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一話
風紀とは人によって考え方が違う
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午後の授業が終了し、放課後。俺は風紀委員会へ向かう。
「ハロー、君も委員会に向かうのかい?」
途中で出会いたい人ランキング二位の六日月三夜にばったり出くわした。
俺は無視して廊下を曲がろうとした。
「うわっと」
「きゃあ」
誰かとぶつかってしまい、可愛らしい悲鳴が聞こえた。
ぶつかった相手は、生徒会書記の火柳那由他さんだった。
「「すっ、すみません!」」
同時に誤った。
「「あっ、いえいえ」」
同時に誤り返した。
「では、私はこれで」
そう言って、生徒会室の方に走っていった。
「ちょっとー? なーに青春学生あるあるを一つ成し遂げようとしているのかなー?」
六日月三夜が、嫉妬したような口調でいった。
まあ、そんなことはどうでもいい。今は委員会に向かわなければならないのだ。
そんなこんなで、委員会に到着。
俺は並べられているデスクテーブルの一角に、定位置に着席した。
今現在、委員会には六日月三夜と俺しか居ない。
すると、扉がバン! と開けられた。そこには人が立っていた。
「遅れちゃいました。あれ? 会長はまだ来ていませんの?」
今の季節、女子は髪を整えるのが大変だということを全く感じさせないようなきれいな銀髪。雪見だいふくみたいに柔らかそうな肌。瞳には海が如く鮮やかな青。
やってきたのは、学園二位の天才。染合祐里那だった。
そしてなぜか、もういるはずの六日月三夜が後ろに居た。
「あれっ? なんでボクがもういるのかな?」
「この世界に同じような人間がいるとはきいいていたけど。なかなかにそっくりだね」
二人の六日月がそう言った。
そこに染合が疑問をぶつける。
「あれ? でも前からいた方の六日月さんは、いつも右耳につけてるピアスが左耳にありますね。私と一緒に来た六日月さんは右耳についていたのに」
さすがは学園二位の天才。すごい観察眼だ! と感心している時間はない。
六日月は、目にどす黒い悪意を浮かべながら言う。
「君、だぁれ?」
俺もこいつとは中学生からの長い付き合いだが、ここまでムカついているのはあんまり見たことがない。いや、一回だけ怒らせたことがある。
あれは中学二年生の頃。妹と映画館に言った時の話だ。
朝、起きて隣に妹が寝ていて絶望したあと、暇なので映画館に行くことにした。
そのとき、俺は【一匹狼のお弁当 THE movie】という映画が見たかったのでちょうどよかったのだ。
△
映画を見終わり満足した俺は、妹がクレープを食べたいと言うので、買うために並んでいた。
そこで、六日月とばったりでくわした。
「おや~? 柊くんじゃないか。クレープ買うために男一人で並ぶなんて面白いね!」
クレープを買い、妹のところへ向かおうとすると。
「おや? なんで君はクレープを二つも買ったんだい?」
「妹の分だよ」
そう言うと、変な笑みを浮かべて。
「いもうとぉ~? 柊くん、妹いたんだね? あってみたいな」
と言った。
妹のもとに戻り六日月と会わせてやると、六日月は驚愕の表情を浮かべた。
「い、妹? ふ、ふふ双子? 同年齢? 彼女?」
妹とは言っても、双子なので何例は一緒。瑠璃色の髪に銀色の目。あんまり似ていない。
「ひ、柊くん。妹なんだよね? 彼女じゃないんだよね?」
もうなんか敗者の雄叫びみたいな感じに言った。
「お兄ちゃん。この人だれ? 彼女? 今まであんまり女子と面識がないと思ったら、案外あっさりなんだね」
なんてことを言いやがる。そう思った矢先に、六日月が面倒くさいこと言った。
「ああ、このひとh
「私は、葬奈くんの彼女ですよ。よろしく」
なんてこと言いやがるんだこいつ。そう思って訂正しようとしたが。
「いいや、ちがうんだ。このひとh
「彼女。だよねぇ~?」
圧倒的威圧。
このせいで、今も妹は六日月を彼女だと思っている。
「ハロー、君も委員会に向かうのかい?」
途中で出会いたい人ランキング二位の六日月三夜にばったり出くわした。
俺は無視して廊下を曲がろうとした。
「うわっと」
「きゃあ」
誰かとぶつかってしまい、可愛らしい悲鳴が聞こえた。
ぶつかった相手は、生徒会書記の火柳那由他さんだった。
「「すっ、すみません!」」
同時に誤った。
「「あっ、いえいえ」」
同時に誤り返した。
「では、私はこれで」
そう言って、生徒会室の方に走っていった。
「ちょっとー? なーに青春学生あるあるを一つ成し遂げようとしているのかなー?」
六日月三夜が、嫉妬したような口調でいった。
まあ、そんなことはどうでもいい。今は委員会に向かわなければならないのだ。
そんなこんなで、委員会に到着。
俺は並べられているデスクテーブルの一角に、定位置に着席した。
今現在、委員会には六日月三夜と俺しか居ない。
すると、扉がバン! と開けられた。そこには人が立っていた。
「遅れちゃいました。あれ? 会長はまだ来ていませんの?」
今の季節、女子は髪を整えるのが大変だということを全く感じさせないようなきれいな銀髪。雪見だいふくみたいに柔らかそうな肌。瞳には海が如く鮮やかな青。
やってきたのは、学園二位の天才。染合祐里那だった。
そしてなぜか、もういるはずの六日月三夜が後ろに居た。
「あれっ? なんでボクがもういるのかな?」
「この世界に同じような人間がいるとはきいいていたけど。なかなかにそっくりだね」
二人の六日月がそう言った。
そこに染合が疑問をぶつける。
「あれ? でも前からいた方の六日月さんは、いつも右耳につけてるピアスが左耳にありますね。私と一緒に来た六日月さんは右耳についていたのに」
さすがは学園二位の天才。すごい観察眼だ! と感心している時間はない。
六日月は、目にどす黒い悪意を浮かべながら言う。
「君、だぁれ?」
俺もこいつとは中学生からの長い付き合いだが、ここまでムカついているのはあんまり見たことがない。いや、一回だけ怒らせたことがある。
あれは中学二年生の頃。妹と映画館に言った時の話だ。
朝、起きて隣に妹が寝ていて絶望したあと、暇なので映画館に行くことにした。
そのとき、俺は【一匹狼のお弁当 THE movie】という映画が見たかったのでちょうどよかったのだ。
△
映画を見終わり満足した俺は、妹がクレープを食べたいと言うので、買うために並んでいた。
そこで、六日月とばったりでくわした。
「おや~? 柊くんじゃないか。クレープ買うために男一人で並ぶなんて面白いね!」
クレープを買い、妹のところへ向かおうとすると。
「おや? なんで君はクレープを二つも買ったんだい?」
「妹の分だよ」
そう言うと、変な笑みを浮かべて。
「いもうとぉ~? 柊くん、妹いたんだね? あってみたいな」
と言った。
妹のもとに戻り六日月と会わせてやると、六日月は驚愕の表情を浮かべた。
「い、妹? ふ、ふふ双子? 同年齢? 彼女?」
妹とは言っても、双子なので何例は一緒。瑠璃色の髪に銀色の目。あんまり似ていない。
「ひ、柊くん。妹なんだよね? 彼女じゃないんだよね?」
もうなんか敗者の雄叫びみたいな感じに言った。
「お兄ちゃん。この人だれ? 彼女? 今まであんまり女子と面識がないと思ったら、案外あっさりなんだね」
なんてことを言いやがる。そう思った矢先に、六日月が面倒くさいこと言った。
「ああ、このひとh
「私は、葬奈くんの彼女ですよ。よろしく」
なんてこと言いやがるんだこいつ。そう思って訂正しようとしたが。
「いいや、ちがうんだ。このひとh
「彼女。だよねぇ~?」
圧倒的威圧。
このせいで、今も妹は六日月を彼女だと思っている。
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