アラシとナギの料理店

くさなぎ秋良

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「面白そうなことをしているね」

アライグマさんが駆け寄りました。

「どうか、私にもさせておくれ」

そう言うと、アライグマさんは手を洗い、クッキーを粉砂糖の中でコロコロ、コロコロ泳がせます。
なんだか洗濯でもしているような手つきですが、なかなか上手なものでした。

「ああ、なんて落ち着くんだ」

そう言いながら、アライグマさんはあっという間にすべてのクッキーに粉砂糖をかけてしまいました。

「こうして両手で何かをいじっているとリラックスするんだ。ありがとう、おかげでいい論文が書けそうだよ」

アラシとナギは顔を見合わせ、思わず笑ってしまいました。

「じゃあ、コーヒーをいれましょうか」
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