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学園偏
かわいいあの子との旅路+使者たち(いらないもの付き)
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僕たちが見つめあいながらお互いの愛を確かめ合ったあと、早速クィートへ向かう旅の準備にとりかかった。だけど、僕はまさに無一文の状態だったので、準備することも無かった。
旅路の間、シャーティアは僕の真上を、人に見えないように魔力を使って進むことになった。僕には当然見える仕様になっているが。
僕の年を考えた旅の工程を、使者たちは考えようとしていたが、僕は腐っても竜の契約者である。大の大人よりも体力があるので、普通の大人が行くような工程で良いと僕が断った。
工程を通常のものにしたからか、遠いクィートまでの道中、山賊や盗賊に襲われながら、『全部僕の魔法の練習台に』も3か月ほどで着いた。
僕とティアにとって、絆が深くなった旅だった。
最初、僕は彼女と離れるのが嫌だったが、彼女の離れていても心でつながっているという、言葉で渋々ながら、彼女と離れることに耐えようと思ったが、彼女の言っていたことが比喩ではなく、
本当に心と心で、つながっていることが分かった。
彼女の存在が物理的な距離で離れていれば、離れているほど彼女の心が近くに感じる感覚になり、彼女と僕の絆が深まるのが、目に見えるほどに分かった。
絆が深まるにつれて、僕の魔法の腕も上がっていた。
彼女の最初の説明には無かったが、黒竜と契約した人間は何かしらの特殊能力が芽生えるそうだ。
その特殊能力のうちに、予知能力が芽生えたものもいると、言っていたことから、もしかしたら、彼女以外の黒竜もいるのかもしれないと、話し合っていた。
彼女と契約して使者たちの心の中が、透けて見えていたのは、僕の特殊能力によるものだった。
僕の特殊能力は、相手の心の中を覗き見ることだった。
この力は相手を見ずとも使えるようで、イメージ的には耳に聞える音として、心の声が聞えるものと、記憶も多少覗ける仕様になっている。
僕の力は竜騎の中でも見たことがないほどに、特殊なようでまさに特殊能力といえるだろう。
しかし聞きたくないときもあるので、この力もコントロールできるようにただいま訓練中だ。
使者の話をして思い出した、彼らの名前である。
あまり僕はこの使者たちの名前は呼ばないが、一応紹介を(忘れかかっているわけでは、決してない)
まずこの使節団の責任者の役目を担っているのが、赤い髪に茶色の目をした、40代後半のファズ、で、ファズの次に偉い立場の男が、茶色がかった赤髪に、同じく茶色の目をしたこっちは50代前半のロクスル、で立場的に差のない残りの三人が、一人目が20代後半の茶髪にこげ茶色の目をした、コウザ、二人目が茶髪に薄い茶色の目をしたウィルグル、三人目が灰色がかった、茶色の髪に茶色の目の30代後半のグルサ、この5人が僕を連れて行く使者のメンバーだ。
なんでもクィート大国は茶系の色が多いそうだ。
旅路の間、シャーティアは僕の真上を、人に見えないように魔力を使って進むことになった。僕には当然見える仕様になっているが。
僕の年を考えた旅の工程を、使者たちは考えようとしていたが、僕は腐っても竜の契約者である。大の大人よりも体力があるので、普通の大人が行くような工程で良いと僕が断った。
工程を通常のものにしたからか、遠いクィートまでの道中、山賊や盗賊に襲われながら、『全部僕の魔法の練習台に』も3か月ほどで着いた。
僕とティアにとって、絆が深くなった旅だった。
最初、僕は彼女と離れるのが嫌だったが、彼女の離れていても心でつながっているという、言葉で渋々ながら、彼女と離れることに耐えようと思ったが、彼女の言っていたことが比喩ではなく、
本当に心と心で、つながっていることが分かった。
彼女の存在が物理的な距離で離れていれば、離れているほど彼女の心が近くに感じる感覚になり、彼女と僕の絆が深まるのが、目に見えるほどに分かった。
絆が深まるにつれて、僕の魔法の腕も上がっていた。
彼女の最初の説明には無かったが、黒竜と契約した人間は何かしらの特殊能力が芽生えるそうだ。
その特殊能力のうちに、予知能力が芽生えたものもいると、言っていたことから、もしかしたら、彼女以外の黒竜もいるのかもしれないと、話し合っていた。
彼女と契約して使者たちの心の中が、透けて見えていたのは、僕の特殊能力によるものだった。
僕の特殊能力は、相手の心の中を覗き見ることだった。
この力は相手を見ずとも使えるようで、イメージ的には耳に聞える音として、心の声が聞えるものと、記憶も多少覗ける仕様になっている。
僕の力は竜騎の中でも見たことがないほどに、特殊なようでまさに特殊能力といえるだろう。
しかし聞きたくないときもあるので、この力もコントロールできるようにただいま訓練中だ。
使者の話をして思い出した、彼らの名前である。
あまり僕はこの使者たちの名前は呼ばないが、一応紹介を(忘れかかっているわけでは、決してない)
まずこの使節団の責任者の役目を担っているのが、赤い髪に茶色の目をした、40代後半のファズ、で、ファズの次に偉い立場の男が、茶色がかった赤髪に、同じく茶色の目をしたこっちは50代前半のロクスル、で立場的に差のない残りの三人が、一人目が20代後半の茶髪にこげ茶色の目をした、コウザ、二人目が茶髪に薄い茶色の目をしたウィルグル、三人目が灰色がかった、茶色の髪に茶色の目の30代後半のグルサ、この5人が僕を連れて行く使者のメンバーだ。
なんでもクィート大国は茶系の色が多いそうだ。
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