかけに言葉を濁す。
対して、泣き崩れていた母親は顔を上げ、睨むように医者を見た。
「そんなの決まっています!
先日の祝賀会です!」
「アルマ!」
「だってそうでしょう!?
公衆の面前であのような扱いを受けて……!
あまつさえ無実の罪を被せられて!
あぁ、可哀想なエルサ!」
「やめなさいアルマ!
その事は口に出さないと決めた筈だろう!」
男は目を見開き、妻であろう女性を叱りつける。
しかし女性も引く気はなさそうだ。
そのまま言い争いが始まるような雰囲気が流れる。
「……あ、あの……。」
それを、空気を読まず話しかける女が一人。
エルサお嬢様……ではなく、その体を操る倉橋愛花である。
彼女が声を発した事で、皆の視線が一斉に集まる。
「うっ!めっちゃ見られる……。
えっとぉ……先日の祝賀会とは一体……?」
「…………。」
「…………。」
倉橋愛花の質問に対し、答える者は誰一人としていなかった。
あれ程集中していた視線は即座に外れ、皆気まずそうに俯いている。
(……え?え?無視?嘘。
聞いてんだけどこっち。
こんな集団シカトある?)
あまりな対応に一人驚く愛花。
もしや言いにくい事を聞いてしまったのか?
だとしても答えてもらわなければ困る。
自分は何も知らないし、まずここがどこかも分かってない。
何一つとして状況が飲み込めてないのだから。
もう一度聞いてみるか、と声をかけようとしたその時。
「そんな事も忘れてしまったのか、愚か者め。」
突然男の声が聞こえる。
皆の視線が一気に集中した。
部屋の入り口近く、そこには一人の美青年が立っていた。
齢はエルサお嬢と変わらないくらいだろうか。
色味の濃い見事な金髪を短く切り揃え、夏の空のような青色の瞳。
いかにもヨーロッパ生まれフランス育ち、みたいな印象を与える西洋系美形男子だ。
(凄っ!イケメン!超モテそう!
……ん?でもこの顔、なんか見覚えが……?)
突然現れた美青年に愛花の胸が思わず弾む。
……だが、すぐにその顔をこれでもかと凝視した。
どこか見覚えがあったのだ。
その途端、脳裏に映像が流れる。
それは、存在しない筈の記憶。
倉橋愛花が知る由もない筈の記憶である。
ーーーーーーーーーー
『私はアラクシア王国第一王子。
アレン・ロウ・ティスタスニティ・アラクシアだ!
下賤な民が、気安く口を聞けると思うな!』
『ふん、わたしはこの国の王子だ。
よって相応しい者とだけ行動を共にする!』
ーーこれは、剣と魔法の世界。
『……ふん、変わった女め。
その度胸だけは認めてやろう。』
ーー竜が支配する王国で起きる、愛の物語。
貴方は誰を選ぶ?
『……愛している。
二度と私の目の前からいなくなるな。』
ーー【輝きのイノセント】
好評発売中。
ーーーーーーーーー
「…………。」
突如、見た事のない、訳のわからない映像が脳内に流れる。
倉橋愛花は一瞬呆け、そして。
「……いやこれCM!!」
大声でそう叫ぶのだった。
それには周囲の人々も、父親母親王子様も驚きを隠せない。
(何今の映像、完全CMじゃん!
番組の間に流れるやつじゃん、なんで脳内に!?
……あーー!分かった!思い出した!
なんか見覚えあると思ったら駅の広告のポスターにいたわこいつ!
なんだっけ?輝きのイノなんとかってゲームのキャラじゃなかったっけ?
名前は確か……えっと、ア……ア……。)
記憶を探り、名前を思い出そうとする。
先程映像で見たというのに、もう忘れてしまったようだ。
「ア……あれ、あれだった筈。
アレェ……王子……?」
「アレンだ!アレン!
本当に無礼な女だな貴様は!」
そして盛大に間違えた。
疑問符が大量につきそうな名前で呼ばれ、怒り狂うアレェ……アレン王子。
その様子を見て、血相をかいて父親が間に入る。
「も、申し訳ございません殿下!
こら!エルサ!謝りなさい!」
「えー。」
「えーではない!謝れ!首が飛ぶぞ!」
そう叫ぶと、父親は娘の頭を掴み、無理やり下げさせる。
大きな掌で、腕力もある為か逆らい切れず、愛花は「うげぇ。」と声をあげながら謝罪をするのだった。
その姿を見て、アレン王子は心底不愉快そうに彼女達を睨みつける。
「全く、これだから下級貴族は……礼儀というものがなっていない。
私を誰と心得る。
アラクシア王国第一王子。
アレン・ロウ・ティスタスニティ・アラクシアだぞ。
身の程を弁えよ。」
「いやその言葉もう聞いたよ。
何でまた言ったの?」
「エルサ!!」
エルサお嬢……もとい愛花がまたもや口を滑らせる。
これには流石の父親も怒鳴りつけ、今度は床に額がくっつくくらい頭を下げさせたのだった。
周囲では母親や使用人らしき人達が顔を青くさせ、アレン王子と土下座する親子を交互に見つめる。
対して、アレン王子は怒りに任せ、顔を赤く染めていた。
「この、私を、一度ならず二度も愚弄するとは……どうやら相当な愚物のようだな……!」
「申し訳ございません殿下!
私達の教育の落ち度にてございます!
よく言って聞かせます故、どうかご容赦を!」
同じく床に額をつけ、謝る父親。
側から見れば二人の人物が一人の青年に対して土下座をしているという光景だ。
その部分だけを切り抜けば異様な光景だが、そのことに疑問を持つ者はこの場にはいなかった。
そして大の大人が土下座する姿に僅かに溜飲が下がったのか、アレン王子は「ふん。」と偉そうに鼻を鳴らす。
「……どの道その女に情けをかけるつもりなどない。
あれ程の大罪を犯したのだ、のうのうと生きているなど許されざる事である。」
「そんな……!殿下それは誤解です!
もう一度お調べ直し下さいませ!
私達の娘があのようなことをするとは到底……!」
「貴様!
我が決断が間違っていると言いたいのか!?」
アレン王子が再び怒り、怒鳴りつける。
父親は変わらず頭を下げたままだ。
「いえ、滅相もございません!
しかし我らが娘エルサは大切に育てた一人娘にございます。
普段より道徳を弁えるよう言い含めておりました。
そんなこの子が、まさかあのような陰湿な事件を起こすとは信じられないのです。
お願いです、殿下。
どうかもう一度だけ慈悲を。
事件の事をお調べ直して頂けないでしょうか?」
「ふん、やはり下級貴族だな。
己の立場を全く理解していないようだ。」
懇願するその姿を、アレン王子は見下し、そして吐き捨てるように告げる。
「お前達の娘は愚かにも我が婚約者、ベルフェンテ・ドゥ・ローランを追い詰め、精神的な責苦を与えたのだ!
これは許されざる行いであり、我がアラクシア王家に対しての侮辱行為でもある!
よってそこな娘は三ヶ月後の【神竜祭】にて竜の巫女として捧げる!
これは決定事項だ!」
「殿下!そんな!!」
父親の悲痛な叫びが愛花の耳を刺す。
同時に周囲からはどよめきが起きる。
母親は再び涙を流し、深く深く項垂れた。
ただ一人、エルサ……もとい倉橋愛花だけは状況を理解できていなかった。
(婚約者?神竜祭?竜の巫女?
やっばい、全然分からん。
何言ってんだこいつ。
……全然話が分からないけど。)
愛花は押さえつけられた頭を強引に動かし、周囲を見る。
皆、悲嘆に暮れた表情をしている。
(なんかまずい状況にあるのだけは分かるかな。
うーん、どうしたものか。)
「よってこれから三ヶ月間……神竜祭の当日までそこな娘は王都からの外出を禁ずる!
身柄は我がアラクシア王家が預かろう。」
「な……!それは事実上の拘禁ではありませんか!
せめて私達の屋敷にて身柄を預けさせてください!」
「ならぬ!生家など論外だ!
身内が逃す可能性があるからな。
……騎士達よ!この女を連れて行け!」
アレン王子が号令を出す。
すると背後で控えていたのか、甲冑を纏った者達が部屋の中に入ってきた。
そして、手慣れた様子で倉橋愛花の腕に縄を巻いた。
「ん?」
「来い!」
手首にかけられた縄を見て、愛花は首を傾げる。
騎士は無慈悲にも縄を引っ張り、無理やり彼女を連れて行こうとする。
「エルサ!」
連れて行かれそうになる娘を見て、母親が慌てて駆け寄る。
しかし。
「邪魔だ!」
「あぁっ!」
「アルマ!!」
娘に縋りつこうとする母親を、騎士はなんと蹴り飛ばした。
鉄で覆われた足に蹴られた為か、彼女の体は簡単に飛ばされる。
床に叩きつけられるように転がる妻を見て、父親は咄嗟に抱き寄せた。
「……っ、ちょっと!蹴ることないじゃん!
相手女性だよ!?」
そのあまりな仕打ちに愛花は眉を顰め、騎士に抗議した。
「黙れ!罪人は口を閉じていろ!」
しかし、騎士は聞く耳を持たない。
それどころか乱暴に愛花を引っ張り、まるで引き摺るかのように連れて行く。
「ちょ、痛っ……!」
「騎士達よ!城に帰還する!」
「「「はっ!」」」
愛花を捕縛するや否や、アレン王子は再び号令をかけた。
その言葉に従い、皆は屋敷を去っていくのだった。
連れ去られるまでの間、愛花は後ろを見つめる。
そこには悲痛の表情を浮かべる使用人達。
そしえ泣き崩れるエルサお嬢の両親の姿が見えたのだった。
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