僕の伴侶は最古の竜

学園偏

めんどうごと勃発・僕の愛

使者たちが用意した宿で、一晩過ごした次の日。
使者たちが宿にやってきた。
何でも王が直々に、僕を王宮に招待したい旨を伝えに来たと。
僕的には、あまり歓迎できることではないが、この国の学園に通うのだから、一応の義理は通さなければいけないか、行きたくないが。無論めんどくさそうだが仕方ない。
僕は自分に言い聞かせながら、使者たちに承知したことを伝える。
僕の承知の答えに、心底安心したように息をついて、明日迎えに来ると言って去っていた。
使者たちが去っていたあと、僕は心の底からのため息をつきながら、彼女に空の散歩へと誘った。
彼女と一緒に空の景色を見て、気分転換がしたい。
ティアは僕の提案に、快く賛成してくれた。
ティアの優しさが心に沁みる。
僕は早速、動きやすい服に着替え『服は旅の途中で捕まえた山賊、盗賊から頼むから宝をもらってくれと懇願するからもらったものを換金したお金で買ったもの』彼女と会うため、人が近寄らない場所に移動して、彼女に乗って空の散歩に行った。
久々の彼女との空の散歩なので、僕も彼女もとても気持ちよくなった。
彼女といると心が雨によって、汚れを落とすように不安や憤りが、洗われる心地になる。
先ほどまでめんどうなことがおきると、苛立っていた気持ちもほぐれ、代わりに相手の王にどういった対応をするか、考え始めるようになっていた。
僕にとって彼女の存在は、もう、なくてはならない半身になっている。
こうしてずっと、くっついていたい気持ちが芽生え、竜との契約は、このように心地よい感情が流れ、自分の存在を無条件で、受け入れてくれる存在が生まれることだと、思うと僕はなんて幸せ者なんだろうと、思わずにはいられない、この感情はもう、愛を通り越している気がする。
でもこの感情に、一番近い言葉が愛のほかに、見つからない気もしている。
全く僕の感情も単純なものになったな。
まあ僕は今が一番幸せなことに、変わりはないから単純でも良い。
むしろ僕が彼女に夢中なことが、彼女に伝わればいいとも思う。
ちょっと恥ずかしいが彼女が、大事で一番の宝物であることは変わらない。
彼女も僕と同じ気持ちをほんの少しでもいいから、感じてくれるといいな。