僕の伴侶は最古の竜

ライ

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契約の儀偏

死の淵に立つ少年

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僕は死ぬのかもしれない。
いや、そもそも僕は生きてすらいなかった。
僕は、人生を始めていなかった。ただそこにいるだけ。

ここは"アースウィンド"この世界は人と竜と幻獣が共存する世界。
しかし幻獣に関しては。人に飼われている小さな生き物から、人を殺し食べる大きな生き物から、多種多様に存在し人と竜との関係は共存以上の関係にあった。

アースウィンドは、四つの大国に分かれており、アースウィンドで最も広い湖、クロストウェルス湖をはさんで、存在している。
一つ目の国が最も古くから繁栄している、グラストティルス神聖国がありこの国は、神の血を引くとされている王族が治めている。この国の名の由来が、この国の祖であるグティルス・アークスの名を模している。
二つ目の国がウルティナ帝国、グラストティルス神聖国の、貴族が反乱を起こし後に、建国された国で二番目に栄えているとされている。
三つ目の国がクィート大国、クィート王家が治める国で、外国の知識を貪欲に吸収し今、力をつけてきている、四つの大国で最も警戒されている国である。
四つ目の国がアルス共和国、この国の国民は、他の三国から虻れてしまった民が自発的に興して出来上がった国である。
この四つの大国では近年、大きな戦争が起きていない。なぜならばこの四つの国を挟んだ真ん中にクロストウェルス湖があり、グラストティルス神聖国とウルティナ帝国の間には、竜の巣である竜の谷があり、ウルティナ帝国とアルス共和国との間には、強力な幻獣の巣であるティーダ大森林がありクィート王国に至っては国全体をウェスト大山脈の山々に囲まれている状態なのでどこの国も大規模な戦争に発展させられないのである。しかし小さな小競り合いは度々ある。だがこの状態は比較的に平和な世の中といえるだろう。・・国単位の枠組みであるのならだが。

僕は、死を受け入れるだけの命の器だ。
僕の三つの時に母が壊れてしまった。いや元から母は壊れていたのかもしれない。
だがそんなこと僕にとっては、どうでもいいことかもしれない。
僕はすぐに死を迎えるのだから。
母は、根本的に僕を受け入れられなかったようで、僕と接触しないようにいつも離れていた。
しかし母は、僕を三つまではちゃんととは言えなかったが、育ててくれた。
母は頑張って壊れないようにしていたが限界がきたようで、初めて僕の手を握りしめ、笑顔を向けながら私と一緒に逝きましょう。と言い、竜の谷に連れてきました。
竜の谷には低級、中級、上級、の竜がそれぞれいて、僕たちが住むウルティナ帝国に近いほど竜の中では弱い低級が、うようよいて、奥に行けば行くほど強い竜がいるらしい。母が行く道中に教えてくれたことだ。竜の個体数は全体で、5千頭前後で、低級がその中の六割以上を占め、三割が中級で、残りの一割が上級だそうだ。
この中の上級の竜は人よりも知性があり長い寿命を持っているが、上級の竜は人と契約することで通常よりも強く、長い寿命を得ることができ、また人間も竜と同じ時を生き、どちらかが死ねば片割れも後を追い死んでしまう。
一心同体になるらしい。しかしそれは竜にとっては、メリットよりもデメリットのほうが大きいように思うが。
母の話が終わるころには、竜の谷に着き母は、握っていた僕の手を放して僕の目の前に膝をついて、僕に話しかけた「いいかい、シャルト、お前はいてはいけない存在なの、あなたをこの世界に生んでしまったのは、私だから私も罰を受けるわ、だから私と一緒に、ここでこの世界にお別れしましょう、大丈夫よ死は終わりじゃないから、安心していきましょう」
と僕は訳が分からなかったが、母はこれまでに見たこともないほど、穏やかな表情をしていたので、母は壊れたのではなく元からどこかが壊れていたのかと納得してしまった。
僕は死を受け入れるような、顔をして「お母さんは何も悪くないよ、全部僕が悪いんだ、だからお母さんは早くこの危険な場所から逃げたほうがいい。お母さん、大丈夫、僕はここにずっといるから」と答えた。僕がそう言った時の、母さんはひどく後悔した顔をしていたが、すぐに笑顔を作り「そうね」といい、さっさと去っていった。
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