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1章
告白
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彼女が、あるかもしれない可能性に胸が締め付けられる気持ちを味わっているその時。
動揺してしまったのか、足が勝手に後ろに下がってしまい、そのせいでドアに背中があたり、がたんという音が鳴ってしまい、絡み合っている二人の顔が、彼女のいる方に向いた。
彼らは、一瞬だけ驚いた顔をしたがすぐにいつもの柔和な顔に戻り、あられもない姿で絡み合っているまま、彼女に話しかけた。
最初に口を開いたのは、夫に跨っているおばさんだった。
「あら、凛音ちゃんいるなら話しかけてくれればよかったのに」
先ほどの状況で話しかける勇気が私にはもてない。
私は顔が引きつりそうになりながらも、笑顔を作り、
「おばさんこんにちは、空弥いないかな?」
おばさんは何事もなかったようにふるまっている。
いっそ何も見なかったことにしたい。
「ああ空弥ね、二階にいるわよ。どうぞ入って」
私の質問にそう答え、おばさんはおじさんの上から退いて服を直して、どうぞと手招きした。
凄まじい変わり身の速さだ。
見習いたくないが。
動揺してしまったのか、足が勝手に後ろに下がってしまい、そのせいでドアに背中があたり、がたんという音が鳴ってしまい、絡み合っている二人の顔が、彼女のいる方に向いた。
彼らは、一瞬だけ驚いた顔をしたがすぐにいつもの柔和な顔に戻り、あられもない姿で絡み合っているまま、彼女に話しかけた。
最初に口を開いたのは、夫に跨っているおばさんだった。
「あら、凛音ちゃんいるなら話しかけてくれればよかったのに」
先ほどの状況で話しかける勇気が私にはもてない。
私は顔が引きつりそうになりながらも、笑顔を作り、
「おばさんこんにちは、空弥いないかな?」
おばさんは何事もなかったようにふるまっている。
いっそ何も見なかったことにしたい。
「ああ空弥ね、二階にいるわよ。どうぞ入って」
私の質問にそう答え、おばさんはおじさんの上から退いて服を直して、どうぞと手招きした。
凄まじい変わり身の速さだ。
見習いたくないが。
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